今年のノーベル化学賞に、新たなタンパク質の設計を発見するなどしたアメリカの教授らが選ばれました。
ノーベル化学賞に選ばれたのは、アメリカのワシントン大学のデイビッド・ベイカー教授と、イギリスなどを拠点とする企業「グーグル・ディープマインド」のCEOデミス・ハサビスさん、ジョン・ジャンパーさんです。
ベイカー教授は、これまで不可能と考えられていた新しい機能を持つタンパク質の設計に成功しました。また、ハサビスさんとジャンパーさんは、これまでに判明している2億種にも及ぶタンパク質の複雑な構造をアミノ酸の配列から正確に予測できるAI=人工知能を開発しました。
ノーベル財団は、この研究で「病気がなぜ発症するのか、微生物がなぜプラスチックを分解できるのかなど、生命の仕組みをより深く理解できるようになった」と評価しています。
受賞決定をうけ、ジャンパーさんは会見で「私たちの前には、AIの利用によって可能となる“新しい科学的発見の世界”が広がっています」と喜びを語りました。
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