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2025-12-08 16:15
2005年12月8日、東京・秋葉原のドン・キホーテ8階にある小さな劇場で産声をあげた秋元康氏総合プロデュースの「会いに行けるアイドル」AKB48が、きょう8日に20周年を迎えた。定員250人の専用劇場を拠点に常識を覆す試みの数々でアイドルシーンに革新をもたらし、「ヘビーローテーション」「フライングゲット」「恋するフォーチュンクッキー」など記憶にも記録にも残るヒット曲を次々と送り出してきた。シングル総売上枚数は歴代1位の6009.9万枚(2025/12/8付現在)。AKB48の20年間の足跡を記録とともに振り返る。
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■20年間で361人在籍 記念コンサート最終日は現役&OG総勢183人が大集結
AKB48の結成20周年記念コンサート『AKB48 20th Year Live Tour 2025 in日本武道館』が、12月4日~7日までの4日間にわたって東京・日本武道館で計6公演開催された。AKB48劇場名物の二本柱を模したセットが組まれたステージ上では、往年のファンも新規のファンも目を輝かせるような新旧メンバーのコラボレーションが繰り広げられ、6公演計4万8000人のファンを熱狂させた。
7日の最終公演クライマックスには、現役メンバー48人と卒業生・移籍メンバー135人の計183人がステージに上がり、20年前の初日公演のアンコールで披露した「桜の花びらたち」を大合唱する壮観な光景に。1期生で初代AKB48グループ総監督の高橋みなみは、これまでに姉妹グループの兼任を含めると361人が在籍したことを明かし、「20周年だから卒業生が揃うというのは、当たり前のことではないです。この景色を見れたことは当たり前ではなく、現役メンバー、そしてファンの皆さんがAKB48を愛し、20年つないできてくれたからです」と、卒業生を代表して現役メンバーとファンに感謝の気持ちを伝えた。
この日のステージには、伝説的なイベント『AKB48選抜総選挙』の第1回・第2回の上位7人が同じ顔ぶれだったことから“神7(セブン)”と呼ばれたレジェンドOGのうち、前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、板野友美(以上1期生)、篠田麻里子(1.5期生)、大島優子(2期生)の6人も揃い踏みした(3期生の渡辺麻友は2020年5月末に引退)。総選挙で1位を分け合った前田(第1回・3回)と大島(第2回・4回)が同じステージに立つのは実に約9年ぶりのこと。卒業生たちは全盛期を彷彿とさせるようにキラキラと輝きを放ちながら、ステージに立つ気迫も感じさせるパフォーマンスを披露。歴史を彩ってきたメガヒット曲やコアファンに愛される劇場公演曲のオンパレードに、武道館は興奮のるつぼと化した。
■握手会、姉妹グループ展開など革新的な試みを連発
2005年12月8日に活動を開始したAKB48。初日公演は有料観客数7人だったことが語り草となっているが、インディーズで劇場公演曲「桜の花びらたち」(2006年2月1日発売)、「スカート、ひらり」(同6月7日発売)をシングルリリース後、2006年10月25日にソニーミュージック傘下のデフスターレコーズから「会いたかった」でメジャーデビュー。初週売上は1.8万枚、12位で発進した。
翌2007年の大みそかには、中川翔子、リア・ディゾンと3組合同のいわゆる“アキバ枠”として『第58回NHK紅白歌合戦』に初出場したものの、初期のCDセールスはデビュー曲「会いたかった」の累積売上は5.5万枚(25/12/8付現在)が最高で、苦戦続きだった。
しかし、2008年10月22日にキングレコードから「大声ダイヤモンド」をリリースしたことで風向きが変わる。CD初回限定盤特典の「全国握手会」のみならず、販路限定の劇場盤の特典として、お目当てのメンバーと個別に握手できる「個別握手会」を初開催。「大声ダイヤモンド」が今なおメンバーにもファンにも愛される名曲だったこともあり、初週売上は自己最高の4.8万枚、自身初となる週間3位を記録した。続く「10年桜」(2009年3月4日発売/最高3位)では、累積売上が初めて10万枚を突破した。
2つの握手会のシステム化、国内のみならず海外にまで拡大した姉妹グループ展開をはじめ、AKB48がアイドル界に巻き起こした変革は枚挙にいとまがないが、シングルごとに運営が決めていた選抜メンバーをファン投票によって決める『AKB48選抜総選挙』を2009年に初開催したことでブレイクを決定づけた。
■ファン投票で選抜メンバーを決める総選挙で本格ブレイク
