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2026-01-08 18:00
元・日向坂46でセンターを務めた齊藤京子が主演を務める映画『恋愛裁判』(1月23日公開)より、出演者の津田健次郎と監督の深田晃司による特別対談動画が公開された。津田は、主人公・真衣(齊藤)がセンターを務めるアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」が所属する事務所の社長・吉田を役で出演している。
【動画】津田健次郎×深田晃司監督 特別対談
本作は、「恋愛禁止ルール」を破った人気アイドルが裁判にかけられるという衝撃的な設定を通して、日本独自のアイドル文化と個人の尊厳、人権の問題を描く社会派ドラマ。今回公開されたYouTube対談では、作品のテーマや互いの印象、津田が演じた役どころについて、踏み込んだトークが展開されている。さらに公式サイトでは、キャスティング秘話や撮影時のエピソードを含む対談の全文が掲載されている。
作品誕生のきっかけについて、深田監督は「女性のアイドルがファンと恋愛関係になったことで、事務所から訴えられた実際の出来事を報道で知り、アイドルの恋愛禁止が契約書に記され、裁判にまで発展しているという点に率直に驚いた」と語り、「人権のや女性の権利の問題に広げられると思い、普遍性のある題材だと感じた」と振り返った。
一方、津田は「深田監督がアイドル映画を撮るという意外性に最初は驚いたが、脚本を読んで腑に落ちた。現代の女性の自立や人権を、アイドルという切り口から描く視点に心の中で拍手した」と語り、本作への参加を決めた理由を明かした。
また、深田監督作品について、「リアルで、しんどい部分にも、深く、躊躇なく勇気のある踏み込み方をされているイメージ」と語り、「今回こうして『恋愛裁判』のお話をいただき、参加させていただけてとてもうれしかった」と深田組への参加に対する喜びを露わにした。
深田監督は、津田が演じる吉田社長について「津田さんが演じることで、声だけで十分に圧になる。ただ向かい合って、淡々と話しかけているだけなのに、そこにものすごく圧がある。(吉田が)菜々香に説教するシーンを撮った時、 “この映画いけるかも”と思えた」と高く評価。「津田さんに演じていただけたからこそ事務所の存在感がきちんと残る結果となったので、本当に感謝しています」と感謝の言葉を送った。
津田自身も役柄を演じるにあたって「吉田には、吉田の常識、すなわち芸能界や日本の現状の中での常識で仕事をしているだけなので、悪いことをしているつもりはない。正義が違う。そこで裁判に発展していくということなので、彼に悪気はなく、社長として当たり前のことをしているんじゃないかと思っている」と語った。
最後に、映画の見どころについて津田は「非常に複雑性を持ったアイドルという世界をどこか批判しつつも、肯定しようとしていたり、応援しようとしていたりする。『恋愛裁判』は、アイドルというエンターテインメントを支える人々の話でもあり、恋愛の話でもあり、人間の話でもある。非常にシビアな現実も出てくる一方で、監督のロマンチストな一面がフワッと匂ってきて、そこがまた心地よかったりする、エンターテインメントしている作品」。
深田監督は「見どころとしてはやはり俳優。津田さんはもちろん、ハッピー☆ファンファーレのメンバーを演じた俳優たちも。メンバー5人のうち4人が現役・元アイドルで、この作品の出演自体がすごく勇気のいることだったかもしれないが、見事に堂々とアイドルを演じてくださった。ぜひ俳優たちを観に来ていただけるとうれしい」と呼びかけた。
対談ではこのほか、カンヌ国際映画祭への思いや“主演・齊藤京子”の魅力についても語られており、作品の背景をより深く知ることができる内容となっている。特別対談の全文は映画『恋愛裁判』公式サイトにて公開中。
■津田健次郎×深田晃司監督特別対談(※一部抜粋)
――津田さんはオーディションで『恋愛裁判』に出ることになったそうですね。どのようなところに惹かれてオーディションを受けようと思われたんですか?
【津田】もちろん深田監督の新作だというだけでも興味がありました。題材としても、深田監督がアイドルというテーマを撮るという意外性も含めて興味があったので参加させてもらいました。自分が演じる役が事務所の社長の役だということはわかった上でオーディションを受けました。
――実際にオーディションをしてみていかがですか?
