日本弁護士連合会の渕上玲子会長が11日、記者会見を開き、無罪が確定した袴田巖さんについて「長い身体拘束で基本的人権が蹂躙された」と述べ、再審制度の改正を訴えました。
今月9日に無罪が確定した袴田巖さんの裁判をめぐっては、再審開始が確定するまでに42年がかかりました。
「再審制度」は刑事訴訟法に規定されていますが、審理の進め方や証拠開示などについて具体的に定められておらず、「審理が長期化している」と指摘されています。
日弁連の渕上玲子会長は11日の記者会見で、「巖さんは無実の身でありながら、長きにわたり身体拘束を受け、基本的人権が蹂躙された」「このような悲劇を二度と繰り返してはいけない」と述べ、「再審制度」について「速やかに改正すべきだ」と訴えました。
この会見にオンラインで参加した袴田さんの姉のひで子さんも、「巖だけが助かれば良いとは思っていません。冤罪で苦しむ方は他にもいます。『再審制度』の改正を速やかに進めてほしい」と求めました。
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