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藤井道人プロデュースの新人監督長編デビュー作公開日決定、特報解禁 主題歌は町田ちまの書き下ろし

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2025-12-11 12:00
藤井道人プロデュースの新人監督長編デビュー作公開日決定、特報解禁 主題歌は町田ちまの書き下ろし
映画『東京逃避行』(2026年3月20日公開) (C)2025 映画「東京逃避行」製作委員会
 映画監督の藤井道人、俳優の綾野剛が審査員を務めた「第2回東京インディペンデント映画祭」グランプリ受賞作の長編映画化作品『東京逃避行』の公開日が、2026年3月20日に決定。特報映像、本ビジュアル、新キャスト、主題歌情報が解禁となった。

【動画】映画『東京逃避行』特報映像

 監督・脚本を務めるのは、2001年生まれの秋葉恋。7歳から映画製作を始め、高校生映画甲子園で最優秀監督賞を受賞した経歴を持つ新鋭で、BABEL LABELの新レーベル「2045」に所属。本作では、監督自身が歌舞伎町で過ごした経験をもとに、完全オリジナル脚本を執筆した。

 物語の舞台は、都の条例により“トー横”が封鎖された後の歌舞伎町。居場所を失った4人の想いと運命が交錯する、たった一夜の逃亡サスペンス。

 主演には、家庭にも学校にも居場所を見いだせず歌舞伎町に逃げ込む高校生・飛鳥役に寺本莉緒、田舎を飛び出してトー横で暮らし、トー横界隈で人気を集めるネット小説「東京逃避行」の作者・日和役に池田朱那、トー横に流れ着いた人々を保護し、彼らの心の拠り所となるエド役に綱啓永、トー横の若者たちのリーダー格であるメリオ役に高橋侃ら、若手俳優陣が集結した。

 公開された特報は、「がっこーに行かない私が、かぶきちょーで日記を書いてみました。」という少女の声とともに、雑多な熱気が渦巻く歌舞伎町のカットから幕を開ける。飛鳥と日和が歌舞伎町で出会い、夜の街を共に過ごす様子が映し出される。やがて若者たちのリーダー格であるメリオを紹介され、流されるままにメリオが仕切る“集まり”に参加。

 トー横に流れ着いた人々を保護するエドや、不穏な空気の中どこか影を抱えながらも笑顔を浮かべる日和の姿も映し出され、飛鳥はひとりの女の子から「日和のこと全部信じちゃダメだよ」と意味深な忠告を受け、空気は一変。「もしかしてさ、俺らのこと嗅ぎ回ってんの?」とメリオの一言をきっかけに飛鳥と日和は夜の街を走り出す。

 半グレ組織から怒りを買い、街中から追われ、逃げる飛鳥と日和。居場所を守ろうと戦うエドと、追いかけるメリオ。その裏で、半グレ組織や警察をも巻き込み、一夜にして事態は急展開する緊迫感が伝わる映像に仕上がっている。

 そして、主題歌には、VTuber・バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属し、その透明感ある歌声で若い世代から絶大な支持を集める町田ちまが本作のために書き下ろした新曲 「ネオンと残像」 に決定。

 夜の街を舞台にした物語の世界観と呼応するように、揺れ動く感情や心の機微を描いた楽曲となっており、物語に寄り添う丁寧な一曲となっている。町田は、「細かい部分まで妥協することなく、こだわり抜いたこん身の一曲。秋葉監督の作品が誰かの「居場所」になりますように」とコメントを寄せた。

 さらに、4人を取り巻く重要人物として、新たに松浦祐也、深水元基、さとうほなみの出演が発表された。日和がトー横に出てくる原因を作った父親・慎二役を松浦。歌舞伎町の支配を企み、若者たちを取り込もうとする半グレ組織の元締めの多田役を深水。トー横の児童相談所で働く女性・レイカ役をさとうが演じる。

■主題歌:町田ちまのコメント(全文)

 この度『東京逃避行』の主題歌を担当させていただくことになりました、町田ちまと申します。
 作品を何度も視聴し、本当に伝えたい想いは何なのか、自分自身の心で感じ取ったものの正体は何なのかと真摯に向き合いながら綴った文章を真崎エリカさんに綺麗に歌詞にしていただきました。
 歌唱収録やEDIT/MIX確認過程でも細かい部分まで妥協することなく、こだわり抜いたこん身の一曲です。
 秋葉恋監督の作品が誰かの「居場所」になりますように。

■慎二役:松浦祐也のコメント

 撮影時23歳だった秋葉恋監督を筆頭に、若いクルーが一丸となって今作に挑みました。
 勢いのある現場で、アタシはとても嬉しかったです。だってこういう若人がこれからの邦画を担っていくんですからね。撮影現場で「既成概念にとらわれず、好き勝手にやれ!」と無責任に思いつつ、淘汰される側になったアタシは震えていたのです。

■多田役:深水元基のコメント

 新宿歌舞伎町…いつ聞いても心がざわつく…
 昔は怖い人がいるイメージだったけど、今は得体の知れない怖さがある。
 それでもここに救いを求め集まる人々がいる。
 その心の隙につけ込んでくる人だって多い。
 多感な時期にここにたどり着いたら出てくるのは難しいだろうな…。
 でも、逃避行するには歌舞伎町は打って付けなんだろう。
 心のざわつきをリアルに描いたこの作品に共感し救われる人は多いと思う。

■レイカ役:さとうほなみのコメント

 秋葉監督が見てきた世界、見ている世界。そして映したい現実。
 そこには途方もなく彷徨うこどもたちがいて、救われたい命と救いたい命がありました。
 見てみぬふりをしてほしくないような、素敵で、残酷な作品です。
 わたしはこの出会いに感謝いたします。


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