
去年、兵庫県の障がい者福祉施設で働いていた少女がPTSDなどを発症して死亡したのは不当に逮捕・勾留されたことが原因だとして、少女の母親が国と県に損害賠償を求める裁判が始まり、国と県は争う姿勢を示しました。
訴状などによりますと、兵庫県の障がい者福祉施設で働いていた当時16歳の少女は去年6月、男性職員とともに障がいがある利用者・Aさんのあごのあたりを押さえつけたとして、暴行容疑で逮捕されました。
少女は18日間、身柄を拘束され、不起訴になりましたが、その後、摂食障害やPTSDなどを発症し、低栄養状態で死亡しました。
少女が逮捕されたきっかけは、Aさんの隣にいた利用者が「虐待があった」と市役所に伝えたことでしたが、少女の死亡から3か月後、この利用者から少女の母親に1通の手紙が届きました。
「あごをおさえていたと言ってしまったが、じっさいはあごに手をそえていた。オーバーに言ってしまって、すいませんでした」
きょう始まった裁判で母親は「娘の身体を拘束する必要がなぜあったのか。その判断の根拠を明らかにすることを求めます」と述べ、国と県に対し、およそ1億円の損害賠償を求めました。
一方、国と兵庫県は、訴えを退けるよう求めました。
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