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「無料」「値引き」のフレーズに注意!多様化する悪質訪問詐欺…分電盤は約5倍に 裏には“トクリュウ”強盗下見の危険も?対策は【Nスタ解説】

国内
2026-10-09 21:00

10月9日、全国各地で不要な給湯器交換工事を勧誘したとして、悪質グループが摘発されました。


【写真を見る】屋根、ガス、給湯器…何が多い?悪質訪問業者の相談件数の内訳


給湯器など、いま増加する悪質訪問詐欺。なぜ増えているのか、その裏にはトクリュウが絡んでいる可能性も。私たちが気をつけるべきこととは?


気づいていない可能性も…増加する悪質訪問

高柳キャスター:
「ガスや電気などの点検をさせてください」といった不審な業者から訪問を受けたとして、ここ数年、警視庁に多くの相談が寄せられています。


【警視庁 悪質訪問業者による相談状況】
2024年:約2300件
2025年:約2090件
2026年:約1420件(8月末時点)
※警視庁生活安全課によると

このままのペースでいくと、2026年も2000件近い相談件数になると考えられます。


TBS報道局社会部 犬飼さき 記者:
警視庁幹部によると、「騙されたことに気づいていない」「知らないうちに被害にあっている」可能性もあるといいます。つまり、“騙されたことに気がつかずに契約を結んで、高額な費用を払ってしまっている人もいる”ということです。


警視庁によりますと、相談件数も近年変化が見られています。「屋根」のリフォームや「ガス」以外にも、「その他」の部分が伸びているということに注目しなくてはいけないと言います。

2025年は46.9%から、2026年は58.6%と10%以上伸びていて、「訪問の口実が多様化している」ということに繋がります。

この「その他」には、買取・太陽光・不動産・リフォームなどの名目がありますが、特に近年多いのが「分電盤」だということです。


狙いは“分電盤”多様化する不安を煽る悪質手口とは?

高柳キャスター:
分電盤とは、いわゆるブレーカーのことで、この分電盤の箱の中に電気を止めるブレーカーが入っているというようなイメージです。


分電盤に関する悪質訪問の相談件数は、2022年~2023年度はほとんどありませんでした。しかし、2024年度に一気に1290件、2025年度には約5倍増加し6000件を超えています。さらに、2026年度は“9月末時点で3842件”と去年を超える勢いです。


【悪質訪問「分電盤」相談件数】
2022年度:14件
2023年度:39件
2024年度:1290件
2025年度:6552件…約5倍増
2026年度:3842件(9月末時点)
※国民生活センターより


実例としては、どのようなことがあるのでしょうか。


▼相談事例:2026年4月・80代女性の家で…(警視庁より)
「分電盤の無料点検です」と言って男が訪問してくる
↓
「ブレーカーが古いので取り替えたほうがいい。火事や地震が怖いですからね」と不安を煽ることを言い、契約を迫ってくる
↓
女性は約40万円で分電盤の交換を契約

この結果、高額なため不審に感じて警察に相談し、クーリング・オフをしてお金は返ってきたそうです。


逮捕者が出た事例もあります。

▼逮捕例:2026年8月・男ら5人逮捕(千葉県警)
「分電盤の工事が必要だ」と言って、複数の家から“約320万円”をだまし取る


なぜ分電盤目的の被害が多いのでしょうか。


TBS報道局社会部 犬飼記者:
警視庁幹部によると、「ここ数年『大雨』『地震』の被害が増加、それに乗じて不安に付け入ろうとしている可能性がある」といいます。

分電盤は漏電を検知して電気を止め、火災を防ぐための重要な設備です。そのため、「ブレーカーが古く、地震の時に漏電火災が起きる」などと不安を煽られると、誰しもが不安になります。業者はこの心理を狙っていると考えられます。

また、業者側としても、屋根工事のようにはしごや足場を準備する必要がなく、特別な資材がかからないため、気軽に点検を装いやすいという点も背景にあると考えられます。


日比麻音子キャスター:
家に上がってくることは閉鎖的で、一度家に入れてしまうと断りにくいというところを悪用する手口ですよね。


詐欺を見分けるには?「無料診断」「値引き」のフレーズに注意

高柳キャスター:
家に入ってきてしまった場合、まずは訪問業者が発する「フレーズ」に注意してください。


▼2025年12月・60代男性が被害にあった事案
「分電盤の“無料診断”です」

▼2025年10月・80代男性があった被害
「50万円かかる費用を今なら28万円に“値引き”できる」

「値引き」や「無料診断」といった契約のハードルを下げるような文言は、親切心を装って、相手の感情につけ込んで、急いで契約させようとする手口だと思われます。


また、即決をしないことも必要です。
事業者は事前に書面などで通達を行うため、▼突然訪問をしない、▼工事契約はその日の内にもちかけない、ということです(東京電力パワーグリッド/国民生活センターによると)。

もし契約をしてしまったら一旦冷静になり、警察に相談やクーリング・オフをすることができます。


分電盤においては、さらに注意すべきことがあります。


悪質訪問の裏に“トクリュウ”の影か

TBS報道局社会部 犬飼記者:
警視庁幹部によると、悪質訪問の裏にはいわゆる「トクリュウ」が絡んでいる可能性があると言います。


分電盤は家の中にあることが多く、「間取り」「家族構成」「資産」「留守にする時間」などを把握するために訪問し、強盗や詐欺などの下見をしている可能性があります。

さらには、個人情報が「トクリュウ」グループや情報元に流出し、さらなる凶悪犯罪に巻き込まれる危険性があるとも指摘されています。


大事なのは家に入れないよう、インターホン越しでの対応を心がけていただきたいと思います。


南波雅俊キャスター:
漏電して火事になると言われたり、火災保険がおりなくなるという手口に惑わされないために、マンションや住宅設備故障の対応を管理会社に確認するなど、日頃からリスクにどう対応するかを準備しておくことが大事だと思います。


日比キャスター:
とにかく家に入れないこと。そして何か不安なこと、少しでも怪しいと思ったら相談をすることをぜひ心に留めていただきたいです。

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<プロフィール>
犬飼さき
TBS報道局社会部 警視庁担当
トー横や薬物問題を中心に取材


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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