初の投票権付きシングルとなった「涙サプライズ!」(2009年6月24日発売)で自身初の初週売上10万枚を突破し、自己最高の2位を記録。そして、第1回総選挙で1位に輝いた前田敦子がセンターを務め、上位21人が選抜メンバーとなったシングル「言い訳Maybe」(2009年8月26日発売)でも2位をキープすると、続く14thシングル「RIVER」(2009年10月21日発売)で自己最高の初週17.9万枚をセールス。自身初のオリコン週間シングルランキング1位を獲得した。以降、総選挙は6月恒例のイベント化。毎年5月発売の投票権付きシングル、8月発売の総選挙選抜メンバーによるシングルは、いずれも記録的ヒットとなった。
前田敦子が1位を奪還した壇上で泣きながら絶叫した伝説の名言、「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください」が生まれた第3回総選挙後にリリースされた「フライングゲット」(2011年8月24日発売)は、発売日1日だけで102.6万枚を売り上げ、史上初の“初日ミリオン”を達成。初週売上では、前作「Everyday、カチューシャ」(同年5月25日発売)で記録したシングル史上最高の初週記録を自ら塗り替える135.4万枚を打ち立てた。現在この記録は、第4回総選挙の投票権付きシングル「さよならクロール」(2013年5月22日発売/初週売上176.3万枚)が保持している。
第5回総選挙で初戴冠した指原莉乃が初のセンターを務めた「恋するフォーチュンクッキー」(2013年8月21日発売)は、ダンス動画文化、UGC(ユーザーが作成したコンテンツ)文化の先駆けともなった。スタッフが“踊ってみた”動画をYouTubeに投稿したのを発端に、国内外のファン、企業、全国の自治体、アーティストらが同曲の「踊ってみた」動画を次々と投稿し一大ムーブメントに。こうして、次々とファン/一般参加型マーケティングに革命をもたらしたAKB48は国民的アイドルとなり、2012年に結成当初からの念願だった東京ドーム公演を、2014年には初の国立競技場公演を実現した。
■AKB48が樹立した数々の史上初、歴代1位記録
「RIVER」から始まった週間シングル1位記録は、最新66thシングル「Oh my pumpkin!」(2025年8月13日発売)まで53作連続で継続中。16年にわたって守り続けている。このほかにも数々の“史上初”記録、歴代1位記録を樹立してきた。
◆AKB48が保持する主な歴代1位記録(2025/12/8現在)
・シングルミリオン通算達成作品数:39作
・シングルミリオン連続達成作品数:38作
・シングル初週ミリオン通算達成作品数:36作(そのうち24作が初日に達成)
・シングル連続1位獲得作品数:53作(継続中)
・シングル総売上枚数:6009.9万枚
連続ミリオン記録はコロナ禍以降初のリリースとなった「根も葉もRumor」(2021年9月29日発売)で途絶えたものの、累積売上40万枚台をキープ。「アイドルなんかじゃなかったら」(2023年9月27日発売)では累積売上を50万枚台に乗せた。
加入と卒業、世代交代をしながらバトンをつないできたAKB48は、20周年記念コンサート初日の12月4日、新メンバーの21期研究生5人をお披露目した。最年長は高校3年の18歳で、ついに全員がAKB48結成後に産まれた期が誕生し、AKB48の歴史の長さを実感させた。そして、現役メンバーはキャリア14年(2011年加入)の13期生・岩立沙穂を筆頭に、グループ名と同じ48人体制となった。
最終日には21年目第1弾となる67thシングル(タイトル未定/2026年2月25日発売)の選抜メンバー16人を発表。4日のステージで正規メンバー昇格が発表されたばかりの19期生で次世代のエースとして期待される伊藤百花がセンターに抜てきされ、涙ながらに「私たちAKB48はもっともっと上を目指しています!」と選抜メンバーを代表して飛躍を誓った。
大みそかには6年ぶり13回目となる『NHK紅白歌合戦』出場が決まっている。OGの前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、板野友美、峯岸みなみ、大島優子、柏木由紀、指原莉乃の8人も駆けつけ、現役メンバーとともに20周年スペシャルヒットメドレーを披露する。
20周年記念コンサート終盤、前田敦子はスタンドで観覧していたプロデューサーの秋元康氏に泣きながら感謝を伝えたうえで、今回のコンサート出演に迷いがあったことを正直に打ち明けた。「でも、秋元先生から『もう1度力を貸してほしい。もう1回AKB48を、みんなに大きく届けられるように背中を押してほしい』と言ってもらって、最後まで頑張ろうと思いました。12月31日の紅白歌合戦まではOGが頑張って、そこから先は現役メンバーの背中を押したいなと思っています」と、熱いAKB48愛を明かした。
