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「安いのは最後のチャンス」春の陽気 野菜価格に影響は? 電気代“ステルス増税”4月使用分から【Nスタ解説】

経済
2025-03-26 20:24

4月以降も食品の値上げ続きそうな中、栄養抜群“最強野菜”とも言われるブロッコリーがお手頃価格に。食卓の救世主となるのでしょうか?


【写真を見る】ブロッコリーが安い!…一体なぜ?


■春の陽気 野菜価格に影響は?


井上貴博キャスター:
全てのものが高くなっていて、野菜も高かった状況から少しは落ち着きましたが、平年と比べるとまだ高い状況です。


2025年1月と現在の価格を比べてみましょう。(「道の駅しょうなん」によると)


・小松菜:200円→約140円
・レタス:240〜250円→約180円
・ネギ:320円→約280円


直売所担当者によると、「安く買うのは今が最後のチャンスかもしれない。今後、価格は据え置きか上がっていく可能性が高い」と話していました。


小売店での野菜の価格 平年比
・キャベツ:2.5倍
・ネギ:1.67倍
・ダイコン:1.77倍
・タマネギ:1.19倍
・レタス:1.35倍
・にんじん:1.55倍
農林水産省(今月17日~19日調査)より ※1kgあたりの価格比


安くなったとはいえ、どれも平年比で比べると高いんですね。平年比の2倍ぐらいですね。レタス、にんじんは1.5倍~1.3倍です。


秋元さん曰く、2月は雨が少なく、気温が低下した影響で収穫量が減ったということです。原因は原材料価格の高騰より天候なんですか?


「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
そうですね。収穫量が少なくなると流通量が減って、その分価格が高くなるので、原材料というよりは単純に天気などの影響が大きいです。


ホラン千秋キャスター:
天気はコントロールできないので仕方ない部分はありますが、定番の野菜が徐々に高くなっていると、「今日何を買えばいいかな」とスーパーで迷うこともあるでしょうね。


「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
今は暖かくなってきたので、生育が遅れていたものが、ぶり返して逆にもう取れすぎているものもあるので、そのようなものは比較的安く買えるかなと思います。



■春野菜の価格 今後の見通しは?


井上貴博キャスター:
他の品目を見ていきますと…


・春キャベツ:生育→遅れている 値段→平年を上回る
・新じゃがいも:生育→北海道では順調、鹿児島では遅れている 値段→平年を上回る
・新タマネギ:生育→順調 値段→平年を上回る、産地によっては安くなる


生育が順調になっていくと、もう少し安くなることが期待できるんですかね。


「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
そうですね。ただ気温も大事ですが、雨が少ないとそもそも必要な水分が取れていないので、ちょっと小玉になってしまうという影響が出てしまいます。


そのため、必ずしも生育が戻ったから、全ての品目が順調にいくわけではないです。けれど、農家さんによると淡路島の新タマネギなど地域別で見ると順調にいってるところもあるそうです。


ホラン千秋キャスター:
春を感じられる野菜が出回るのは本当に楽しみですよね。


「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
そうですね。特に新タマネギなどは、今ここのタイミングでなければ食べられない、生で食べられる水分量が多い玉ねぎです。生育が順調に戻ってきてるという話を聞くので、おそらく4月以降少し価格が落ち着いてくるのではないかと思っています。


井上貴博キャスター:
ブロッコリーなどはだいぶ安くなってきており、収穫できているということなので、そのようなところにシフトしているのかもしれません。


■4月の“ステルス増税”「再エネ賦課金」ってなに?


4月の“ステルス増税”といわれるもの。皆さんはピンときますか?


電気料金の明細を見てみると、小さな項目に一つある「再エネ賦課金」。これが引き上げられます。「再エネ賦課金」とは、東日本大震災以降、新たに設けられました。


個人などが太陽光や風力、地熱、水力、バイオマスの再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社などが買い取ります。


それを買い取る際の料金を、電力会社が再生可能エネルギー普及のため、利用者の電気代に上乗せして徴収しています。これが「再エネ賦課金」です。全ての電気利用者が納めるものです。


再生可能エネルギーを売っている人にとっては、当然かもしれませんが、再生可能エネルギーに全く関係ない人からすると、「なぜ負担ばかり増えるのか」と言われています。


再生可能エネルギーが普及すれば、売る電気量が増え、買い取る価格も増えるので、負担額も増えています。


2023年度はウクライナ情勢などがあり、仕組みにより年間負担額が下がりました。しかし、2024年度は年間1万6752円でしたが2025年度は1万9104円と2352円年間負担額が増えます。(標準家庭 電気使用量400kWh/月の場合※経済産業省より)


SNSでは、「再生可能エネルギーのお金をなんで負担しないといけないの」「国民の皆さまの電気代が値上がりします。誰のための再エネなのか」という声が上がっています。


経済評論家の加谷珪一さんは「1人1人がソーラーパネルなどを取り付けて電気を作れば、国民の電気代は確実に減る。そのためには、国から国民にきちんとした説明が必要では」と話しています。


ホランキャスター:
光熱費や電気代などの値上がりを感じる部分はありますか?


秋元里奈さん:
毎年のように高くなってますよね。ただ、再エネもそうですが、農業をやってると温暖化の影響を本当に肌で感じます。


短期的に再エネにかかってない人からすると、ステルス増税しているみたいに見えてしまうと思いますが、必要なコストだと思うので、しっかり説明して頂いて、納得して払いたいなとは思います。


ホランキャスター:
何もわからずただ上がってるのではなく、納得感が得られればというところですね


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<プロフィール>
秋元里奈さん
オンライン直売所「食べチョク」代表 34歳
神奈川の農家に生まれる


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