エンタメ
2025-10-21 06:17

第31回山本周五郎賞を『ゲームの王国』で、第168回直木賞を『地図と拳』で受賞した作家・小川哲が、2022年に発表した小説『君のクイズ』が、映画化されることが発表された。監督は、『ハケンアニメ!』『沈黙の艦隊~北極海大海戦~』を手がけ、同シリーズ全体の演出も担う吉野耕平監督。公開は2026年を予定している。
【動画】『君のクイズ』超特報映像
“クイズ”という日常的な題材を軸に、緻密かつスリリングな展開で読者を魅了した本作は、第76回日本推理作家協会賞も受賞。発表直後から各界の絶賛を集め、伊坂幸太郎は「面白すぎる!!こんなに興奮する謎に出会ったのは久しぶりで、ミステリーとしても最高」と賛辞を送り、テレビプロデューサー・佐久間宣行も「一度本を開いたら、もう終わり」と帯コメントを寄せ、10月21日現在、発行部数26万部を超えるベストセラーとなっている。
物語の舞台は、賞金1000万円を懸けて戦う生放送クイズ番組「Q‐1グランプリ」。注目を集める早押しクイズ決勝戦の最終問題で、主人公・三島の対戦相手・本庄絆が、問題文が一文字も読まれないうちに早押しボタンを押し、正解してしまう。
どんなクイズでも「0文字での正解」はあり得ない――。では、なぜ彼は正解できたのか。この一問をきっかけに、“脳が答えに至る仕組み”と“人間の真実”をめぐる謎が展開する。観客自身も“令和最大のQ(謎)”の参加者となる体感型サスペンスだ。
このたび解禁された超特報映像は、本作の根幹をなす謎――「クイズ番組の優勝者は、なぜ問題を一文字も聞かずに正解できたのか?」を提示する、コンセプチュアルな内容に仕上がっている。
映像には、背を向けた男、突如押される早押しボタン、フラッシュのように現れる印象的なシーンの数々。そして、浮かび上がる言葉――“これは全国民へのクイズ”。キャストやスタッフの詳細は、現時点ではまだ謎に包まれている。その全貌が明らかになる瞬間を、心して待ちたい。
■原作者:小川哲のコメント
「早押しクイズ」って、問題も文章だし解答も文章だし、実はとても小説と相性がいいのではないか――という仮説から始まった作品が、こうして映像化されることになって、原作者としても非常にワクワクしております。
クイズと小説は相性がいいとはいえ、文章に移し替えることでいくつかの要素を表現しきれないのもまた事実です。解答者の表情や息遣い、ボタンを押したあとの緊張感、体の動きや細かな仕草、そしてピンポンの音。
吉野監督の手によって、原作で伝えきれなかったクイズの魅力がみなさまの元へ届けられることを、今からとても楽しみにしております。
■監督:吉野耕平のコメント
クイズという宇宙を、言葉だけで極上のエンターテインメント小説に変換してしまった唯一無二の作品『君のクイズ』。そのあまりの面白さに、気がつけば読んだ直後に映像化への挑戦を決めてしまっていました。今思えば、もう少し立ち止まって考えてからでも良かったのかもしれません。果たしてこの小説の面白さを音と映像に再変換できるのか…?その映画化という史上最大の難問に挑むことになってしまいましたので。いくつかの幸運と無数の出会いに支えられてたどり着いた、映画『君のクイズ』。自分たちなりの一つの解答を世に送り出せる日が今から楽しみです。
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■原作者:小川哲のコメント
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■監督:吉野耕平のコメント
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