エンタメ
2025-10-15 20:00

映画『鉄男』(1989年)、『野火』(2015年)などで知られる塚本晋也監督が、1995年に発表した『東京フィスト』が、誕生から30周年を迎え、デジタルリマスター版として全国各地の劇場で再上映されることが決定した。
【画像】『東京フィスト』場面写真
本作は、ボクシングを題材にした痛烈な恋愛格闘劇。現役ボクサーだった塚本監督の実弟・塚本耕司の経験をもとに企画され、耕司自身がボクサー役として出演。原案の斎藤久志のアイデアをもとに、塚本晋也演じるサラリーマンが、恋人を友人のボクサーに奪われる三角関係の愛憎劇として構想された。
無数のピアッシングと刺青により“野性の血”に目覚めていくヒロイン・ひづるを藤井かほりが演じる。ほかに、ボクシングジムの会長・白田役で輪島功一、トレーナー・長谷役で六平直政、トレーナー・大泉役で竹中直人 が出演する。
『鉄男II BODY HAMMER』で始まった「都市と肉体」論が、ここでさらなる極致に到達。コンクリートに囲まれた東京で、ボクシングという流血のスポーツを通じて原始的な本能を呼び覚ます人間たちを描く。
1995年のロカルノ国際映画祭で初上映され、同年のサンダンス・フィルム・フェスティバル・イン・東京でグランプリを受賞。さらにキネマ旬報ベスト・テン第10位など、国内外で高く評価された。デジタル化による鮮明な映像と音響で、30年の時を経てスクリーンに蘇る。
■塚本晋也監督のコメント
『鉄男』につながるコンセプトでボクシング映画を作りました。最初にゴングが鳴り響いてから、血で血を洗う恋愛格闘劇が始まります。都市という空間に生きる現代人の孤独と爆発を描きました。”都市と人間”というテーマで映画を作っていた時期の代表作になります。夢か現実か判然としない都市生活で、保険の勧誘員として安全を売っていた主人公が、リングというそこでは野生を爆発させることのできる世界に傾斜していく物語です。ぜひ劇場の大きなスクリーンで強烈なパンチを浴びてみてください。
■ストーリー
ボクシングの試合会場を訪れた保険会社のサラリーマン、津田義春(塚本晋也)。彼は、そこで最も会いたくなかったかつての友人、プロボクサーの小島拓司(塚本耕司)と再会する。彼は高校時代の後輩だったが、当時、共通の女友達を殺された暗い過去を持っており、それが原因で疎遠になっていた。義春はこの出会いに言い様のない不安を感じる。
果たして拓司は、義春の婚約者ひづる(藤井かほり)を誘惑し始める。拓司の挑発に義春の怒りが爆発。相手がプロボクサーであるにもかかわらず、無謀にも拓司のアパートへと殴り込むのだが、あっさりと打ちのめされてしまう。ひづるの中で何かが目覚め、やがて華奢な体に痛々しいほどのピアスや刺青を施し始める。そして自分を束縛しようとする義春のもとを去り、拓司と暮らし始める。
ひづるを失った義春は拓司への憎しみを募らせながらも、拓司の通うボクシング・ジムに入門。取り憑かれたようにトレーニングに励む。凶暴性を発揮していく義春。上り調子のボクサーとの試合に恐れを感じる拓司、そして自分自身もどこへ向かおうとしているのか分からないひずるの激しい三角関係。彼らはそれぞれの答えを出そうとするのだった。
■上映劇場
東京・新文芸坐: 11月20日(木)・21日(金)・22日(土)(※20日は塚本監督/藤井かほり/塚本耕司トークあり)
千葉・キネマ旬報シアター:11月15日(土)~21日(金)(※15日は塚本監督トークあり)
茨城・あまや座:12月6日(土)~12日(金)
愛知・シネマスコーレ:12月上旬
※『東京フィスト』にあわせて〈塚本晋也監督『東京フィスト』までの道程〉特集上映(『電柱小僧の冒険』『鉄男』『ヒルコ』『鉄男II BODY HAMMER』上映)
大阪・シアターセブン:12月6日(土)~12日(金)
