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最後列からAKB48選抜へ――STU48全シングル選抜・石田千穂 9年間の葛藤と軌跡

エンタメ
2026-04-25 12:15
最後列からAKB48選抜へ――STU48全シングル選抜・石田千穂 9年間の葛藤と軌跡
卒業コンサートを控えるSTU48のエース・石田千穂
 瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ・STU48の1期生で、全13作のシングルで選抜メンバーとして活動、計3作でセンターを務めた中心メンバー・石田千穂(24)が、5月31日に思い出深い会場で卒業コンサートを開催する。初のオリジナル曲「瀬戸内の声」では非選抜、デビュー曲「暗闇」では最後列のスタートながら、憧れのAKB48のシングル表題曲の選抜メンバーになるほどの人気メンバーとなった9年間の軌跡、アイドルになるきっかけとなった“推し”への想い、卒業まで考えたという活動休止中の葛藤や本音を聞いた。

【写真】STU48の1期生で全シングル選抜のエース・石田千穂

■憧れのAKB48から始まった夢 “好き”が“なりたい”に変わった瞬間

――STU48の全シングルで選抜入りし、グループの中心メンバーとして活躍されてきた石田千穂さんの9年間の活動を振り返っていただきたいと思っています。そもそもアイドルを目指したきっかけから聞かせてください。

【石田】もともとAKB48さんが大好きで、小さい頃からテレビでよく見ていました。小学校でも大人気で、みんなそれぞれ推しメンがいて、休み時間はAKB48の話ばかりしていましたし、下敷きやファイルなどのグッズも持っていました。私は板野友美さんが一推しで、小学3年生のときに「桜の木になろう」(2011年2月発売)の全国握手会が地元の広島で開催されて、お父さんと一緒に行ったんです。握手したのは本当に一瞬でしたが、“ともちん”が本当にかわいすぎて、そのときに「好き」から「なりたい」に変わりました。なので、「桜の木になろう」は今でも一番思い出深い曲です。

――「好き」から「なりたい」に変わって、こんなアイドルになりたいという理想像はあったのでしょうか。

【石田】板野さんと握手したのは1秒~2秒あるかないかくらい、本当に一瞬だったんですけど、握手した後の自分の手がめちゃくちゃいい匂いになっていたんです。なので、握手をして“いい匂い”って言われるアイドルになりたいって思っていました(笑)。

――それほどファンだった板野さんとは、STU48加入後に話すことはできましたか?

【石田】実はお会いしたことがないんです…。でも、AKB48さんの20周年記念コンサートでは、日本武道館の客席から見ることができました。私にとって“ともちん”は、神々しい存在です。

――2017年に結成されたSTU48の1期生としてアイドルになって、デビューシングルから全シングルで選抜入りすることになりますが、デビュー前のSTU48初オリジナル曲「瀬戸内の声」では、石田さんは選抜メンバーではありませんでした。そして、デビュー曲「暗闇」(2018年1月31日発売)では選抜メンバーになったものの最後列でした。当時はどのような気持ちで活動されていましたか?

【石田】「瀬戸内の声」の選抜メンバーが歌番組に出演している間、選抜されなかったメンバーと広島でレッスンを受けながら、みんなで「悔しいね」って涙を流したりもしていました。なので、いざデビューシングルで選抜に選んでいただけたのは本当にうれしかったですし、選ばれない悔しさも知っているので、選ばれたからにはグループを背負う気持ちで頑張ろうと、前向きな気持ちでデビューを迎えました。

――最後列から始まったにもかかわらず、デビュー後すぐの2018年3月~6月にかけて行われた「第10回AKB48世界選抜総選挙」では99位(100位までがランクイン)となり、STU48からランクインした2人のうちの1人となりました。デビューしたばかりでランクインするほど支持を得るきっかけはあったのでしょうか?

