20日、ミュージカル『レ・ミゼラブル』の初日開幕記念会見が行われ、ジャン・バルジャン役の吉原光夫さん、佐藤隆紀さん、飯田洋輔さん、ジャベール役の伊礼彼方さん、小野田龍之介さん、石井一彰さん、ファンテーヌ役の昆夏美さん、生田絵梨花さん、木下晴香さんが公演に向けての意気込みを語りました。
【写真を見る】【生田絵梨花】知念里奈から「いつかファンテーヌをやってほしい」と7年前に声をかけられたと明かす 運命的なものを感じ「感慨深い」【レ・ミゼラブル本初日開幕】
帝国劇場クロージング公演の1つであるミュージカル「レ・ミゼラブル」。
原作は、フランス文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーが自身の体験を基に、19世紀初頭、フランスの動乱期を舞台に、当時の社会情勢や民衆の生活を克明に描いた大河小説。日本では、1987年6月に帝国劇場で初演を迎えて以来、熱狂的な支持を得ながら、東宝演劇史上最多3,459回という驚異的な上演回数を積み上げ、全世界での観客総数も1億3,000万人を突破した”世界の演劇史を代表する作品の1つ”となっています。
本初日を前に、今の気持ちを漢字1文字で表してもらうと、ジャン・バルジャン役の吉原さんは「真」と回答。その理由について、吉原さんは、”今回で14年目。7回目のバルジャンで、色んな状態の自分と出会いながらここまでやってきた。バルジャンの光にも、影にも引っ張られ何とか真ん中にいて、俳優としてしっかり芯を持って舞台上に立ち続けることができたらいいなと思って気を引き締めていきたい”と、語りました。
生田さんは、これまでコゼット、エポニーヌを演じてきて、今回ファンテーヌに初挑戦。帝国劇場での思い出について、”初めて帝国劇場に立たせていただいたのが、『レ・ミゼラブル』のコゼットでした”と回顧。
そして、”7年前の囲み取材がとても思い出に残っていて、当時ファンテーヌを演じていた知念里奈さんが、まさにこの場所で当時コゼットだった私に「いつかファンテーヌをやってほしい」という言葉をくださって、その時私も「頑張ります!」って答えていたので、今、この瞬間にファンテーヌとして立てているのが感慨深い気持ちです”と、しみじみと話し、”帝国劇場が無くなってしまったらこの場所にも立てないので、今回は運命的なタイミングだと思うので、クロージング公演はファンテーヌとしてしっかり戦って生き抜きたい”と、生田さんは笑顔を見せました。
ジャベール役の伊礼さんに、好きなシーンを聞いてみると、”作品のコンセプトが、バルジャンが抱いた憎しみが愛に変わり、それがコゼットに伝わって、マリウスとの出会いによって次世代に繋がっていくというもの。若い時に見た時は、マリウスとコゼットのシーンが「クソ面白くないな」「早く終わんねぇかな」って、目をつぶって帝劇で過ごしていた”と仰天発言。
ところが伊礼さんは、年を重ねていくにつれて、”ジャベールとしてこの現場に入った時に、そのシーンがとても美しくて、たぶん自分が俳優として成長して、守るものができたからだと思うんですけど、「なんて美しいんだ」って稽古場で涙が流れました。今回も稽古場で目の当たりして、自分の汚れている部分が毎回浄化されていくなって思います”と心境を明かしました。しかし、そんな発言を隣で聞いていた吉原さんからは、”浄化されてないな。いつになったらするんだ”と、強烈なツッコみが入りました。
最後に登壇者を代表して吉原さんは、”この作品は貧しい立場の人たちが最後まで人と繋がろうとして、時代に対抗した作品だと思います。最後、「民衆の歌」をそれぞれの役ではなく、俳優としてお客さにメッセージを届けて、お客さんがメッセージを咀嚼して、どうやってこの時代を生きるのかという(ことを考える)作品なんだと思います”と、作品への自身の考えを伝え、”「レ・ミゼラブル」を見て終わってしまうではなく、体感して行動してもらうことで、どんどん続いていく作品になると思います。クローズド公演、この先の旅公演、そして、この先のまだ未来にある「レ・ミゼラブル」にもぜひご期待ください”と、呼びかけました。
【担当:芸能情報ステーション】
・【検証】「布団の上に毛布」が暖かい説 毛布は布団の「上」か「下」か 毛布の正しい使い方【Nスタ解説】
・「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】
・スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】