【深田】やっぱり声がすごくいいなと思いました。津田さんが演じる吉田という役は、主人公のアイドル真衣が所属している事務所の社長で、その社長としての“圧”をどこまで描くかの匙加減が難しいんです。描きたいのは事務所が悪いんだということよりも、業界の構造の問題。でも社長の圧が少なすぎると物語に説得力がなくなってしまう。津田さんの声に艶と凄みがあったので、この声ならば事務所の持っているプレッシャーが表現できるかもしれないと思いました。吉田社長のちょっと軽みのある部分、ひょうひょうとした部分も、オーディションでお芝居してもらいました。ふたつくらいのシーンを読んで頂いて、とてもいいなと感じました。吉田というキャラクターは動き回らないので、動きというよりは、セリフを聞かせてもらうと言う感じで座って読んでもらったはずです。
――現場ではどんな話をされましたか?
【深田】津田さんの初日の撮影の合間に時間があって、お互いにこれまでどんな仕事をしてきたかとか、演技についてお話しすることができました。僕の中での津田さんは、アニメの声優として素晴らしいお仕事を残されていたイメージもあったんですが、津田さん自身は、実写の仕事で、しかもリアリズム寄りのお芝居に挑戦したかったんだという話をされていたので、やっぱり出てもらってよかったなと思いましたし、同じ方向を見てる人なんだなと感じました。
【津田】完成した映画を見させていただいたのですが、作品を通してすごく抑制の効いた演技になっていたと思いました。要は記号的な演技ではないので、観客がこの人は何を考えているんだろうと想像できる。そういう演技をさせていただけることって、余白があっていいなと思いました。
――監督は津田さんと撮影してみて何か気付かれたことは?
【深田】予想外だったところは、本当に津田さんは現場がお好きだということです。撮影は照明や機材のセッティングで待ち時間が長いんですけど、津田さんは控室よりも現場にいることが多くて、よく様子を見られてましたね。そのときに喋ったことで印象に残っているのは、劇中のアイドル、菜々香が問題を起こして、説教する場面ですごく静けさがあったんですけど、静けさが菜々香にとってのプレッシャーになると津田さんは考えられていて、あくまでも静かな空間で、静けさを壊さないまま、淡々と説き伏せていくという演技をされていたことです。事務所の社長が強引に説得するのではなく、アイドル自身が自分で選択して恋愛を放棄したように誘導する、それが大人の狡さなんですけど、淡々と静かにその力関係が成立していたので、あのシーンはよかったなって思いました。
【津田】圧をかけるのにもいろいろあると思うんです。怒鳴ったり暴力的なものと、静かに追い込んでいくというものとか……。追い込まない圧って、大人の狡さがすごく溢れていて、「自分で選んだんだよね?全てはあなたの選択だし、僕らはサポートしてるんだよ」というロジックが見えてより怖いなと思ったので、そう演じました。すごく複雑で二元論ではないんですよね。しかも、吉田はその後、事務所が大きな会社に吸収されて雇われ社長になる。そういうところもすごく複雑ですし、何が強者で何が弱者かわからない。そういうところもすごく面白い映画になっていると思います。
【深田】個人的に、裁判のシーンの津田さんがすごい好きなんです。津田さんは、前半で声の圧力を十分発揮してくださったんですけど、後半の裁判のシーンでは、逆に一切しゃべらずにただ座っているだけでプレッシャーを与えているんです。唐田えりかさん演じるマネージャーの矢吹早耶が話すときにも常に吉田は横に居て、微動だにしないんだけれど、なにかしら、早耶は吉田の圧を感じながらしゃべっているという感覚が滲み出ていて、凄みがあってよかったですね。
――社長の背景やキャラクターは、何か深田さんと津田さんの間で共有されていたことはあるんですか?
