ウェス・アンダーソン監督最新作、ベニチオ・デル・トロが主演する映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』（9月19日公開）の本予告映像とポスタービジュアルが解禁された。

【動画】映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』予告編

　本作は、ヨーロッパの大富豪が疎遠だった娘を巻き込んで繰り広げる、ユーモアとスリル満載のクライム・ファミリー・コメディ。今年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門にも正式出品され、6月から始まった全米限定公開では劇場平均収入が約1355万円（1ドル=142.6円換算）と今年の限定公開作でトップを記録。その後の拡大公開でも興行収入ランキングでベスト10入りを果たした。

　『グランド・ブダペスト・ホテル』（14年）以来の「最高傑作」と評され、家族の絆と再生をテーマに、ウェス・アンダーソン流の独特な世界観を堪能できる一本となっている。

　主演は、ウェス監督の『フレンチ・ディスパッチ』（2021年）にも出演したベニチオ・デル・トロ。娘の修道女リーズル役にミア・スレアプレトン（ケイト・ウィンスレットの娘）、家庭教師ビョルン役に『バービー』（23年）のマイケル・セラ、さらにリズ・アーメッドが初参戦。ウェス・アンダーソン作品の常連であるトム・ハンクス、スカーレット・ヨハンソン、ブライアン・クランストン、ジェフリー・ライト、マチュー・アマルリックらが出演し、物語を彩る。物語の鍵を握る人物として、ベネディクト・カンバーバッチも重要な役どころで参加する。

　物語は、暗殺未遂を6度も生き延びたヨーロッパ屈指の富豪ザ・ザ・コルダ（デル・トロ）が、全財産をかけた「フェニキア計画」を実現するため、疎遠だった娘リーズルを後継者に指名し、家庭教師のビョルンとともに資金集めの旅に出るところから始まる。旅の道中では、暗殺計画や陰謀が渦巻くスリリングな展開が待ち受ける。

　解禁となった予告編では、命を狙われ続けるザ・ザが必死に切り抜ける様子や、フェニキア全土を横断する資金集めの過程が描かれる。ザ・ザの出資交渉相手として鉄道王リーランド役のトム・ハンクス、従姉妹ヒルダ役のスカーレット・ヨハンソンらが登場。ウェス・アンダーソンらしい早口のユーモアあふれるやり取りにも注目だ。

　さらに、ザ・ザの異母兄弟ヌバルおじさん役をカンバーバッチが演じ、家族間の対立や決死のバトルが物語を盛り上げる。予告編終盤には、リーズルがザ・ザを優しく気遣う場面も映し出され、道中で変化する父娘の関係性が期待を高める。

　また、今月18日から、数量限定の「特製35mmフィルム風しおり」付きムビチケカードが発売されることも決定。実際の撮影に使われた35mmフィルムをイメージし、場面写真をあしらったファン必携のグッズで、当日券2000円（税込）のところ1600円（税込）で購入可能。

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【画像】映画『ザ・ザ・コルダのフェニキア計画』場面写真
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