
フィリピンの首都マニラでまた、日本人が拳銃強盗の被害に遭いました。被害は去年から日系の飲食店を含め、20件を超えていて、現地の日系企業は駐在員の外食を禁止するなど、不安が広がっています。
現地の日本大使館によりますと、首都マニラの中心部で8日未明、建物の外にいた日本人男性が強盗犯に拳銃で脅されました。男性が抵抗すると、犯人は何も取らずに逃走したということです。
去年10月以降、マニラの路上で日本人を狙った強盗事件の発生は17件目で、これまでに日本人2人が拳銃で撃たれてけがをしています。
記者
「相次ぐ強盗事件の発生を受けて、マニラの中心部ではあのように路上に警察官が立って警戒をしています」
現地では不安が広がっていて、多くの日系企業が駐在員の外食を禁止したり、車での移動を徹底したりと対策を強化しています。
また、関係者によりますと、去年以降、マニラにある5つの日本料理店が強盗に襲われたということです。
去年6月に強盗犯が店に押し入ってきた日本食店のオーナーは、頭に拳銃を突き付けられたといいます。
日本食店「おおきに」オーナー 徳永裕二さん
「(犯人は)タガログ語で『殺すぞ』とかいう暴言を吐いて…。隙があったら何とかしてやろうと思ったんですけど、大きい声を出してワー!と言ったら退散していった」
事件の翌日からは、店のドアの鍵を閉めた状態で営業しています。
日本食店「おおきに」オーナー 徳永裕二さん
「無差別でやられているので(それはもうなんでしょう)一番危ない国になりつつあるのかなと思います」
現地の日本大使館は、夜間の徒歩での移動を控えるとともに、身の安全を考えて絶対に抵抗しないよう呼びかけています。
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