エンタメ
2025-10-21 11:35
俳優・妻夫木聡が主演を務める、TBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(毎週日曜 後9:00)の第2話が、19日に放送された。小泉孝太郎が演じる優太郎が、佐藤浩市が演じる耕造に「中央競馬で1勝してください」と迫るシーンが流れたが、少額から馬主経験を味わえる一口クラブ会員である筆者にとっては、「中央1勝は簡単なことじゃないのよ…」と思わず口に出てしまった、つらい一言であった。
【写真】イザーニャと同じ未勝利戦ラストで勝利!筆者の出資馬・ベランジェール
同作は、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真氏の同名小説(新潮文庫刊)を実写ドラマ化。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語。映像化にあたってJRAが全面協力し、実際の競馬場で撮影される迫力満点の映像となる。
第2話は、耕造(佐藤浩市)に誘われてロイヤルヒューマンに入社した栗須(妻夫木聡)は、早速、競馬事業部の専任秘書の命を受けるが、ある日、優太郎(小泉孝太郎)が若手社員からの不満を理由に、今年中に中央競馬で1勝できなければ競馬事業部を撤廃するよう父である耕造に迫る。
それを受け入れてしまった耕造は、最も戦力になりそうなロイヤルファイトを勝たせるため、栗須を連れて美浦トレーニングセンターへ。しかし、耕造の強引さが調教師・田所の反発を買い決別。栗須は耕造に指示され、すぐに新たな調教師探しに奔走するはめになってしまった。
そんな折、生産馬のレースで東京に来ていた加奈子(松本若菜)と会った栗須は、広中(安藤政信)という優秀な調教師がいると聞き、彼の厩舎を訪ね、紆余曲折がありつつも保有馬のロイヤルファイト、ロイヤルイザーニャの面倒を見てもらえることに。そして、レース本番、調教師・広中の作戦がハマり、栗須と耕造は優太郎からのミッション「中央競馬で1勝」を見事に達成した。
第2話で描かれたレースは、9月3週目の未勝利戦。未勝利戦は1度もレースに勝ったことがない馬が出るレースで、3歳秋までに未勝利戦を勝てなかった馬は、地方競馬に移籍したり、引退を余儀なくされる。ドラマでは10月1週目で未勝利戦が終わることから、ここで勝たないといけないラストレースとなっていた。
筆者は一口クラブのDMMバヌーシーで数頭の馬に出資している。DMMバヌーシーは、愛馬会法人とクラブ法人の2つの法人から成り立っており、愛馬会法人は競走馬を購入し、クラブ会員からの出資を募る。クラブ法人は愛馬会から競走馬の現物出資を受け、馬主として競馬主催者のレースに出走させる。獲得した賞金はクラブ法人、愛馬会法人を経てクラブ会員に配当されるというもので、クラブ法人と愛馬会法人を総称して「一口クラブ」と呼び、DMMバヌーシー以外にも数多く存在している。
筆者が初めて出資したのは、キャリコ2021の「ベランジェール」(父:モーリス 木村哲也厩舎 現在は武幸四郎厩舎へ転厩)。2023年7月に函館でデビューし、C.ルメール騎手の騎乗で結果は12着。新馬戦で勝てなかったため、それからは未勝利戦へ進むことになり、2戦目は2着(北村宏司騎手)、3戦目は3着(川田将雅騎手)、4戦目は5着(北村騎手)と、あと一歩のところで勝ちきれない日々を送った。
そんな状況が続き3歳となった2024年7月下旬を迎えるが、2024年の未勝利戦は9月の第1週までで、未勝利戦の終了時期が迫る中で挑んだ7月下旬のレースは2着(ルメール騎手)。ここでも惜敗し勝ちきることができなかった。
終了時期まであと1ヶ月あるが、ケガのリスクなども考えて出走できるかどうかは身体の状態を見て判断される。この段階で転厩を検討して地方競馬へ向かうか、引退するか決めることもあるが、ベランジェールは8月18日のレースに出走できることになり、ドラマと同じくほぼほぼ、これがラストレースの形に。そして、今後の未来が大きく変わる1戦は、ルメール騎手の好騎乗で念願の初勝利を手に入れた。
その時の心境は「あぁぁ…よかったよ…」と大きく喜ぶことなく、しみじみと涙目になったことを覚えている。ドラマでは、ロイヤルイザーニャが先頭でゴールした瞬間、耕造(佐藤浩市)と栗須(妻夫木聡)は、言葉にならない様子で顔がくしゃくしゃに。安堵した様子が続き、しばらく経ってから「社長…やりましたよ、社長!やりましたよ!社長」と大騒ぎする栗須に、耕造は「たかが1勝だよ!一番下の未勝利の!俺たちが目指しているのはGIだぞ!」と強い口調で返事をしていたが、涙目で喜ぶ姿は筆者と同じで当時を思い出してしまい思わず泣いてしまった。
ドラマは競馬業界を丁寧に描き、そのリアルさが話題となっているが、リアルな馬へ一口出資している筆者からみた同作は、関係者たちの感情表現が見事であり、特にこの未勝利戦を勝ち切ることの難しさを描いた第2話は、他人事には思えなかった。こうして文字にして感情を表現しているが、正直なところ、未勝利戦ラストレースで勝利したあの瞬間の感情は言葉で表現しきれないものがある。