【石田】デビューしたばかりの頃、『STU48のセトビンゴ!』(2018年1月~3月放送 日本テレビ)という冠番組を期間限定でやらせていただいたのが大きかったと思います。ブリッジしながら歩いたり、白目をむいたり、おしりを突き出してクレヨンしんちゃんのモノマネを全力でやったり、今では考えられないぐらいめっちゃ体を張っていました。番組始まってからAKB48グループ全体の握手会での列が急に長くなって、テレビの力ってすごいんだなって思いました。

 それと、毎日「SHOWROOM」でライブ配信を継続していたことも、私を知っていただくうえでは大きかったかもしれません。その日うれしかったことを報告したり、悔しかったことは泣きながらしゃべったり、目標も口に出していたので、その目標に向かってファンの方々が熱く応援してくださった結果が総選挙ランクインだったと思います。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

――2019年には、AKB48の56thシングル「サステナブル」の表題曲の選抜メンバーにも選ばれました。大ファンだったAKB48の選抜メンバーとなったのは、石田さんにとってどのような経験でしたか。

【石田】本当に夢のような経験でした。STU48は瀬戸内の雰囲気を大事にしていて、衣装も清楚系でスカートの丈も長め。メイクもナチュラルだったりして、それもすごく素敵なんですが、もともと私はAKB48さんのキラキラしたミニスカ衣装に憧れていたので、憧れのままのAKB48になれた気がして、貴重でぜいたくな機会でした。大先輩ばかりでなかなか私からは話しかけられなかったんですが、ゆきりん(柏木由紀)さんが気さくに話しかけてくださってうれしかったです。何か一つでも吸収してSTU48に持って帰れたらなという気持ちで活動していました。

――その経験を経て、コロナ禍にリリースされたSTU48の6thシングル「独り言で語るくらいなら」(2021年2月発売)で初めてセンターに起用されました。

【石田】ずっとファンの方と一緒に掲げてきた大きな目標でした。それまであと一歩のポジションまでいきながら、そこからがなかなか叶わなかったので、「ついに叶った」と、本当にうれしい気持ちでいっぱいでした。STU48初の日本武道館公演で初披露したのですが、ファンの方のびっくりした表情とうれしい表情が今でも忘れられないです。

■卒業まで考えて活動休止「限界まで悩み抜いて」変わった

――その後、活動休止した時期もありました。

【石田】めちゃくちゃ悩み、悩み、悩みまくっていた時期で、1回休憩したいと思ってお休みさせていただきました。そのお休みを経て性格がガラッと変わって、明るくポジティブになって全く悩まない性格になりました(笑)。きっかけは特になくて、自分の中で本当に限界まで悩み抜いて、ふと、誰もそんなに自分のことなんて気にしてないし…と思ったら急に気が楽になって、一気にポジティブになりました。

――活動休止をしているときは、グループを卒業しようとは思わなかったですか?

【石田】思っていました。今すぐ卒業したいと思っていました。家族に相談をしたら引き止められて、「一旦お休みしたら?」と提案してもらって。今振り返ると、引き止めてもらって本当によかったです。あのとき卒業したら一生後悔することになったと思います。

■「花は誰のもの?」が広げた可能性と使命

――復帰後には、STU48の代表曲ともなった8thシングル「花は誰のもの?」(2022年4月発売)で瀧野由美子さん、中村舞さんとともにトライアングルセンターとなり、音楽番組にも多数出演されました。

【石田】『Mステ』に出演させていただいたことが特に印象に残っています。AKB48さんの選抜では何回か出演させていただいて、「絶対にSTU48でも出演できるように頑張ろう」と思っていたので、念願が叶いました。『Mステ』には「花は誰のもの?」で2回出演させていただいて、すごくありがたい経験でした。

――石田さん個人としては、48グループメンバー初の「THE FIRST TAKE」に出演し、ソロで「花は誰のもの?」を一発撮りしましたよね。

【石田】今でも初めて知り合った方や仕事先でも「THE FIRST TAKEを見たよ」と言っていただけるほど、影響力のあるコンテンツに出させていただいたんだなと、ありがたい気持ちです。STU48には歌がうまいメンバーがたくさんいるんですけど、そうではない私にこのような機会をいただけたのは期待してくださっているからだと受け止めて、自分なりに届けられるように心を込めて歌いました。この機会をいただいてからは「もっと歌、頑張らなきゃ」と責任感が出てきて、歌の表現に力を入れるようになりました。

――石田さんにとって「花は誰のもの?」はどういう曲ですか。

【石田】私は広島で育って、平和学習もたくさんしてきましたし、おじいちゃんたちからもたくさん話を聞いてきたので、この曲とともに平和への願いが届いたらなと思いながら歌っている曲です。STU48や個人的にもたくさんのきっかけ、チャンスをいただいた曲でもあるので、秋元(康)先生に「この曲をSTU48にくださってありがとうございます」とお伝えしたいです。

――続く9thシングル「息をする心」(2023年3月発売)では2度目の単独センターも務められました。初めての単独センターのときとはだいぶ意識が変わっていたのでは?

