フランスのポアティエで、昨シーズンのリーグ覇者(パリSG)とカップ戦覇者(ナント)によるフランス最強クラブ決定戦『トロフェ・デ・シャンピオン』が日本時間9月1日に行われ、パリオリンピック™代表の23歳・吉田守一擁するナントが36-29で勝利した。チームは2年ぶりのフランス王者に返り咲き。吉田はフランスリーグで初タイトルを手にした。
フランスのナントに本拠地を置くHBCナントは、パリ五輪でも活躍した各国の代表選手が何人もいるリーグ屈指の強豪。そんなスター軍団に今季から名を連ねた吉田は、前半25分に途中出場すると、193cm・106kgの体格を活かしたディフェンスで、相手の鋭いステップシュートをシャットアウト。
後半15分にはフリーでボールを受けると、キーパーのタイミングを外した“技ありループシュート”で会場を沸かせた。
ハンドボール男子代表は7月のパリ五輪で、ヨーロッパ諸国に5戦全敗を喫し、予選敗退。初戦のクロアチア戦では、吉田に同点の試合残り20秒の場面で、決定的なシュートチャンスが巡ってきたが、惜しくもシュートは枠の外。その後、試合終了間際に逆点弾を決められ接戦を落とした。
直後のインタビューで吉田は、「すごく責任を感じている」、「なんで最後あんなシュートを打ったんだ」と悔しさをあらわにした。
あの日から約1か月。気持ち新たにフランス屈指の強豪ナントで堂々デビュー。フランス最強を決めるこの大舞台で、リーグ10連覇のパリSGを相手に仕事をしてみせた。
この大舞台を振り返り吉田は、「リーグ優勝を何回もしているビッグクラブを相手に勝ち切れたのは大きい。個人的にはもっとやれたと思う」と語り、「(今シーズンの)リーグ戦、カップ戦、欧州チャンピオンズリーグを総取りしたい」と大きな目標を口にした。
※写真はパリ五輪の吉田選手
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