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成田凌×沢尻エリカ、嘘と噂は広がる――観客に静かな問いを投げかける映画『#拡散』2026年2月公開決定

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2025-10-22 04:00
成田凌×沢尻エリカ、嘘と噂は広がる――観客に静かな問いを投げかける映画『#拡散』2026年2月公開決定
成田凌、沢尻エリカが共演、『#拡散』2026年2月27日公開 (C)2026 #VIRAL PRODUCTION COMMITTEE
 俳優の成田凌が主演、沢尻エリカ共演する新作映画『#拡散(ハッシュタグ・カクサン)』が、2026年2月27日より全国公開されることが決定した(配給: ブシロードムーブ)。

【画像】映画『#拡散』ティザービジュアル

 企画・監督は、映画『ゴールド・ボーイ』(2024年)で製作総指揮を務めた白金(KING BAI)。脚本は、『あゝ、荒野』(2017年)、『正欲』(23年)、『アナログ』(23年)、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(24年)などを手がけた港岳彦が担当。現代社会が抱える“情報の暴走”と“信じることの危うさ”を真正面から描く衝撃作となる。

 本作の舞台は富山県の小さな町。介護士の浅岡信治は、妻・明希をワクチン接種直後に亡くしたことをきっかけに、深い喪失と疑念にさいなまれていく。医師を責め、遺影を掲げて訴え続ける姿は“夫婦愛の象徴”として報じられるが、やがてその姿は反ワクチン運動の象徴としてSNS上で拡散され、彼の人生は一変。愛と狂気の境界をさまよう男の姿を通して、現代の「情報社会が生む歪み」を静かにあぶり出す。

 主人公の浅岡信治を演じる成田は、等身大の青年の不器用な愛を体現した『愛がなんだ』(19年)や、複雑な愛の葛藤を繊細に演じた『窮鼠はチーズの夢を見る』(20年)などで数々の映画賞を受賞し、繊細かつ情熱的な演技で観客を魅了してきた。本作では、妻の死により純粋な愛と狂気が混じり合う難しい役どころを熱演。成田は「かなりチャレンジングな企画。生活の一部となっているものの恐ろしさを改めて感じる作品だと思います」と語っている。

 浅岡信治と同じように、自身も婚約者を医療事故で失った過去を持ち、浅岡の遺影を掲げる姿を「夫婦愛の象徴」として紹介する新聞記者・福島美波を沢尻が演じる。「なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品だと思います」と社会的テーマに向き合う意気込みを見せた。

 公開されたティザービジュアルでは、遺影を抱きながら遠い山々へ歩き出す男の後ろ姿が印象的に描かれている。キャッチコピーは「あの時、虚実あふれる情報に翻弄された男の物語。」。真っ赤な嘘にぬり潰された世の中で、男は何を信じ、何処へ向かっていくのか…。

 白金監督は「情報があふれる社会の中で、『何を信じるか』『どう生きるか』を考えるきっかけになればうれしいです。私自身も答えは分かりません。この映画を通じて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います」とコメントしている。

■浅岡信治役:成田凌のコメント

魅力的なスタッフ、共演者。
かなりチャレンジングな企画。
オファーを受けていいものか、はじめは少し迷う自分もいました。
ですが、脚本を読ませていただき、即決。
生活の一部となっているものの恐ろしさを改めて感じる作品だと思います。
富山の最高のロケーションのもと、最高のスタッフ、キャストと濃密な時間を過ごすことができました。
映画『#拡散』、お楽しみに。

■福島美波役:沢尻エリカのコメント

今回は記者役で参加しています。
なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品だと思います。
久しぶりの映像作品で緊張もありましたが、
スタッフ・キャストのみなさんに温かく迎えていただき、とても心強かったです。
映画『#拡散』、ぜひご期待ください!

■監督:白金のコメント

 この映画は、反ワクチンでも推進でもありません。あの時、誰もが経験した「見えない不安」をどう受け止めるかを描いた作品です。人は時間が経つと、嫌な記憶を少しずつ忘れていきます。しかし、あの時感じた痛みや恐れをもう一度見つめ直すことも必要だと思いました。一つの悲劇を通して、人間の優しさともろさを描きました。AI時代を迎え、音声も映像もより多くのフェイクが作られるようになるでしょう。だからこそ、自分を信じ、身近な人を大切にしながら生きることが重要になります。情報があふれる社会の中で、「何を信じるか」「どう生きるか」を考えるきっかけになれば嬉しいです。私自身も答えは分かりません。この映画を通じて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

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