
アメリカのトランプ大統領は、戦時下の法律を使った犯罪組織メンバーの国外追放をめぐり、差し止め命令を出した判事の「弾劾」を主張しました。これに対し、連邦最高裁長官が異例の反論をしています。
トランプ政権は、戦時下の法律・「敵性外国人法」を適用してベネズエラの犯罪組織のメンバー数百人を国外追放しましたが、この際、裁判所がメンバーを乗せた飛行機をアメリカに戻すように命じたものの、応じませんでした。
トランプ大統領は18日、この命令を出した連邦地裁の判事について、「オバマ大統領に任命された急進左派の狂った判事だ」と自身のSNSで激しく批判。「私は有権者が望んだことを行っているのであり、この判事は弾劾されるべきだ」と主張しました。
アメリカメディアによると、こうしたトランプ大統領の主張に対し、連邦最高裁のロバーツ長官は声明を発表し、「司法判断への意義申し立てとして、弾劾は適切な対応ではない」と異例の反論をしています。
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