余談だが18日に東京で開催された新馬戦で、出資馬の「エピッククイーン」(父:エピファネイア 中内田充正厩舎 川田将雅騎手)が勝利。現地観戦したこともあり、ここでは「川田―――!ありがとうーー!」と喜びを爆発させた。未勝利戦ラストレースの気分は、もう経験したくない。
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同作は、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真氏の同名小説(新潮文庫刊)を実写ドラマ化。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語。映像化にあたってJRAが全面協力し、実際の競馬場で撮影される迫力満点の映像となる。
第2話は、耕造(佐藤浩市)に誘われてロイヤルヒューマンに入社した栗須(妻夫木聡)は、早速、競馬事業部の専任秘書の命を受けるが、ある日、優太郎(小泉孝太郎)が若手社員からの不満を理由に、今年中に中央競馬で1勝できなければ競馬事業部を撤廃するよう父である耕造に迫る。
それを受け入れてしまった耕造は、最も戦力になりそうなロイヤルファイトを勝たせるため、栗須を連れて美浦トレーニングセンターへ。しかし、耕造の強引さが調教師・田所の反発を買い決別。栗須は耕造に指示され、すぐに新たな調教師探しに奔走するはめになってしまった。
そんな折、生産馬のレースで東京に来ていた加奈子(松本若菜)と会った栗須は、広中(安藤政信)という優秀な調教師がいると聞き、彼の厩舎を訪ね、紆余曲折がありつつも保有馬のロイヤルファイト、ロイヤルイザーニャの面倒を見てもらえることに。そして、レース本番、調教師・広中の作戦がハマり、栗須と耕造は優太郎からのミッション「中央競馬で1勝」を見事に達成した。
第2話で描かれたレースは、9月3週目の未勝利戦。未勝利戦は1度もレースに勝ったことがない馬が出るレースで、3歳秋までに未勝利戦を勝てなかった馬は、地方競馬に移籍したり、引退を余儀なくされる。ドラマでは10月1週目で未勝利戦が終わることから、ここで勝たないといけないラストレースとなっていた。
筆者は一口クラブのDMMバヌーシーで数頭の馬に出資している。DMMバヌーシーは、愛馬会法人とクラブ法人の2つの法人から成り立っており、愛馬会法人は競走馬を購入し、クラブ会員からの出資を募る。クラブ法人は愛馬会から競走馬の現物出資を受け、馬主として競馬主催者のレースに出走させる。獲得した賞金はクラブ法人、愛馬会法人を経てクラブ会員に配当されるというもので、クラブ法人と愛馬会法人を総称して「一口クラブ」と呼び、DMMバヌーシー以外にも数多く存在している。
筆者が初めて出資したのは、キャリコ2021の「ベランジェール」(父:モーリス 木村哲也厩舎 現在は武幸四郎厩舎へ転厩)。2023年7月に函館でデビューし、C.ルメール騎手の騎乗で結果は12着。新馬戦で勝てなかったため、それからは未勝利戦へ進むことになり、2戦目は2着(北村宏司騎手)、3戦目は3着(川田将雅騎手)、4戦目は5着(北村騎手)と、あと一歩のところで勝ちきれない日々を送った。
そんな状況が続き3歳となった2024年7月下旬を迎えるが、2024年の未勝利戦は9月の第1週までで、未勝利戦の終了時期が迫る中で挑んだ7月下旬のレースは2着(ルメール騎手)。ここでも惜敗し勝ちきることができなかった。
終了時期まであと1ヶ月あるが、ケガのリスクなども考えて出走できるかどうかは身体の状態を見て判断される。この段階で転厩を検討して地方競馬へ向かうか、引退するか決めることもあるが、ベランジェールは8月18日のレースに出走できることになり、ドラマと同じくほぼほぼ、これがラストレースの形に。そして、今後の未来が大きく変わる1戦は、ルメール騎手の好騎乗で念願の初勝利を手に入れた。
その時の心境は「あぁぁ…よかったよ…」と大きく喜ぶことなく、しみじみと涙目になったことを覚えている。ドラマでは、ロイヤルイザーニャが先頭でゴールした瞬間、耕造(佐藤浩市)と栗須(妻夫木聡)は、言葉にならない様子で顔がくしゃくしゃに。安堵した様子が続き、しばらく経ってから「社長…やりましたよ、社長!やりましたよ!社長」と大騒ぎする栗須に、耕造は「たかが1勝だよ!一番下の未勝利の!俺たちが目指しているのはGIだぞ!」と強い口調で返事をしていたが、涙目で喜ぶ姿は筆者と同じで当時を思い出してしまい思わず泣いてしまった。
ドラマは競馬業界を丁寧に描き、そのリアルさが話題となっているが、リアルな馬へ一口出資している筆者からみた同作は、関係者たちの感情表現が見事であり、特にこの未勝利戦を勝ち切ることの難しさを描いた第2話は、他人事には思えなかった。こうして文字にして感情を表現しているが、正直なところ、未勝利戦ラストレースで勝利したあの瞬間の感情は言葉で表現しきれないものがある。
余談だが18日に東京で開催された新馬戦で、出資馬の「エピッククイーン」(父:エピファネイア 中内田充正厩舎 川田将雅騎手)が勝利。現地観戦したこともあり、ここでは「川田―――!ありがとうーー!」と喜びを爆発させた。未勝利戦ラストレースの気分は、もう経験したくない。
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