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特攻隊員の妹とアメリカ兵遺族 海を越え重なる思い「申し訳ない」「そんな重荷を背負ってきたなんて…」【NO WAR つなぐ、つながる】

国内
2026-11-01 18:04

戦争の記憶を未来につなぐ「NO WARプロジェクト つなぐ、つながる」です。爆弾を積んだ飛行機で敵に体当たりする特攻。ある特攻隊員の妹は戦後一つの思いを抱えてきました。今年その思いが、アメリカ兵の遺族に届きました。


特攻隊員の妹 今井アサ子さん
「私は兄と本当にいつも一緒でしたからね、兄のことは大好きでした」


栃木県足利市で育った今井アサ子さん(98)。3つ上の兄・山岸啓祐さんは、1945年4月12日、特攻隊員として沖縄の海に出撃し亡くなりました。そして母親も…


今井アサ子さん
「気が狂ったように泣いて。食べるものも食べないから、翌年に亡くなっちゃったのよね。兄と母の合同葬、こんな悲しいことはないですよ」


悲しみに暮れたアサ子さんですが、やがて、こんな思いを抱くようになります。


今井アサ子さん
「兄は特攻隊としての使命で突入したんでしょう。でも、戦艦で亡くなったアメリカの方の遺族を思うと、同じ思いじゃないですか。申し訳ない…お詫びでいっぱいです」


この思いが今年、海を渡りました。


サンフランシスコに住むカレン・ウィーラーさん。父・グレンさんは、特攻を受けたアメリカの戦艦「テネシー」に乗っていました。テネシーでは22人が死亡。激しく損傷した遺体もありました。


グレンさんは生き延びましたが、戦後…


カレン・ウィーラーさん
「父は夜うなされて叫びました。『見つかったのか?』『彼の頭は見つかったのか?』と船の上で殺された戦友のことだったのでしょう。普段は話せない痛ましい記憶、父は心の傷を抱えていました」


特攻について調べてきたジェフさんとベンさん。ベンさんの祖父も特攻を経験しました。


ベン・アーノルドさん
「特攻は『絶望』そのものです。PTSDは昔からありました。祖父も確実にトラウマを抱えていたと思います」


2人に、アサ子さんの思いを聞いてもらいました。


ベン・アーノルドさん
「これは…彼女の責任ではない。そんな重荷を背負ってきたなんて…」


ジェフ・スワンソンさん
「この悲劇から何を学ぶか、二度と戦争をしないためにどうするかが大切」


2人のメッセージを、アサ子さんと家族に見てもらいます。


「これは彼女の責任ではない。私はお兄さんも責めるつもりはない。命令だったんです」


今井アサ子さん
「なんであんな戦争したんでしょうね。こうして遠いアメリカの人たちと会話してるような感覚になって、もし今から80年前に、こういう交流ができてたらね、あんなに大勢犠牲も出さなかったでしょうにね」


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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