
9日、東ちづるさんプロデュースの、義足、車イス、こびと、ダウン症、ろう、トランスジェンダー、ドラァグクイーンなど、ユニークな特性のプロパフォーマー集団「まぜこぜ一座」が『月夜のからくりハウス~楽しい日本でSHOW!?~』の記者発表を行いました。
【写真を見る】【東ちづる】ワクワクを届けるために「ドロドロになりながら...」まぜこぜの社会実現へ想い語る
登壇したのは、東さんのほか、エスムラルダさん、大橋弘枝さん、大前光市さん、三ツ矢雄二さん、マメ山田さん。金色の衣装で登場した東さんは“私たち「Get in touch」は、「誰も排除しない、まぜこぜの社会」を目指して、エンターテインメントを通じて「すでに私たちは生きているんですよ」と、可視化する活動をしています。その活動の一環が「まぜこぜ一座」”と、あらためて活動理念を説明。
続けて、“2017年に旗揚げをしました。その時に、たくさんのメディアの方がお越しくださいまして、取材をしてくれて、インタビューもあって「次の日に新聞やテレビとかで繰り広げられて、芸能界のまぜこぜの社会の扉が開くんだな」と大きく期待しましたが、翌日、1秒も放送されませんでした。高くて分厚い大きな壁が見えました。普段、障がい者と呼ばれる人たちが一堂に会するというのが、なかなかまだメディアで披露するのが難しいということでした”と、「まぜこぜの社会」が壁を実感したエピソードをあらためて回想しました。
東さんは“誰が悪いわけでもないので、芸能界、メディアがアップデートすれば、社会もアップデートするのではないかということで、毎年「まぜこぜ一座」の舞台公演とかステージを繰り広げて参りました”と、想いを語り、今月27日より開催される公演と、映画「まぜこぜ一座殺人事件〜まつりのあとのあとのまつり〜」の配信がスタートすることを発表。
三ツ矢さんとマメさんも、金色に輝く衣装で登場。三ツ矢さんは“唯一誇れるのが衣装”と謙遜すると、“本番は、もっとゴージャス。私たちの衣装にもご注目ください”と、公演をアピールしました。
“今は(Get in touchの)活動が多岐に広がって、仕事以外は主にこれ”と語る東さん。三ツ矢さんも、“色々な人から色々依頼されることが多くなり、本当に仕事以外は全部「Get in touch」の活動に費やしていると言っても過言ではない。嬉しい悲鳴を上げております”と力説。
記者から「そうなると、仕事以外の時間はそういった派手な衣装を着ている時の方が多い?」と聞かれた東さんは“こんな衣装を着るのは1年に何回かです(笑)”と、笑って否定しながら、“ワクワクを届けるためには、ワクワクじゃないつまらないことの積み重ね。昨日も深夜まで会議。スタッフTシャツを着て、ドロドロになりながらやっていて...”と、真摯に語りました。
そんな東さんが掲げる「日本のエンタメのアップデート」について、海外でも活動する義足のダンサー・大前さんは“私は感じ取っています。少しずつ広がっている実感はあります”と、プレイヤーとしてコメント。“ぶっちゃけ海外も同じくらいだと思います。日本が、見せ方としては最先端だと思います”と、笑顔を見せました。
また、日本のドラマや映画について、“マイノリティの世界・人が主役でもいいんですが、主役ではなく、例えば「生徒の中に歩けない人とか見えない人、聴こえない人がいる」とか、「会社の中でもマイノリティの人がいて、フラットに仕事している」とか、そういう設定になればいいなと思っています。そういうのは、日本は進んでいるとは言えない。外国の映画とか舞台を観ていると、自然な形でシーンに出ていらっしゃる”と、問題提起。
そして、東さんは“私たちは便宜上、その人の特性を表現しておりますが、そうではなくて、アーティスト・パフォーマーとして、個人名でもっと押し出していけたらいいなと思います”と、「特性」関係なく活躍できる「まぜこぜの社会」について想いを語っていました。
【担当:芸能情報ステーション】
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