一方、4代目AKB48グループ総監督の倉野尾成美は「私たち全員で見ることができなかった景色を、先輩のおかげで見ることができたと思っています。そうやって、かっこいい背中をたくさん見せてくださったからこそ、私たち現役メンバーはどこか悔しいという気持ちでこのコンサートをやっている時がありました。その偉大さにどれだけ近づけるのかなと」現役メンバーにも葛藤があったことを告白。「でも刺激をいただいたから、私たちはまだまだ頑張りたいという気持ちもありましたし、こうやってつないできたAKB48というものが改めて大好きだったなって思ったし、AKB48であることに愛とプライドを持ってこれからの活動を頑張っていきたい」「21年目は先輩方の力ではなく自分たちで作り上げていく」と誓った。
コンサート6公演を通じてOGと現役が絆を強めたAKB48。誰もが口ずさめるようなヒット曲の数々が大みそかの夜を盛り上げ、21年目の新章へとつながっていくことだろう。
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■20年間で361人在籍 記念コンサート最終日は現役&OG総勢183人が大集結
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7日の最終公演クライマックスには、現役メンバー48人と卒業生・移籍メンバー135人の計183人がステージに上がり、20年前の初日公演のアンコールで披露した「桜の花びらたち」を大合唱する壮観な光景に。1期生で初代AKB48グループ総監督の高橋みなみは、これまでに姉妹グループの兼任を含めると361人が在籍したことを明かし、「20周年だから卒業生が揃うというのは、当たり前のことではないです。この景色を見れたことは当たり前ではなく、現役メンバー、そしてファンの皆さんがAKB48を愛し、20年つないできてくれたからです」と、卒業生を代表して現役メンバーとファンに感謝の気持ちを伝えた。
この日のステージには、伝説的なイベント『AKB48選抜総選挙』の第1回・第2回の上位7人が同じ顔ぶれだったことから“神7(セブン)”と呼ばれたレジェンドOGのうち、前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、板野友美(以上1期生)、篠田麻里子(1.5期生)、大島優子(2期生)の6人も揃い踏みした(3期生の渡辺麻友は2020年5月末に引退)。総選挙で1位を分け合った前田(第1回・3回)と大島(第2回・4回)が同じステージに立つのは実に約9年ぶりのこと。卒業生たちは全盛期を彷彿とさせるようにキラキラと輝きを放ちながら、ステージに立つ気迫も感じさせるパフォーマンスを披露。歴史を彩ってきたメガヒット曲やコアファンに愛される劇場公演曲のオンパレードに、武道館は興奮のるつぼと化した。
■握手会、姉妹グループ展開など革新的な試みを連発
2005年12月8日に活動を開始したAKB48。初日公演は有料観客数7人だったことが語り草となっているが、インディーズで劇場公演曲「桜の花びらたち」(2006年2月1日発売)、「スカート、ひらり」(同6月7日発売)をシングルリリース後、2006年10月25日にソニーミュージック傘下のデフスターレコーズから「会いたかった」でメジャーデビュー。初週売上は1.8万枚、12位で発進した。
翌2007年の大みそかには、中川翔子、リア・ディゾンと3組合同のいわゆる“アキバ枠”として『第58回NHK紅白歌合戦』に初出場したものの、初期のCDセールスはデビュー曲「会いたかった」の累積売上は5.5万枚(25/12/8付現在)が最高で、苦戦続きだった。
しかし、2008年10月22日にキングレコードから「大声ダイヤモンド」をリリースしたことで風向きが変わる。CD初回限定盤特典の「全国握手会」のみならず、販路限定の劇場盤の特典として、お目当てのメンバーと個別に握手できる「個別握手会」を初開催。「大声ダイヤモンド」が今なおメンバーにもファンにも愛される名曲だったこともあり、初週売上は自己最高の4.8万枚、自身初となる週間3位を記録した。続く「10年桜」(2009年3月4日発売/最高3位)では、累積売上が初めて10万枚を突破した。
2つの握手会のシステム化、国内のみならず海外にまで拡大した姉妹グループ展開をはじめ、AKB48がアイドル界に巻き起こした変革は枚挙にいとまがないが、シングルごとに運営が決めていた選抜メンバーをファン投票によって決める『AKB48選抜総選挙』を2009年に初開催したことでブレイクを決定づけた。
■ファン投票で選抜メンバーを決める総選挙で本格ブレイク
初の投票権付きシングルとなった「涙サプライズ!」(2009年6月24日発売)で自身初の初週売上10万枚を突破し、自己最高の2位を記録。そして、第1回総選挙で1位に輝いた前田敦子がセンターを務め、上位21人が選抜メンバーとなったシングル「言い訳Maybe」(2009年8月26日発売)でも2位をキープすると、続く14thシングル「RIVER」(2009年10月21日発売)で自己最高の初週17.9万枚をセールス。自身初のオリコン週間シングルランキング1位を獲得した。以降、総選挙は6月恒例のイベント化。毎年5月発売の投票権付きシングル、8月発売の総選挙選抜メンバーによるシングルは、いずれも記録的ヒットとなった。