【津田】設定は聞いてはいないんですけど、吉田には、どこか軽さがあるんですよね。それを監督は“ひょうひょうとしてる”と表現していましたが、その軽さがすごく罪だったりします。所属アイドルのことも、心配してるようでしていない。「怪我は大丈夫?」というべきところを「怪我ないよね?」と決めつけて言うんですよね。実はああいうところに人は傷ついていくんじゃないかなと思いました。
【深田】あるトラブルの起こった後に吉田が遅れてやってくるシーンなんですけど、そのときの吉田の態度がすごくうまいんですよね。本能的にトラブルを小さく見せようとするという責任者としての狡猾な態度が見えて。アイドルにどれだけのことを負わせているか、ファンとアイドルのことについてもそこまで把握していないこととか、いろんなすれ違いが出る場面での津田さんの匙加減がよかったですね。
――対談の全文は『恋愛裁判』公式HPに掲載。
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本作は、「恋愛禁止ルール」を破った人気アイドルが裁判にかけられるという衝撃的な設定を通して、日本独自のアイドル文化と個人の尊厳、人権の問題を描く社会派ドラマ。今回公開されたYouTube対談では、作品のテーマや互いの印象、津田が演じた役どころについて、踏み込んだトークが展開されている。さらに公式サイトでは、キャスティング秘話や撮影時のエピソードを含む対談の全文が掲載されている。
作品誕生のきっかけについて、深田監督は「女性のアイドルがファンと恋愛関係になったことで、事務所から訴えられた実際の出来事を報道で知り、アイドルの恋愛禁止が契約書に記され、裁判にまで発展しているという点に率直に驚いた」と語り、「人権のや女性の権利の問題に広げられると思い、普遍性のある題材だと感じた」と振り返った。
一方、津田は「深田監督がアイドル映画を撮るという意外性に最初は驚いたが、脚本を読んで腑に落ちた。現代の女性の自立や人権を、アイドルという切り口から描く視点に心の中で拍手した」と語り、本作への参加を決めた理由を明かした。
また、深田監督作品について、「リアルで、しんどい部分にも、深く、躊躇なく勇気のある踏み込み方をされているイメージ」と語り、「今回こうして『恋愛裁判』のお話をいただき、参加させていただけてとてもうれしかった」と深田組への参加に対する喜びを露わにした。
深田監督は、津田が演じる吉田社長について「津田さんが演じることで、声だけで十分に圧になる。ただ向かい合って、淡々と話しかけているだけなのに、そこにものすごく圧がある。(吉田が)菜々香に説教するシーンを撮った時、 “この映画いけるかも”と思えた」と高く評価。「津田さんに演じていただけたからこそ事務所の存在感がきちんと残る結果となったので、本当に感謝しています」と感謝の言葉を送った。
津田自身も役柄を演じるにあたって「吉田には、吉田の常識、すなわち芸能界や日本の現状の中での常識で仕事をしているだけなので、悪いことをしているつもりはない。正義が違う。そこで裁判に発展していくということなので、彼に悪気はなく、社長として当たり前のことをしているんじゃないかと思っている」と語った。
最後に、映画の見どころについて津田は「非常に複雑性を持ったアイドルという世界をどこか批判しつつも、肯定しようとしていたり、応援しようとしていたりする。『恋愛裁判』は、アイドルというエンターテインメントを支える人々の話でもあり、恋愛の話でもあり、人間の話でもある。非常にシビアな現実も出てくる一方で、監督のロマンチストな一面がフワッと匂ってきて、そこがまた心地よかったりする、エンターテインメントしている作品」。
深田監督は「見どころとしてはやはり俳優。津田さんはもちろん、ハッピー☆ファンファーレのメンバーを演じた俳優たちも。メンバー5人のうち4人が現役・元アイドルで、この作品の出演自体がすごく勇気のいることだったかもしれないが、見事に堂々とアイドルを演じてくださった。ぜひ俳優たちを観に来ていただけるとうれしい」と呼びかけた。
対談ではこのほか、カンヌ国際映画祭への思いや“主演・齊藤京子”の魅力についても語られており、作品の背景をより深く知ることができる内容となっている。特別対談の全文は映画『恋愛裁判』公式サイトにて公開中。
■津田健次郎×深田晃司監督特別対談(※一部抜粋)
――津田さんはオーディションで『恋愛裁判』に出ることになったそうですね。どのようなところに惹かれてオーディションを受けようと思われたんですか?
【津田】もちろん深田監督の新作だというだけでも興味がありました。題材としても、深田監督がアイドルというテーマを撮るという意外性も含めて興味があったので参加させてもらいました。自分が演じる役が事務所の社長の役だということはわかった上でオーディションを受けました。
――実際にオーディションをしてみていかがですか?
