衆議院の選挙制度改革をめぐり、自民党と日本維新の会、国民民主党の幹事長が会談し、比例代表の定数を31議席削減する案で正式に合意しました。
【写真で見る】“比例31議席削減”案を正式合意 国民民主・榛葉幹事長の声
比例31減案で正式合意「修正サン・ラグ式」に変更も
3党が合意した衆議院の選挙制度改革案では、人口が減少していることを反映して比例代表の定数を31議席削減するほか、比例代表の議席配分を現在の「ドント式」から、中小政党が議席を得やすい「修正サン・ラグ式」に変更するなどとしています。
この改革案で各党が2月の衆院選と同じ票数を得た場合、議席数の試算は自民党で20議席減、中道改革連合が5議席減などとなっています。
自民党 鈴木馨祐 衆院議員
「多数の賛同を得られる合意になった。大変敬意と感謝を申し上げたい」
国民民主党 榛葉賀津也 幹事長
「我々も野党ですけども、選挙制度を抜本的に何とかしなければいけない。地方の小選挙区を守るためにも、やむなく比例で対応する」
今後、3党は共同で法案化に向けた作業を進め、いまの国会での成立を目指す方針です。
一方、国民民主党を除く野党各党は「定数削減の理由が判然としない」「単なる民意の切り捨てだ」などと批判し、この案に反対する姿勢を示しています。
星浩氏「本質的な問題は二つ」 小選挙区の比重が高い維新に配慮か
井上貴博キャスター:
このやり方でやっていくと、小さな声を拾わない、大きな声で支配していくというようなことになりかねないのではないかと個人的には危惧します。新しい政党が出づらい制度になっていくとしか思えません。
数についても、与党の当初の削減提案数は45で、国民民主党が19でした。
【各党 当初の削減提案数】
▼自民党:45議席
▼日本維新の会:45議席
▼国民民主党:19議席
→折衷案の31議席で3党合意
平均を取って31議席にしたというふうに見えてしまいますが、根拠は何なのかがよくわかりません。
やはり第三者が決めるしかなく、自分たちで身分を決めることは議員の皆さんには無理なのではないかと思ってしまいます。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
本質的な問題は二つあります。
一つは、国際基準でもそれほど多くない日本の国会議員を、なぜ減らす必要があるのかということです。身を切るというのなら、歳費や旧文通費を減らせばいいでしょう。
もう一つは、政治改革を始めるときから小政党に配慮して民意を救うために「4割は比例で」というルールでやってきたのに、今回はそのルールも破ってしまい、理由が判然としていません。
党利党略、特に小選挙区の比重が高い維新に配慮しすぎて、こういうことになっているのではないかと思います。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ福島県出身
政治記者歴30年
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