熊本・DENKIKAN:11月22日(土)、23日(日)
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【画像】『東京フィスト』場面写真
本作は、ボクシングを題材にした痛烈な恋愛格闘劇。現役ボクサーだった塚本監督の実弟・塚本耕司の経験をもとに企画され、耕司自身がボクサー役として出演。原案の斎藤久志のアイデアをもとに、塚本晋也演じるサラリーマンが、恋人を友人のボクサーに奪われる三角関係の愛憎劇として構想された。
無数のピアッシングと刺青により“野性の血”に目覚めていくヒロイン・ひづるを藤井かほりが演じる。ほかに、ボクシングジムの会長・白田役で輪島功一、トレーナー・長谷役で六平直政、トレーナー・大泉役で竹中直人 が出演する。
『鉄男II BODY HAMMER』で始まった「都市と肉体」論が、ここでさらなる極致に到達。コンクリートに囲まれた東京で、ボクシングという流血のスポーツを通じて原始的な本能を呼び覚ます人間たちを描く。
1995年のロカルノ国際映画祭で初上映され、同年のサンダンス・フィルム・フェスティバル・イン・東京でグランプリを受賞。さらにキネマ旬報ベスト・テン第10位など、国内外で高く評価された。デジタル化による鮮明な映像と音響で、30年の時を経てスクリーンに蘇る。
■塚本晋也監督のコメント
『鉄男』につながるコンセプトでボクシング映画を作りました。最初にゴングが鳴り響いてから、血で血を洗う恋愛格闘劇が始まります。都市という空間に生きる現代人の孤独と爆発を描きました。”都市と人間”というテーマで映画を作っていた時期の代表作になります。夢か現実か判然としない都市生活で、保険の勧誘員として安全を売っていた主人公が、リングというそこでは野生を爆発させることのできる世界に傾斜していく物語です。ぜひ劇場の大きなスクリーンで強烈なパンチを浴びてみてください。
■ストーリー
ボクシングの試合会場を訪れた保険会社のサラリーマン、津田義春(塚本晋也)。彼は、そこで最も会いたくなかったかつての友人、プロボクサーの小島拓司(塚本耕司)と再会する。彼は高校時代の後輩だったが、当時、共通の女友達を殺された暗い過去を持っており、それが原因で疎遠になっていた。義春はこの出会いに言い様のない不安を感じる。
果たして拓司は、義春の婚約者ひづる(藤井かほり)を誘惑し始める。拓司の挑発に義春の怒りが爆発。相手がプロボクサーであるにもかかわらず、無謀にも拓司のアパートへと殴り込むのだが、あっさりと打ちのめされてしまう。ひづるの中で何かが目覚め、やがて華奢な体に痛々しいほどのピアスや刺青を施し始める。そして自分を束縛しようとする義春のもとを去り、拓司と暮らし始める。
ひづるを失った義春は拓司への憎しみを募らせながらも、拓司の通うボクシング・ジムに入門。取り憑かれたようにトレーニングに励む。凶暴性を発揮していく義春。上り調子のボクサーとの試合に恐れを感じる拓司、そして自分自身もどこへ向かおうとしているのか分からないひずるの激しい三角関係。彼らはそれぞれの答えを出そうとするのだった。
■上映劇場
東京・新文芸坐: 11月20日(木)・21日(金)・22日(土)(※20日は塚本監督/藤井かほり/塚本耕司トークあり)
千葉・キネマ旬報シアター:11月15日(土)~21日(金)(※15日は塚本監督トークあり)
茨城・あまや座:12月6日(土)~12日(金)
愛知・シネマスコーレ:12月上旬
※『東京フィスト』にあわせて〈塚本晋也監督『東京フィスト』までの道程〉特集上映(『電柱小僧の冒険』『鉄男』『ヒルコ』『鉄男II BODY HAMMER』上映)
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