【深田】やっぱり声がすごくいいなと思いました。津田さんが演じる吉田という役は、主人公のアイドル真衣が所属している事務所の社長で、その社長としての“圧”をどこまで描くかの匙加減が難しいんです。描きたいのは事務所が悪いんだということよりも、業界の構造の問題。でも社長の圧が少なすぎると物語に説得力がなくなってしまう。津田さんの声に艶と凄みがあったので、この声ならば事務所の持っているプレッシャーが表現できるかもしれないと思いました。吉田社長のちょっと軽みのある部分、ひょうひょうとした部分も、オーディションでお芝居してもらいました。ふたつくらいのシーンを読んで頂いて、とてもいいなと感じました。吉田というキャラクターは動き回らないので、動きというよりは、セリフを聞かせてもらうと言う感じで座って読んでもらったはずです。
――現場ではどんな話をされましたか?
【深田】津田さんの初日の撮影の合間に時間があって、お互いにこれまでどんな仕事をしてきたかとか、演技についてお話しすることができました。僕の中での津田さんは、アニメの声優として素晴らしいお仕事を残されていたイメージもあったんですが、津田さん自身は、実写の仕事で、しかもリアリズム寄りのお芝居に挑戦したかったんだという話をされていたので、やっぱり出てもらってよかったなと思いましたし、同じ方向を見てる人なんだなと感じました。
【津田】完成した映画を見させていただいたのですが、作品を通してすごく抑制の効いた演技になっていたと思いました。要は記号的な演技ではないので、観客がこの人は何を考えているんだろうと想像できる。そういう演技をさせていただけることって、余白があっていいなと思いました。
――監督は津田さんと撮影してみて何か気付かれたことは?
【深田】予想外だったところは、本当に津田さんは現場がお好きだということです。撮影は照明や機材のセッティングで待ち時間が長いんですけど、津田さんは控室よりも現場にいることが多くて、よく様子を見られてましたね。そのときに喋ったことで印象に残っているのは、劇中のアイドル、菜々香が問題を起こして、説教する場面ですごく静けさがあったんですけど、静けさが菜々香にとってのプレッシャーになると津田さんは考えられていて、あくまでも静かな空間で、静けさを壊さないまま、淡々と説き伏せていくという演技をされていたことです。事務所の社長が強引に説得するのではなく、アイドル自身が自分で選択して恋愛を放棄したように誘導する、それが大人の狡さなんですけど、淡々と静かにその力関係が成立していたので、あのシーンはよかったなって思いました。
【津田】圧をかけるのにもいろいろあると思うんです。怒鳴ったり暴力的なものと、静かに追い込んでいくというものとか……。追い込まない圧って、大人の狡さがすごく溢れていて、「自分で選んだんだよね?全てはあなたの選択だし、僕らはサポートしてるんだよ」というロジックが見えてより怖いなと思ったので、そう演じました。すごく複雑で二元論ではないんですよね。しかも、吉田はその後、事務所が大きな会社に吸収されて雇われ社長になる。そういうところもすごく複雑ですし、何が強者で何が弱者かわからない。そういうところもすごく面白い映画になっていると思います。
【深田】個人的に、裁判のシーンの津田さんがすごい好きなんです。津田さんは、前半で声の圧力を十分発揮してくださったんですけど、後半の裁判のシーンでは、逆に一切しゃべらずにただ座っているだけでプレッシャーを与えているんです。唐田えりかさん演じるマネージャーの矢吹早耶が話すときにも常に吉田は横に居て、微動だにしないんだけれど、なにかしら、早耶は吉田の圧を感じながらしゃべっているという感覚が滲み出ていて、凄みがあってよかったですね。
――社長の背景やキャラクターは、何か深田さんと津田さんの間で共有されていたことはあるんですか?
【津田】設定は聞いてはいないんですけど、吉田には、どこか軽さがあるんですよね。それを監督は“ひょうひょうとしてる”と表現していましたが、その軽さがすごく罪だったりします。所属アイドルのことも、心配してるようでしていない。「怪我は大丈夫?」というべきところを「怪我ないよね?」と決めつけて言うんですよね。実はああいうところに人は傷ついていくんじゃないかなと思いました。
【深田】あるトラブルの起こった後に吉田が遅れてやってくるシーンなんですけど、そのときの吉田の態度がすごくうまいんですよね。本能的にトラブルを小さく見せようとするという責任者としての狡猾な態度が見えて。アイドルにどれだけのことを負わせているか、ファンとアイドルのことについてもそこまで把握していないこととか、いろんなすれ違いが出る場面での津田さんの匙加減がよかったですね。
――対談の全文は『恋愛裁判』公式HPに掲載。
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