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中野でまた高級時計窃盗 左手首に「4600万」着け逃走か…防犯強化の中なぜ?背景に世界で横行する“窃盗ツーリズム”か【Nスタ解説】

国内
2026-10-30 21:27

防犯カメラに映る、道路の真ん中を走る男は、10月29日、中野ブロードウェイの店舗から高級腕時計を奪った人物とみられています。


【写真で見る】防犯カメラが捉えた“逃げたとみられる男の姿”


犯人を追いかけたという人の証言から、事件発生直後の様子が見えてきました。


また中野ブロードウェイで高級時計盗難

日比麻音子キャスター:
29日午後8時ごろ、中野ブロードウェイの時計店で4600万円相当の腕時計が盗まれました。男は客を装って「時計を試着させてほしい」などと言い、その時計を左手首に着けたたまま逃走したということです。

現場近くの防犯カメラには、逃げたとみられる男の姿も映っていました。

ハット型の帽子に黒いジャケット、スニーカーとみられる靴を履いていて、左手首にはシルバーの時計をつけているようにも見えます。


「サブカルチャーの聖地」とも言われる中野ブロードウェイは、店舗数が非常に多いんです。約200店舗ある中で、腕時計店は20以上あります。10件に1件は腕時計店だということです。


8月の窃盗事件うけ「防犯指導実施」するも…

日比キャスター:
8月には別の窃盗事件があり、様々な対策が行われていました。


9月には警視庁が防犯指導に入り、▼客への声かけ方法や▼カラーボールの設置場所などの指導が行われたということです。

また、防犯フィルムの紹介など講習会も開かれ、参加した時計店の店長は「犯人が『面倒な店』と思う仕組みが必要だと感じた」と話していました。


このような対策がされている中で、再び事件が起きてしまいました。


国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
対策をすると言っても、人員を増やすことなどは簡単ではないので難しいですよね。

アメリカでは、貴金属店や時計店の前には銃を持ったガードマンが立っていたりします。日本ではそういったことはできないので、工夫するしかないですが、絶対抑えるということは難しいかもしれません。


日比キャスター:
元兵庫県警の刑事部長・棚瀬誠さんは「『高額な腕時計が甘いセキュリティで販売されている』といった情報が流れている可能性がある」としたうえで、

▼対策として、試着は別室で行うこと、
▼免許証・パスポートなどの確認を徹底することが必要ではないか、と話しています。


観光ビザで入国し犯行か 世界で横行する“窃盗ツーリズム”

日比キャスター:
8月25日、中野ブロードウェイで2億円相当の腕時計を盗んだ疑いで、チリ国籍の男2人が逮捕されていましたが、この事件の3日前(8月22日)に大田区の住宅に侵入して800万円相当を盗んだ疑いで再逮捕となっていたことが分かりました。

逮捕されたチリ国籍の男2人は、浅草や東京スカイツリーなどを観光していたことも確認されています。

捜査関係者によると、観光ビザで入国して窃盗を繰り返す“窃盗ツーリズム”ではないかとみられています。

今回の事件に関しては明らかになっていませんが、8月の事件に関しては「窃盗ツーリズムではないか」という見立てだということです。


実は、世界中でこういった「窃盗ツーリズム」が発生しています。


【世界で横行している“窃盗ツーリズム”】
※各国政府HP・現地メディアなどによると
▼アメリカ
プロスポーツ選手の豪邸を連続空き巣
→チリ国籍の7人を起訴

▼カナダ
自動車購入詐欺や宝石窃盗など
→ルーマニアやインド出身者46人逮捕

▼アイスランド
観光名所で観光客を狙い窃盗
→約10人の外国人グループが犯行

▼オーストリア・ドイツ
車で約1年かけて移動し、窃盗を繰り返す
→チリ出身の男女6人逮捕


元兵庫県警刑事部長の棚瀬さんは「高額な商品には『製造番号』が割り振られていて、日本国内で盗品を売りさばくことは難しい。盗品を海外に送ったり、装着したまま出国する手口が特徴としてある」と話します。


こういった犯罪が世界中で組織的に行われているということですね。


日本の課題は?奪ったスマホを即密輸・転売 海外で横行「組織的窃盗」

国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
いま、ロンドンやパリではスマホを奪うグループ窃盗が横行しています。

盗んだ後は、電波の届かない箱に入れて、スマホを奪ったその足で港に行って、コンテナに詰めて、アジアの国に転売するようです。

日本の場合だと国外に持ち出すのが難しいかもしれませんが、身に着けて行くことや、船に積んで転売してしまうということも考えられます。日本人が海外へ行く場合は特に気を付けた方が良いと思います。


日比キャスター:
「観光」と「防犯」について、どのように向き合っていくかが課題ですね。


国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
常日頃から油断しないようにするしかないのですが、いま、インバウンドでたくさんの観光客が来ていて、中には観光客を装っている人たちもいるので、店舗側の注意は必要になってくると思います。

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<プロフィール>
堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BS-TBS「報道1930」ニュース解説


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