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2025-09-18 18:18

韓国・釜山で開催中の「第30回釜山国際映画祭」(~9月26日)で18日、〈オンスクリーン部門〉に正式招待されたNetflixシリーズ『イクサガミ』のワールドプレミア上映が行われた。第1話&第2話が上映された後、主演・プロデューサー・アクションプランナーを務める岡田准一、ヒロイン役の藤崎ゆみあ(※崎=たつさき)、藤井道人監督が登壇した。
【画像】レッドカーペットのそのほかの写真
招待決定時に映画祭側から「バトルロワイヤルを思わせる設定、迫力あるアクションシーン、そして混沌とした時代における権力闘争の見事な描写が際立っており群を抜いて素晴らしい。本作は日本のドラマ制作におけるゲームチェンジャー(業界を変革しうる作品)として高く評価される可能性を秘めている」と高く評価されていた本作。上映が行われたメイン会場「ハヌルヨンシアター」には幅広い世代の観客が集まった。
岡田は、プロジェクト参加の経緯について、「14歳で仕事を始め、44歳でプロデュースを一度引き受けたいと考えていた」と明かし、原作に触れたことで「広い世代に響く」と確信し、プロデュースを決意したと語った。藤井監督は原作者の今村翔吾から「ドラマとして面白いものを作ってほしい」という強い思いを受け取り、岡田と共に脚本づくりを始めていった。「どうすればこの面白いストーリーを、この日本で、アクションを大きく取り入れたエンターテインメントとして昇華できるか」という点に重きをおきながら製作をはじめたという。「原作者の思いを受け、いかに日本でアクションを取り入れたエンターテインメントに昇華できるかに注力した」と制作意図を説明した。
藤崎は「普段から読書は好きだが、時代モノにはハードルを感じていた。しかし台本はエンターテインメント性に富み、次が気になる内容で心を奪われた」と振り返り、全力で撮影に臨んだという。岡田は作品づくりの要素として「日本の)文化が込められていること、シンプルであること、キャラクター性の3つの要素を挙げ、魅力的なキャラクターを最後まで追いかけたくなる仕掛けを重視したと述べた。
愛着の湧くキャラクターづくりには、「この人とこの人が戦うのか」「この人はもしかしたら死んでしまうのではないか」と引き込まれるような展開を作ることが重要であり、そのキャラクターたちを最終話まで追いかけたくなる、「止まらずに走り続けるエネルギーを持続させること」に監督は非常に拘りぬいた。さらに「時代劇」という言葉に対して、過去に黒澤明監督が「時代劇は一番カッコよく、時代を先取りするものだ」と放った言葉を引用しながら、「いかにカッコよく、強力なキャラクターとストーリーで描くか」という点をこだわった。
作品に込められた時代性/文化という点において、藤井監督は「コレラの蔓延で身分を失った人々の姿が、現代のコロナ禍で困難に直面する我々と重なる」と語り、物語の問い「なぜ戦わなければならないのか」を現代の観客に突きつけると強調した。
その共通点こそが、「なぜ戦わなければならないのか」という原作から継承した作品の命題を観る者にストレートにぶつけることができるのだ。
岡田、藤井を中心に、このような強い思いを抱えた現場は緊張感と気迫にあふれていたという。新人としてこの現場に挑んだ藤崎も「壮大な覚悟を固めて現場に挑んだ」というが、実際に現場に入るとスケール感に最初は気圧されたという。しかし、多くの先輩たちの支えに助けられていく中で「集中し続け、監督の演出や先輩方からの言葉に耳を傾け、一つでも多くのことを吸収し学ぼう」と必死に演技に挑み、駆け抜けていったという。
企画の立ち上げから完成までを、観客とのQ&Aを挟みながらトークは進み、最後に藤井は「昨年1年間、全身全霊を込めて作り上げた作品であり、一度見始めれば最後まで走り切ってしまうような作品にできた」と、岡田は「作品が放つ情熱と強い波が、多くの人々に広がり、見る人からまた別の人へと広がることを期待している」と、作品の完成に強い自信をみせた。そして1&2話を見終えたばかりの観客たちは、この先のストーリーが気になり過ぎて仕方ない様子で、その熱量に答えるように岡田は、「ひとつだけ言っておくと、“ぼく燃えます”」という意味深な発言を残していた。
