
ホテルやカフェでアフタヌーンティーを楽しむ活動「ヌン活」。2022年の流行語大賞にノミネートされてから2年以上たちましたが、ブームは衰えていないようです。
【写真を見る】なぜ?ブーム続く「ヌン活」…“1人8000円超”でも予約殺到【THE TIME,】
「高級アフタヌーンティー」が人気のワケ
THE TIME,マーケティング部 原千晶部員:
「うわ、すごい。イチゴだらけですよ。しかもカワイイ。イースター感出てますね」
期間限定の「ストロベリー・アフタヌーンティー」(※4月30日まで)を提供している『ANAインターコンチネンタルホテル東京』(東京・港区)は、平日でもほぼ満席。
高さ14mの吹き抜けと、洗練されたインテリアが心地よい空間で楽しむアフタヌーンティーは、レストラン予約サイト『OZmall』の「アワード2025 首都圏アフタヌーンティー年間予約」でも1位を獲得しています。
テーマは季節ごとに変わり、今年の1月から4月は「イースター」。
旬のイチゴの魅力を存分に活かしたタルトやガナッシュに加え、土の中にもぐるウサギをイメージし、カワイイ“お尻”がちょこんと出ているチョコタルトなど、スイーツは全12種類。
セイボリー(塩気のある食べ物)は、タイムを生地に混ぜて焼き上げた風味豊かなスコーンや、生ハムのクリームコロッケなど趣向を凝らした6種類です。
しかもスイーツとセイボリーは各専門のシェフが担当。贅沢すぎる逸品を堪能できるのはホテルならではです。
料飲副部長・澤田未来さん:
「当初始めた2018年に比べ利用客は2倍になっている。平日で200人程度、週末には300人ほどが利用される」
ティーやコーヒーなどドリンクは飲み放題ですが、1人8396円(2時間制)となかなかお高め。それなのに、なぜ人気なのでしょうか?
20代女性(社会人2年目):
「社会人になってちょっと余裕が出てきたのもあって、“特別な空間で特別なものを味わえる”というのでお値段を払ってでも行きたいなと」
ラグジュアリーな空間で“非日常”を求めて訪れる人が多く、お酒を飲まずに“ゆっくり話せる”のも人気の理由の1つです。
1分で完売も…満開の桜で「非日常」
また、テーマをしっかりと打ち出すことも集客につながるようです。
「とにかくかわいい」をテーマにしているのは、東京・表参道にあるアフタヌーンティー専門店『MOSKA by Ginger Garden』。
季節ごとに内装を大幅に変えるのが特徴で、4月は壁も天井も桜・桜・桜。まるで桜の木のトンネルの中にいるようです。
その満開の桜をテーマにした「桜と抹茶 アフタヌーンティー」(5900円※4月20日まで開催)は、桜ピンクと淡いグリーンに彩られ可愛さも満開。
抹茶のクッキーシュークリームや、旬のそら豆を使った2層仕立てのポタージュなど全11品を味わうことができます。
10代女性(高校生)2人組:
「ここに来たくて、そのために宮城から来ました」「カワイイ空間に囲まれて食べるというのが楽しみの一つなので、日ごろ貯めていた分を今回のために費やします」
完全予約制で、テーマによっては“受付開始1分で予約が埋まる”人気店となっています。(※1日4部・2時間制)
選べるカラーで「推し活アフタヌーンティー」
東京・吉祥寺にある『CafeEve』のテーマはズバリ、“推し活”。
推しのイメージカラーに合わせて食器やスイーツの色を選ぶことができ、グッズを持ち寄っての“推し活アフタヌーンティー”(4300円~)が楽しめます。
10代女性:
「周りが全部“推し色”なので、自分の気分も上がったり、カワイイなって」
「おうちヌン活」楽しめるグッズ続々
さらに、友人との「おうちヌン活」を定期的に開催しているという人も。
横浜市在住の女性は、予算2000円ほどで互いにスイーツなどを持ち寄り自宅でアフタヌーンティーを満喫しているといいます。
女性(30代):
「お店は結構予約が取れないことが多い。もっと気軽にできたら良いなと思っていたら、雑貨屋さんでティースタンドを見かけたので」
そう、いまや自宅で「ヌン活」を楽しめるアイテムも様々登場。
『IKEA』の「KVITTERA/クヴィッテラ ケーキスタンド 3段」(1999円)は、少し深さのあるクリアガラス皿で、高さ調節もOK。
『Francfranc』の「OUCHI CAFE SET 2persons」(6200円)は、3段のケーキスタンドに、ティーポットやカップ&ソーサ―なども付いた本格的な自宅ヌン活セットです。
お店でも自宅でも優雅なひと時を楽しめる「ヌン活」ブームは、まだまだ続きそうです。
(THE TIME,2025年4月17日放送より)
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