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谷崎潤一郎の代表作『鍵』現代を舞台に映画化 吹越満・菅野恵・小出恵介が出演

エンタメ
2025-10-31 12:49
谷崎潤一郎の代表作『鍵』現代を舞台に映画化 吹越満・菅野恵・小出恵介が出演
谷崎潤一郎の代表作『鍵』制作決定、2026年劇場公開予定
 明治末期から昭和中期まで活躍した小説家・谷崎潤一郎の代表作『鍵』が、いまおかしんじ監督により現代を舞台に新たに映画化されることが明らかになった。2026年公開予定(配給:ムービー・アクト・プロジェクト)。あわせて主演の吹越満、菅野恵、小出恵介の出演が発表された。

【画像】発表されたスタッフ・キャストの単体写真

 『鍵』は谷崎が70歳の時に発表した小説で、老夫婦が互いに綴る日記の形式を通じて、性と愛の深層を描き出した作品。市川崑、神代辰巳、池田敏春ら名匠によって幾度も映像化されてきたが、今回は舞台を現代に置き換え、ユーモアあふれる温かい目線で、“老人の性”から“夫婦愛”の物語に再構成される。共同脚本を『真夏の果実』に続きタッグを組む松本稔が務める。

 吹越は、余命宣告を受ける主人公・剣持を演じる。「どちらかというとMの僕が、思いきりMのおじさんを演じる映画の撮影が始まります」とコメントを寄せた。

 『海の沈黙』(監督:若松節朗)で映画初出演ながら大きな存在感を残した菅野は、剣持の年の離れた妻・郁子を演じる。「新たな『鍵』としておかしみと温もりのある作品になっていると感じました」と脚本の印象を語ている。

 物語の鍵を握る男性・木村役に小出がふんする。『愛のぬくもり』以来、2度目のいまおか組参加となり、「不思議なキャラクターばかりの中、果たして木村は何を担うのか…。現場でのいまおか節もあわせて、楽しみにさせていただく次第です!」と期待を込めたコメントを寄せている。

■主人公・剣持役:吹越満のコメント
 どちらかというとMの僕が思いきりMのおじさんを演る映画の撮影が始まります。かなりタイトなスケジュールでかなりのシーンを撮るみたい。これは大変ではありますが、Mの俳優にとって楽しみではあるわけです。

■剣持の年の離れた妻・郁子役:菅野恵のコメント
 原作の艶かしさにひるみそうになりながらオーディションを受けたのですが、いただいたシナリオはその雰囲気ともまた違い、新たな『鍵』としておかしみと温もりのある作品になっていると感じました。いまおか監督のもと、どんな風にシーンが立ち上がっていくのか今からとてもワクワクしています。

■木村役:小出恵介のコメント
 いまおか組再び! 木村役の小出恵介です。前回とは違うしっとり、大人な世界観が台本から薫ります。不思議なキャラクターばかりの中、果たして木村は何を担うのか…。現場でのいまおか節も併せて、楽しみにさせていただく次第です!吹越さんとは銀平町ぶり!非常に、非常に楽しみにしております。たくさん振り回してもらおう!!

■脚本・監督:いまおかしんじのコメント
 妻を抱きたい。ただそれだけのために愚かなことを繰り返す。涙ぐましくみっともなくそれでも必死に生きようとする人たち。あんたらもアホやけど俺もアホや。お互い悶絶してどんでん返ししましょう。撮影が楽しみでしかない。

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