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【画像】レッドカーペットのそのほかの写真
招待決定時に映画祭側から「バトルロワイヤルを思わせる設定、迫力あるアクションシーン、そして混沌とした時代における権力闘争の見事な描写が際立っており群を抜いて素晴らしい。本作は日本のドラマ制作におけるゲームチェンジャー(業界を変革しうる作品)として高く評価される可能性を秘めている」と高く評価されていた本作。上映が行われたメイン会場「ハヌルヨンシアター」には幅広い世代の観客が集まった。
岡田は、プロジェクト参加の経緯について、「14歳で仕事を始め、44歳でプロデュースを一度引き受けたいと考えていた」と明かし、原作に触れたことで「広い世代に響く」と確信し、プロデュースを決意したと語った。藤井監督は原作者の今村翔吾から「ドラマとして面白いものを作ってほしい」という強い思いを受け取り、岡田と共に脚本づくりを始めていった。「どうすればこの面白いストーリーを、この日本で、アクションを大きく取り入れたエンターテインメントとして昇華できるか」という点に重きをおきながら製作をはじめたという。「原作者の思いを受け、いかに日本でアクションを取り入れたエンターテインメントに昇華できるかに注力した」と制作意図を説明した。
藤崎は「普段から読書は好きだが、時代モノにはハードルを感じていた。しかし台本はエンターテインメント性に富み、次が気になる内容で心を奪われた」と振り返り、全力で撮影に臨んだという。岡田は作品づくりの要素として「日本の)文化が込められていること、シンプルであること、キャラクター性の3つの要素を挙げ、魅力的なキャラクターを最後まで追いかけたくなる仕掛けを重視したと述べた。
愛着の湧くキャラクターづくりには、「この人とこの人が戦うのか」「この人はもしかしたら死んでしまうのではないか」と引き込まれるような展開を作ることが重要であり、そのキャラクターたちを最終話まで追いかけたくなる、「止まらずに走り続けるエネルギーを持続させること」に監督は非常に拘りぬいた。さらに「時代劇」という言葉に対して、過去に黒澤明監督が「時代劇は一番カッコよく、時代を先取りするものだ」と放った言葉を引用しながら、「いかにカッコよく、強力なキャラクターとストーリーで描くか」という点をこだわった。
作品に込められた時代性/文化という点において、藤井監督は「コレラの蔓延で身分を失った人々の姿が、現代のコロナ禍で困難に直面する我々と重なる」と語り、物語の問い「なぜ戦わなければならないのか」を現代の観客に突きつけると強調した。
その共通点こそが、「なぜ戦わなければならないのか」という原作から継承した作品の命題を観る者にストレートにぶつけることができるのだ。
岡田、藤井を中心に、このような強い思いを抱えた現場は緊張感と気迫にあふれていたという。新人としてこの現場に挑んだ藤崎も「壮大な覚悟を固めて現場に挑んだ」というが、実際に現場に入るとスケール感に最初は気圧されたという。しかし、多くの先輩たちの支えに助けられていく中で「集中し続け、監督の演出や先輩方からの言葉に耳を傾け、一つでも多くのことを吸収し学ぼう」と必死に演技に挑み、駆け抜けていったという。
企画の立ち上げから完成までを、観客とのQ&Aを挟みながらトークは進み、最後に藤井は「昨年1年間、全身全霊を込めて作り上げた作品であり、一度見始めれば最後まで走り切ってしまうような作品にできた」と、岡田は「作品が放つ情熱と強い波が、多くの人々に広がり、見る人からまた別の人へと広がることを期待している」と、作品の完成に強い自信をみせた。そして1&2話を見終えたばかりの観客たちは、この先のストーリーが気になり過ぎて仕方ない様子で、その熱量に答えるように岡田は、「ひとつだけ言っておくと、“ぼく燃えます”」という意味深な発言を残していた。
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