前田敦子が1位を奪還した壇上で泣きながら絶叫した伝説の名言、「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください」が生まれた第3回総選挙後にリリースされた「フライングゲット」(2011年8月24日発売)は、発売日1日だけで102.6万枚を売り上げ、史上初の“初日ミリオン”を達成。初週売上では、前作「Everyday、カチューシャ」(同年5月25日発売)で記録したシングル史上最高の初週記録を自ら塗り替える135.4万枚を打ち立てた。現在この記録は、第4回総選挙の投票権付きシングル「さよならクロール」(2013年5月22日発売/初週売上176.3万枚)が保持している。
第5回総選挙で初戴冠した指原莉乃が初のセンターを務めた「恋するフォーチュンクッキー」(2013年8月21日発売)は、ダンス動画文化、UGC(ユーザーが作成したコンテンツ)文化の先駆けともなった。スタッフが“踊ってみた”動画をYouTubeに投稿したのを発端に、国内外のファン、企業、全国の自治体、アーティストらが同曲の「踊ってみた」動画を次々と投稿し一大ムーブメントに。こうして、次々とファン/一般参加型マーケティングに革命をもたらしたAKB48は国民的アイドルとなり、2012年に結成当初からの念願だった東京ドーム公演を、2014年には初の国立競技場公演を実現した。
■AKB48が樹立した数々の史上初、歴代1位記録
「RIVER」から始まった週間シングル1位記録は、最新66thシングル「Oh my pumpkin!」(2025年8月13日発売)まで53作連続で継続中。16年にわたって守り続けている。このほかにも数々の“史上初”記録、歴代1位記録を樹立してきた。
◆AKB48が保持する主な歴代1位記録(2025/12/8現在)
・シングルミリオン通算達成作品数:39作
・シングルミリオン連続達成作品数:38作
・シングル初週ミリオン通算達成作品数:36作(そのうち24作が初日に達成)
・シングル連続1位獲得作品数:53作(継続中)
・シングル総売上枚数:6009.9万枚
連続ミリオン記録はコロナ禍以降初のリリースとなった「根も葉もRumor」(2021年9月29日発売)で途絶えたものの、累積売上40万枚台をキープ。「アイドルなんかじゃなかったら」(2023年9月27日発売)では累積売上を50万枚台に乗せた。
加入と卒業、世代交代をしながらバトンをつないできたAKB48は、20周年記念コンサート初日の12月4日、新メンバーの21期研究生5人をお披露目した。最年長は高校3年の18歳で、ついに全員がAKB48結成後に産まれた期が誕生し、AKB48の歴史の長さを実感させた。そして、現役メンバーはキャリア14年(2011年加入)の13期生・岩立沙穂を筆頭に、グループ名と同じ48人体制となった。
最終日には21年目第1弾となる67thシングル(タイトル未定/2026年2月25日発売)の選抜メンバー16人を発表。4日のステージで正規メンバー昇格が発表されたばかりの19期生で次世代のエースとして期待される伊藤百花がセンターに抜てきされ、涙ながらに「私たちAKB48はもっともっと上を目指しています!」と選抜メンバーを代表して飛躍を誓った。
大みそかには6年ぶり13回目となる『NHK紅白歌合戦』出場が決まっている。OGの前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、板野友美、峯岸みなみ、大島優子、柏木由紀、指原莉乃の8人も駆けつけ、現役メンバーとともに20周年スペシャルヒットメドレーを披露する。
20周年記念コンサート終盤、前田敦子はスタンドで観覧していたプロデューサーの秋元康氏に泣きながら感謝を伝えたうえで、今回のコンサート出演に迷いがあったことを正直に打ち明けた。「でも、秋元先生から『もう1度力を貸してほしい。もう1回AKB48を、みんなに大きく届けられるように背中を押してほしい』と言ってもらって、最後まで頑張ろうと思いました。12月31日の紅白歌合戦まではOGが頑張って、そこから先は現役メンバーの背中を押したいなと思っています」と、熱いAKB48愛を明かした。
一方、4代目AKB48グループ総監督の倉野尾成美は「私たち全員で見ることができなかった景色を、先輩のおかげで見ることができたと思っています。そうやって、かっこいい背中をたくさん見せてくださったからこそ、私たち現役メンバーはどこか悔しいという気持ちでこのコンサートをやっている時がありました。その偉大さにどれだけ近づけるのかなと」現役メンバーにも葛藤があったことを告白。「でも刺激をいただいたから、私たちはまだまだ頑張りたいという気持ちもありましたし、こうやってつないできたAKB48というものが改めて大好きだったなって思ったし、AKB48であることに愛とプライドを持ってこれからの活動を頑張っていきたい」「21年目は先輩方の力ではなく自分たちで作り上げていく」と誓った。
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