エンタメ
2025-12-13 18:50
声優の世界を目指す若き才能の応援を目的とした『第14回国際声優コンテスト「声優魂」』(主催:一般社団法人 国際声優育成協会)の最終審査・表彰式が、あうるすぽっと(東京・豊島区池袋)にて開催された。最終審査の後、各賞の表彰式が行われ、4名の受賞者が誕生した。受賞者の一人、最優秀賞には、北海道出身の中等教育学校5年生・中村佳稟(なかむら・かりん)さんが選ばれた。
【写真】『第14回国際声優コンテスト「声優魂」』受賞者
『声優魂』は日本最大の中高生の声優コンテスト。予選(国内、インターナショナル各部門)及び、地方大会の選考からファイナリスト21名が最終審査に臨んだ。
公開レッスン方式での最終審査では、アフレコ(課題作品『この素晴らしい世界に祝福を!2』)及び、掛け合い台詞による演技が披露され、審査員である声優の水島裕、倉田雅世らのアドバイスにより、高水準の演技審査が行われた。
■『第14回 声優魂』最優秀賞:中村佳稟さんインタビュー
――最優秀賞受賞おめでとうございます。受賞したときの感想は?
【中村佳稟】「今まで色々試行錯誤を積み重ねて、色んなことを思いながら研究してきたので、ああ、報われたんだって。だから努力してきてよかったなって思いました」
――ちょっと涙ぐまれていたようでしたが、どういう涙だったんですか?
【中村佳稟】「ホッとしたのかもしれません。私は表現することがすごく好きで、演技することは私の一部なので、こういう賞をいただけることで、認められたんだなって感じました」
――今日『声優魂』に臨んだ感想はいかがですか?
【中村佳稟】「いつもは一人で練習をしているので、誰かと演技をすることがそんなにないんですけど、やっぱり演技って誰かとやって息が合って、誰かがセリフを言うからこそ感情が生まれて、それに応えてパッと言えてという、この心が通じ合う感覚を、今日得ることができてよかったです。すごく楽しかったです」
――参加者たちとはバックステージで仲良くなれましたか?
【中村佳稟】「はい。一つの場面を作るに当たって、掛け合いのセリフのときは映像が決まっていないので、ここがどういう場所で、どういう時間帯で、どういう匂いがして、どういうシーンなんだろうっていうのを、他の2人の演者の方と話し合って、アイデアを積み重ねていくという、その過程がものすごく面白くて楽しかったです」
――審査員からのアドバイスで刺さった言葉などはありましたか?
【中村佳稟】「掛け合いの時なんですけど、審査員の方が“勢いでセリフを言うのではなくて、その役の台本のテンションにきちんと合わせて”ということをおっしゃられていて。確かに、誰かと演技した時って、リズム感がすごく好きなのですぐにパッと自分のセリフを言いたくなっちゃうんですけど、確かにテンションを合わせることって大事だなって気付かされました」
――声優を目指そうと思ったきっかけは?
【中村佳稟】「もともと演技をすることがすごく好きで、高校1年生の時に演劇部に入りました。そこでとある役をいただいて、役を掘り下げる作業や、自分じゃない誰かになれるっていう感覚がものすごく心地よく楽しくて、それで演技や表現することに興味を持ったんです。そして高1の時、アニメ『進撃の巨人』に出会って、迫力のある声優さんの演技に圧倒されて。本当にそのキャラクターが生きているような演技をなさるのに感動して。声優さんは、みんながなりたいと言ってなれるような職業じゃないので、今はなれたらいいなぐらいの程度なんですが、でも表現することが好きなので、好きなことを極めるという意味で、この大会に出場させていただきました」
――ステージで、学校の放送室で一人で練習してたいと言っていましたね。
【中村佳稟】「演劇部を1年間やって、声優に興味を持ち始めてから、発声や滑舌も学ぶべきだなと思って、放送部に入ってアテレコの技術や、マイクを使っての演技を独学で研究していました。だからこそ今日北海道からここに来て、これだけの人の中で一緒に演技できたのがすごく楽しかったんです」
――これからどんな声優になりたいですか?
【中村佳稟】「役の心にきちんと寄り添える声優になりたいです。その役やキャラクター一人一人にいろんな人生があって、その気持ちをきちんとすくい取って、それをキャラとして言葉として発することができる声優になりたいです」
――憧れている方はいますか?
【中村佳稟】「沢城みゆきさんです。沢城みゆきさんの表現を真似したいと思ってボイスサンプルを聞いた時、短い秒数の中でこんなにも声の表現を作ることができるんだ!と思いました。すごく柔軟な表現ができる方で、発声の良さはもちろん、想像力がすごくある方だなと思うので、すごく尊敬しています」
――ちなみにハマっているアニメはありますか?
