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マンガ大賞2026『本なら売るほど』に決定 本が思わぬ縁をつないでいくヒューマンドラマ

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2026-03-26 15:13
マンガ大賞2026『本なら売るほど』に決定 本が思わぬ縁をつないでいくヒューマンドラマ
『マンガ大賞2026』を受賞した『本なら売るほど』
 書店員を中心とした各界の漫画好き選考員が「今、この瞬間一番おもしろいマンガ」を選ぶ『マンガ大賞2026』の授賞式が26日、都内で開催され、『本なら売るほど』(作者:児島青氏)が大賞に選ばれた。

【画像】児島青氏による『マンガ大賞2026』受賞記念イラスト

 『本なら売るほど』は、本を愛し、本に人生を変えられたすべての人へ贈るヒューマンドラマ。本と人とがもう一度出会い直す場所、ひっつめ髪の気だるげな青年が営む古本屋「十月堂」。店主の人柄と素敵な品ぞろえに惹かれて、今日もいろんなお客が訪れる。本好きの常連さん、背伸びしたい年頃の女子高生、不要な本を捨てに来る男、夫の蔵書を売りに来た未亡人。ふと手にした一冊の本が、思わぬ縁をつないでいく。『ハルタ』(KADOKAWA)で連載された。

 前回の大賞作品『ありす、宇宙までも』の作者・売野機子氏が務めた。児島氏は実行委員手作りの記念品を受け取ると、「20年近く手弁当でやられている有志の方がやられているはえある賞をいただき大変うれしく思っております」とコメント。あわせて、受賞記念イラストも披露された。

 その後、児島氏に代わって担当編集の淺井康平氏がインタビューに応じた。児島氏と出会ったのは2021年末頃だといい、淺井氏は「SNSで話題になっていたのを見つけて、メッセージをお送りしたことから」という。「当時ご本人は漫画家になるというつもりはなく、私の誘いを受けて、当時コロナ禍だったので、副業として漫画家という選択肢を入れていただいて、作家としてキャリアがスタートしたという経緯があります」と明かした。

 児島氏の魅力は「1つは絵がすばらしいなと思いました」とし、「どこかで連載をやっている方の別名義かなって。端正なタッチが完成されていたので、長い尺の漫画を描いたのは初めてと聞いて驚いた」と語る。「画作りのちからがすごくよい。あまり説明せずに読者に想像させる。作品自体に余白があって、受け手が物語から受け取るものが非常に多い、豊かな漫画を描かれる方」と表現した。

 また大きな反響を感じたのは、「読切として載ったのが2022年、連載が2023年、単行本が去年の1月なので、その都度反響はあったんですけど、自分が原稿を受け取ったときに『これは!』と思いましたし、掲載されたときにも反応がありました。一番は、短期集中連載のときの読者アンケートで一番をとったことがあり、そのとき」と明かした。

 さらに「僕から児島さんに提案することは一度もなかった。基本的には児島さんが読んできた本の中で」と明かし、「例外的に、印象的な本があれば、この本についてエピソードを描きたいなという本を選ぶこともたまにあるということです」という。また、「特定の古書店に取材に行っているということではなくて、いままでの経験から話にするということもある。今後は特定の店舗をもとにすることが出てくるということはあり得るかなと思います」と伝えた。

 本作の魅力については、「いわゆる本好きだけでなく、さまざまな距離感の人が出てくるわけではなくて、自分に近いなと思ってもらえるのが魅力かなと思います」とコメントした。

 同賞は2008年に創設され今年で19回目となり、昨年1年間(2025年1月1日~12月31日)に新刊の単行本が刊行された作品のうち、最大巻数が8巻までの作品が選考対象。一次選考は、選考員が「人にぜひ薦めたいと思う作品を5作品」選出し、選ばれた249作品の中から得票数上位12作品(同率順位含む)がノミネート。そして、選考員が全ノミネート作品を読んだ上で二次選考を行い、1、2、3位を選定し、ポイント制で集計の上、1作品を「マンガ大賞」に選出した。

 なお、これまでの大賞作やノミネート作は、アニメ化のほか数多くドラマや映画化されている。2008年の第1回大賞『岳』(石塚真一、小学館)は小栗旬主演で映画化、第3回の『テルマエ・ロマエ』(ヤマザキマリ)も阿部寛主演で同じく映画化。近年では、2020年大賞の『ブルーピリオド』(山口つばさ)がアニメ化&眞栄田郷敦主演で映画化。『葬送のフリーレン』(2021年)、『ダーウィン事変』(2022年)がアニメ化。『これ描いて死ね』(2023年)もアニメ化が発表されている。

■『マンガ大賞2026』ノミネート作品
『妹は知っている』雁木万里
『おかえり水平線』渡部大羊
『怪獣を解剖する』サイトウマド
『サンキューピッチ』住吉九
『邪神の弁当屋さん』イシコ
『「壇蜜」』清野とおる
『友達だった人 絹田みや作品集』絹田みや
『人喰いマンションと大家のメゾン』田中空、あきま
『本なら売るほど』児島青
『魔男のイチ』宇佐崎しろ、西修
『RIOT』塚田ゆうた
『路傍のフジイ』鍋倉夫

■歴代大賞作品
第1回(2008年):『岳』石塚真一
第2回(2009年):『ちはやふる』末次由紀
第3回(2010年):『テルマエ・ロマエ』ヤマザキマリ
第4回(2011年):『3月のライオン』羽海野チカ
第5回(2012年):『銀の匙 Silver Spoon』荒川弘
第6回(2013年):『海街diary』吉田秋生
第7回(2014年):『乙嫁語り』森薫
第8回(2015年):『かくかくしかじか』東村アキコ
第9回(2016年):『ゴールデンカムイ』野田サトル
第10回(2017年):『響~小説家になる方法~』柳本光晴
第11回(2018年):『BEASTARS』板垣巴留
第12回(2019年):『彼方のアストラ』篠原健太
第13回(2020年):『ブルーピリオド』山口つばさ
第14回(2021年):『葬送のフリーレン』原作:山田鐘人、作画:アベツカサ
第15回(2022年):『ダーウィン事変』うめざわしゅん
第16回(2023年):『これ描いて死ね』とよ田みのる
第17回(2024年):『君と宇宙を歩くために』泥ノ田犬彦
第18回(2025年):『ありす、宇宙までも』売野機子

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