【石田】全然違いました。「花は誰のもの?」の次の大事なシングルだったので、単独でセンターを任せていただけたのはとてもうれしくて、頑張ろうと思いました。初めてのセンターのときは、プレッシャーや緊張で「どうしよう…」と気持ちが強かったんですけど、2回目の単独センターのときは全くそういう気持ちはなくて、心強いメンバーがたくさんいるので信頼して、自分は自分なりにできることやろうという感じでのびのびさせていただいていました。

――中心メンバーとしてたくさんの経験をしてきた中で、一番思い出深いのはどの楽曲ですか?

【石田】いっぱいあるんですけど、やっぱり「息をする心」です。すごく悩んでた時期の自分に聴かせてあげたいような歌詞なんですね。心が楽になるような歌詞で、一番印象深いし、一番好きな曲です。

■思い出の会場で迎える卒業コンサートは“THE 集大成”

――5月31日の卒業コンサートまであと1ヶ月半ほど(取材日は4月中旬)となりました。会場のKanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL)は石田さんの希望だったそうですね。

【石田】はい、そうです。初めてソロコンサートを開催した会場ですし、それ以外にも、STU48の初めての大きな場所での単独コンサートとか、ファンの方の投票で決まったユニットのツアーファイナルとか、48グループのイベントなど、最高の思い出がいっぱいある会場です!

――その初ソロコンサートは、2020年1月にTOKYO DOME CITY HALLで開催されましたが、ソロコンサートは念願だったのですか?

【石田】いえ、ソロコンサートをすることになるなんて思ってもいませんでした。各48グループから1人ずつ若手がソロコンサートをするとなって、STU48からは私だということが突然映像で発表されて、「エッ?」ってびっくりしたんですが、でも、めっちゃうれしかったです。最近、久しぶりにソロコンサートの映像をフルで見たんですけど、17歳の自分がもうありえないぐらい全力で、一人でずっと歌って踊って、汗だくになりながら頑張っていて我ながら感動しました。セットリストも全部自分で考えて、AKB48のファンだった頃の自分が夢見ていたステージを一通り全部やり遂げました。今でも一番忘れられないコンサートです。

――卒業コンサートのセットリストも、石田さんの希望やアイデアが反映されるのでしょうか。

【石田】はい、反映されまくりコンサートです(笑)。“THE 集大成”ですし、超楽しいと思います。セットリストはほぼ決まって、すごく楽しみにしています。どうしてもやりたいことがあって、それも叶えられそうなのですっごいワクワクしています。

――卒業に向けて、STU48の最新13thシングル「好きすぎて泣く」(3月4日発売)には、石田さんにとって初のソロ曲「未来へ続く者よ」が収録されました。ソロ曲があると聞いたときの気持ちはいかがでしたか。

【石田】本当にうれしかったです。ソロコンサートをさせていただいてから、いつかソロ曲をいただくことが目標だったんですが、なかなか叶わなくて。卒業を機に目標がまた一つ叶いました。ただ、ソロ曲とあってレコーディングのパートがたくさんあって(笑)。ハモリやコーラスも全部自分で入れて、とにかくずっと歌い続けて、レコーディングが大変だったという思い出が残っています。

――特に心に刺さったフレーズはありますか?