【中村佳稟】「『宇宙よりも遠い場所』という、4人の少女が南極を目指す物語です。主人公の女の子が高校2年生になって、何もしてない、ヤバい、何かしたいという漠然とした目標を持つんですが、その心情は共感できるし、自分と重なる部分がありました。南極に行くという大きな目標に向かって、お金を貯めたり、友達と出会ったり、大人たちに反抗したり、その姿が純粋ですごく勇気をもらえました。それに4人のわちゃわちゃ感もすごく好きで、笑いあり、涙あり、そんなアニメです(笑)」
【各賞受賞者】
最優秀賞:中村佳稟(なかむら・かりん/中等教育学校5年生/北海道)
優秀賞:木原夢菜(きはら・ゆな/高3/福岡県)
優秀賞:チュ・ミンヒョン(韓国)
■インターナショナルカテゴリー
優秀賞:チュ・ミンヒョン(韓国)
優秀賞:本木セガン オリヴィア(フランス)
伊波杏樹、矢野妃菜喜所属【“声の仕事”特別オーディション2025秋】ソニー・ミュージックアーティスツ
今井文也、中村カンナ所属【“声の仕事”特別オーディション2025秋】Rush Style
生田輝、星谷実可子【“声の仕事”特別オーディション2025秋】クィーンズアベニュー
ジャスト プロ/ジャスト プロボイス/インクストゥエンター/Apollo Bay「4社合同 新人声優オーディション」
「ポロロ劇場版 コンピュータ王国大冒険」出演声優&主題歌シンガー募集オーディション
【写真】『第14回国際声優コンテスト「声優魂」』受賞者
『声優魂』は日本最大の中高生の声優コンテスト。予選(国内、インターナショナル各部門)及び、地方大会の選考からファイナリスト21名が最終審査に臨んだ。
公開レッスン方式での最終審査では、アフレコ(課題作品『この素晴らしい世界に祝福を!2』)及び、掛け合い台詞による演技が披露され、審査員である声優の水島裕、倉田雅世らのアドバイスにより、高水準の演技審査が行われた。
■『第14回 声優魂』最優秀賞:中村佳稟さんインタビュー
――最優秀賞受賞おめでとうございます。受賞したときの感想は?
【中村佳稟】「今まで色々試行錯誤を積み重ねて、色んなことを思いながら研究してきたので、ああ、報われたんだって。だから努力してきてよかったなって思いました」
――ちょっと涙ぐまれていたようでしたが、どういう涙だったんですか?
【中村佳稟】「ホッとしたのかもしれません。私は表現することがすごく好きで、演技することは私の一部なので、こういう賞をいただけることで、認められたんだなって感じました」
――今日『声優魂』に臨んだ感想はいかがですか?
【中村佳稟】「いつもは一人で練習をしているので、誰かと演技をすることがそんなにないんですけど、やっぱり演技って誰かとやって息が合って、誰かがセリフを言うからこそ感情が生まれて、それに応えてパッと言えてという、この心が通じ合う感覚を、今日得ることができてよかったです。すごく楽しかったです」
――参加者たちとはバックステージで仲良くなれましたか?
【中村佳稟】「はい。一つの場面を作るに当たって、掛け合いのセリフのときは映像が決まっていないので、ここがどういう場所で、どういう時間帯で、どういう匂いがして、どういうシーンなんだろうっていうのを、他の2人の演者の方と話し合って、アイデアを積み重ねていくという、その過程がものすごく面白くて楽しかったです」
――審査員からのアドバイスで刺さった言葉などはありましたか?
【中村佳稟】「掛け合いの時なんですけど、審査員の方が“勢いでセリフを言うのではなくて、その役の台本のテンションにきちんと合わせて”ということをおっしゃられていて。確かに、誰かと演技した時って、リズム感がすごく好きなのですぐにパッと自分のセリフを言いたくなっちゃうんですけど、確かにテンションを合わせることって大事だなって気付かされました」
――声優を目指そうと思ったきっかけは?
【中村佳稟】「もともと演技をすることがすごく好きで、高校1年生の時に演劇部に入りました。そこでとある役をいただいて、役を掘り下げる作業や、自分じゃない誰かになれるっていう感覚がものすごく心地よく楽しくて、それで演技や表現することに興味を持ったんです。そして高1の時、アニメ『進撃の巨人』に出会って、迫力のある声優さんの演技に圧倒されて。本当にそのキャラクターが生きているような演技をなさるのに感動して。声優さんは、みんながなりたいと言ってなれるような職業じゃないので、今はなれたらいいなぐらいの程度なんですが、でも表現することが好きなので、好きなことを極めるという意味で、この大会に出場させていただきました」
――ステージで、学校の放送室で一人で練習してたいと言っていましたね。
【中村佳稟】「演劇部を1年間やって、声優に興味を持ち始めてから、発声や滑舌も学ぶべきだなと思って、放送部に入ってアテレコの技術や、マイクを使っての演技を独学で研究していました。だからこそ今日北海道からここに来て、これだけの人の中で一緒に演技できたのがすごく楽しかったんです」
――これからどんな声優になりたいですか?
【中村佳稟】「役の心にきちんと寄り添える声優になりたいです。その役やキャラクター一人一人にいろんな人生があって、その気持ちをきちんとすくい取って、それをキャラとして言葉として発することができる声優になりたいです」
――憧れている方はいますか?
【中村佳稟】「沢城みゆきさんです。沢城みゆきさんの表現を真似したいと思ってボイスサンプルを聞いた時、短い秒数の中でこんなにも声の表現を作ることができるんだ!と思いました。すごく柔軟な表現ができる方で、発声の良さはもちろん、想像力がすごくある方だなと思うので、すごく尊敬しています」
――ちなみにハマっているアニメはありますか?
【中村佳稟】「『宇宙よりも遠い場所』という、4人の少女が南極を目指す物語です。主人公の女の子が高校2年生になって、何もしてない、ヤバい、何かしたいという漠然とした目標を持つんですが、その心情は共感できるし、自分と重なる部分がありました。南極に行くという大きな目標に向かって、お金を貯めたり、友達と出会ったり、大人たちに反抗したり、その姿が純粋ですごく勇気をもらえました。それに4人のわちゃわちゃ感もすごく好きで、笑いあり、涙あり、そんなアニメです(笑)」
【各賞受賞者】
最優秀賞:中村佳稟(なかむら・かりん/中等教育学校5年生/北海道)
優秀賞:木原夢菜(きはら・ゆな/高3/福岡県)
優秀賞:チュ・ミンヒョン(韓国)
■インターナショナルカテゴリー
優秀賞:チュ・ミンヒョン(韓国)
優秀賞:本木セガン オリヴィア(フランス)
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