
シャワーヘッドでよく耳にする「ナノバブル」ですが、今や様々なものに活用されています。料理に使うと“味が変わる”と全店で導入したチェーン店も。
【写真を見る】料理の“旨味”や“コク”を高める「ナノバブル」洗濯や農業でも活用されるワケとは?【THE TIME,】
毛穴や毛髪よりも小さい「目に見えない泡」
100種類ほどのシャワーヘッドを販売する『ハンズ新宿店』(東京・渋谷区)。
30種類を超える商品に「ナノバブル」が搭載され、安いもので9000円台から購入できるとのことですが、そもそも「ナノバブル」とは?
『ハンズ』広報部・本田造一さん:
「別名ウルトラファインバブルとも呼ばれ、直径0.001ミリ未満の目には見えない極めて小さな泡のこと」
【毛穴(0.1~0.3ミリ)や髪の毛(0.08ミリ)よりも小さい泡】なので、肌や頭皮の隙間まで入り込み汚れを落としてくれるのはもちろん、“血行促進や保温‧保湿”にも効果的だと言われています。
中でも1番人気のシャワーヘッドが「FINE BUBBLE U」(ReFa/3万円※一般社団法人ファインバブル産業会〔FBIA〕認証製品)。
THE TIME,マーケティング部 山根千佳部員:
「これ気持ちいいですね。水圧はしっかりしているけど肌触りはすごくなめらか」
▼マイクロバブル(直径0.001ミリ以上~0.1ミリ未満)▼ナノバブル(直径0.001ミリ未満)と、大きさの違う2種類の気泡を発生させることで、従来の洗浄力や保湿力がアップ。
また、ナノバブル対応のアイテムにはほとんど節水機能が搭載されていて、4人家族で1年間使用した場合“2万円以上の節約”になるそうです。(※50%節水機能の場合)
「吸着して剥がす」洗濯水もナノバブル
さらに、ナノバブルは洗濯でも。
洗濯機の給水ホースが繋がれている給水口に取り付けるだけで“ナノバブル(ウルトラファインバブル)洗浄ができる”というのが「FB洗濯機用アダプター」(SANEI/6980円※FBIA認証製品)です。
『ハンズ』広報部・本田さん:
「ナノバブルは【マイナスの電気を帯びている】性質があるので、“皮脂や油汚れにくっついて”剥がして落とす」
普通の水で洗濯した時に比べ、洗い残しが減ったという検証結果もあり、今では複数のメーカーから発売。取り付けるだけという手軽さから人気となっています。
料理の「旨味」「味の濃さ」アップ
そして5月に発売したばかりというのが、キッチンの蛇口に取り付けるだけでナノバブルが発生するという「料理革命 ナノバブールキッチン Wトルネード」(4860円※公式HPやネット通販にて販売)。
どのような効果があるのかというと…
『アルベール・インターナショナル』二谷欣哉代表取締役:
「料理がとってもおいしくなる」
ということで、実際に▼<普通の水道水>▼<ナノバブル水>それぞれ同じ量でお米を炊いてみると…
山根部員:
「噛めば噛むほど甘味が出てきて、確かにナノバブル水で作ったごはんのほうがよりおいしい」
ナノバブルを加えることで【一粒一粒に水分が浸透】。“旨味が増し食べ応えのある食感”になるのだといいます。
肉じゃがでも野菜や調味料は同じ分量で、加える水のみを変えて調理してみたところ、ナノバブル水の方が“野菜に染み込んでいる味が濃い”という違いが出ました。
料理家‧木村幸子さん:
「通常の水で作るよりも、“素材に染み込みながら調味料が入って煮える”ので、ナノバブル水で作る場合は、普通の調味料の量よりも減らして作ったほうが良い」
そばチェーン店でも導入
<出汁感向上!!><ウルトラファインバブルで旨味がUP>とうたうのは、そばチェーン店の『富士そば』です。
『ダイタン商事』田村崇浩取締役:
「“食材の旨味を高めることができる”。富士そばの役員全員で試食をしてぜひ導入すべきだと」
第三者機関で分析したところ、ナノバブルを使うことでつゆの“旨味”や“コク”の数値が増えたとのことで、全106店舗で導入済み。実際に導入前の味と食べ比べてみると…
山根部員:
「ナノバブルのほうが出汁感がしっかりと出ています。調味料が増えているかのような、それくらい味に差がある」
ナノバブルで「収穫量」アップ
メロン作り40年の農家『めろん屋富岡』(千葉・成田市)でも、1月から水やりにナノバブルを導入。
富岡正史さん:
「根は水も吸うし、空気も吸う。水の中に空気があることで良い根っこができそうだなと」
【水だけではなく酸素も根に届けることができる】ため、“収穫量が増え”安定した栽培ができるだけでなく、「味も美味しくて食感も良い」と富岡さんも大満足の笑顔です。
さらにはクレンジングオイルやマウスウォッシュなど、様々な分野で「ナノバブル」の活用が広がり始めています。
(THE TIME,2025年6月19日放送より)
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