【石田】全部刺さったんですが、特に「未来へ続く者よ 今 イバラの森を走り抜けろ 棘(とげ)のある何かに傷つき 赤い血を流したって」から始まるサビの全部です。傷つくこともあるけど、簡単に成功することなんてないんだから進み続けろ、というエールを送り、送られるような曲です。誰しも棘のある言葉に傷ついて悩むこともあると思うんですけど、そういうときにこの曲を聴いて前を向けるきっかけになったら幸せだなと思います。

■同期への感謝の想いとSTU48愛

――石田さんが卒業すると、同期の1期生は残り4人(甲斐心愛、谷口茉妃菜、兵頭葵、福田朱里)となります。同期への思いを教えてください。

【石田】4人はそれぞれめっちゃ個性が強くて、ちゃんと自分を持っている子なのですごく心強い存在でしたね。みんながいたから楽しくSTU48を続けられたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。卒業することは、薮下楓ちゃんや田中皓子ちゃんには事前に伝えていて、発表後、みんなに報告しました。私が卒業するタイミングで(甲斐)心愛がクアラルンプールのKLP48での活動を終了してSTU48に復帰することになって、もっと心愛と一緒に活動したかったので寂しい気持ちもあるんですけど、自分が卒業した後のSTU48に心愛がいるというのがすごく心強くて、安心して卒業できる一つの要因になりました。

――後輩メンバーたちに、これだけは伝えておきたいことや残したいことは?

【石田】基本的なことですが、あいさつをちゃんとすることと、着替えを早くする心がけは受け継いでいってほしいなと思います。私たちは公演やコンサートなどでも早く着替えて、ファンの方をお待たせすることなくアンコールに出ることが大事だと厳しく教えられてきました。今でも1期生とドラフト3期生はめちゃくちゃ着替えが早くて、私とドラフト3期生の中村舞ちゃんがいつも1位、2位を争っています。その心がけはしっかりと伝えて残したいです。

――15歳でSTU48に加入して9年になりますが、自身の中で最も成長したなと感じるところは?

【石田】初期は人前で話すことが本当に苦手で、公演で私が手を挙げたり声を発したりするだけでファンの方々がざわめくほど、しゃべらないレアキャラでした(笑)。グループ内ユニットのリーダーを経験させていただいたあたりからMCでも思ったことをポンポンしゃべれるようになったので、そこが一番変わったと思います。

――9年間中心メンバーとして駆け抜けてきた自分に何か言葉をかけるとしたら、どんな言葉をかけますか。

【石田】ここまで全力で一つのことを長く続けた経験がなかったので、「よく頑張りましたね」「こんなに自分が本気で続けられることに出会えてよかったね」と言いたいです。

――加入当初と今では、STU48愛は変わりましたか?

【石田】どんどん増しています。どんどん新しい出会いがあって、面白い人たちがいっぱい入ってきて、どの時代のSTU48も面白いし、見応えがあるし、好きだなって思います。

――TWIN PLANETの女優・俳優セクション「ワイルドプラネット」に移籍後には舞台や映画にも出演されていますが、今後は演技の活動も?

【石田】何度か舞台に立たせていただいたんですけど、演技はすごく難しくてそのたびに結構追い詰められるというか、壁が高いです。でも、これまでアイドルとして学べることは一通り学んできたと思うので、演技のお仕事のときは、まだまだ学べてない部分をたくさん知れるし、成長のきっかけになるのでワクワクします。卒業後の活動でもいろんなことに挑戦してみたいです。

――卒業後にやりたいことや思い描いてることがあれば教えてください。

【石田】世界一周旅行したいです。今までできなかったことを一通り…金髪にしてみたいです!

【プロフィール】
生年月日:2002年3月17日 広島県出身
2017年3月19日、STU48第1期生オーディションに合格。同年3月31日に結成されたSTU48に加入。2018年6月に開催された第10回AKB48世界選抜総選挙では第99位にランクイン。2019年7月発売のAKB48 56thシングル「サステナブル」でシングル表題曲選抜メンバーに初選出された。
STU48のシングルでは2018年1月のデビューシングル「暗闇」に選抜メンバーとして参加し、同作が第60回日本レコード大賞新人賞を受賞。6thシングル「独り言で語るくらいなら」で初の単独センター、8thシングル「花は誰のもの?」では瀧野由美子・中村舞とともにトライアングルセンター、9thシングル「息をする心」で単独センターとなり、3作でセンターを担った。
2026年3月4日リリースの13thシングルまで全シングルで選抜メンバーとして活動。2026年5月31日、東京・Kanadevia Hall(旧TOKYO DOME CITY HALL)で卒業コンサートを開催する。

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