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『eFootball』開発者、サッカー日本代表の成長ゲームで実感「総合的な完成度」年々上昇 鎌田選手の能力値調整に苦労

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2026-06-14 11:35
『eFootball』開発者、サッカー日本代表の成長ゲームで実感「総合的な完成度」年々上昇 鎌田選手の能力値調整に苦労
ゲーム『eFootball』の場面カット
 FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会が11日に開幕し、サッカー日本代表の初戦は15日にオランダと対戦する。サッカーに注目が集まる中、オリコンニュースはKONAMIの人気サッカーゲーム『eFootball』(イーフト)統括プロデューサーの田谷淳一氏にインタビューを実施し、ゲーム内の選手の能力値調整の苦労や『ウイニングイレブン』発売30周年などを振り返ってもらった。

【画像】顔そっくり!久保や南野…『eFootball』ゲーム内の選手たち

 『eFootball』は、1995年発売のサッカーゲーム『ウイニングイレブン』(ウイイレ)シリーズを、2021年に『eFootball』へとリブランディングし、大きく進化した作品。2025年に前作『ウイニングイレブン』発売から30周年を迎え、国内だけではなく海外の有名サッカー選手も楽しんでおり、サッカー界をゲームで盛り上げている。

■『ウイニングイレブン』発売から30年「その選手らしいプレーが再現できているか」
――『ウイニングイレブン』発売から30周年を迎え、ついにW杯が開催されます。この30年間で、さまざまな出来事があったと思いますが、ゲームが世間に受け入れられたと感じた瞬間や開発側で嬉しかった思い出を教えてください。

【田谷】 やはり一番嬉しいのは、“当たり前のように遊ばれている”光景を目にしたときです。私自身もJリーグの試合をよく観戦に行くのですが、スタジアムに向かう電車の中で、友達と『eFootball』を遊んでくれている学生の方を見かけると、とても嬉しく思いますね。また、海外のイベントなどで現地コミュニティの方とお話をする機会があるのですが、プレイステーション2の頃から『ウイニングイレブン』を遊んでくださっている方が来場してくださったり、そのお子さんがeスポーツ選手として世界大会に出場されていたりという世代を超えた繋がりは、シリーズを30年間続けてきたからこそだなと実感します。

 最近Nintendo Switch 2で発売した『eFootball Kick-Off!』は、ここまでシリーズとして積み重ねてきたノウハウを生かして、以前『ウイイレ』を遊んでくださっていたお父さんお母さん世代の方が、お子様と一緒にワイワイと楽しんでプレーできるタイトルを目指して開発しました。単なる娯楽にとどまらず、サッカーを楽しむ入口としてプレーしていただけると嬉しいですね。

――『eFootball』含めて開発する際、各選手の能力値、国とクラブチームの総合力…などゲーム内のバランス調整が難しいと感じています。どのようにして毎回、数値を確定・調整しているのでしょうか?

【田谷】 スポーツのデータ化というのは近年非常に進歩している分野です。『eFootball』においても、世界中で繰り広げられている現実の試合のスタッツや選手のプレー傾向など、デジタルなデータをベースにしています。

 ただし、数値だけを見て決めるわけではなく、実際の試合を見て選手のドリブルやフェイントのテクニック、シュートの弾道やポジショニングなどを確認して、「プレースタイル」や「スキル」といった特徴を持たせます。その上で、最終的には、開発チーム内で実際に何度もゲームをプレーし、「その選手らしいプレーが再現できているか」という部分も非常に重視しています。数値としては正しくても、プレーしたときに「らしくない」と感じれば調整を加える。このデータとプレー感覚のすり合わせを何度も繰り返して決定します。

■ゲームでも実感するサッカー日本代表の成長
――30年前と比べて、海外で活躍する日本人選手が増え続けています。代表戦では強豪国に勝つなど、「日本のW杯優勝」も夢物語ではないと思います。ゲーム開発側としても、昔と今で日本のゲーム内の強さは上昇していると思いますが、30年前と比較して一番強くなった(変化した)部分はどこでしょうか?また、日本代表の総合力の調整も毎年苦悩されていると思います。

【田谷】 サッカーは年々進歩しており、最も大きく変化したと感じているのは、選手の身体能力の向上と、それによる全体のプレースピードの上昇です。海外クラブの試合を見ると、ゲームを上回るようなスピードで激しく攻守が入れ替わる試合も見られると思います。

 そうしたサッカーの流れの中で、海外の強豪クラブでプレーする日本人選手も増えました。彼らはベースの身体能力も向上していますが、特に日本人選手はテクニックに秀でており、トラップやパスといった能力は強豪国の選手にもひけを取らないレベルにまで上がっていると思います。どのポジションにも高い技術と判断力を備えた選手が揃っており、ゲーム開発の視点で見ても、特定の能力だけでなく「総合的な完成度」が年々上がっていると実感しています。

――KONAMIでは野球ゲームも発売しており、大谷翔平選手の能力値調整に毎回苦労しているとお話を聞いたことがあります。現在、日本代表選手において能力値調整が難しい選手は誰でしょうか?

【田谷】 たとえばドリブルが得意な久保建英選手のような、特徴がある選手はゲームとしては表現しやすいです。上田綺世選手のようにフィジカルが強い選手も同様です。一方で、試合の流れを見ながら良いポジションを取り、ここぞという場面で決定的なプレーをする鎌田大地選手のようなタイプの選手は、ゲームで表現するのがなかなか難しいです。パラメータ設定はもちろんなのですが、ゲーム内のAIとも組み合わせて、彼のプレーの「すごさ」を再現できるように努めています。

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