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二宮和也、映画館で映画を観る魅力「タイパもコスパも悪い。でも豊か」

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2026-06-18 18:00
二宮和也、映画館で映画を観る魅力「タイパもコスパも悪い。でも豊か」
6月25日実施の特別イベント「シークレットシネマ」アンバサダーの二宮和也
 「映画館に行こう!」実行委員会(日本映画製作者連盟、外国映画輸入配給協会、モーションピクチャー・アソシエーション(MPA)、全国興行生活衛生同業組合連合会の4団体で構成)が、映画館の年間動員2億人を目指す取り組みの一環として、映画タイトルを伏せたまま上映する特別イベント「シークレットシネマ」を6月25日(木)に開催する。アンバサダーに就任した二宮和也は、「映画館だからこそ生まれる体験がある」と語り、知らない人同士が同じ時間を共有する映画館ならではの魅力を熱弁した。

【動画】「シークレットシネマ」紹介映像

 本プロジェクトは、映画界の未来を担う若手メンバーが集結し、「一人でも多くの方に、改めて映画館へ足を運んでほしい!」という強い願いを込めて始動したもの。アンバサダーが選んだ「人生で一度は映画館で観てほしい一本」を、当日まで作品名を明かさず上映する一日限定のイベントだ。

 情報があふれる時代だからこそ、あえて何も知らない状態で映画館へ足を運び、“偶然の出会い”を楽しんでもらうことを目的としている。当日は上映に加え、アンバサダーが映画への熱い思いを語るトークショーも開催され、その模様は全国の劇場へリアルタイムで生中継される。

 アンバサダー就任について二宮は、「映画に携わっている人間だったら断れない企画だと思いました。本当にすごい企画だなと思いましたね」と快諾した理由を明かした。

 映画館離れが語られることもある現在だが、「いろんなデバイスで映画を観られる時代になったからこそ、逆に映画館の価値がより際立ってきたんじゃないかなと感じています」と語り、「そういう価値をいい形で共有できたらいいなと思いました」と企画への共感を口にした。

 今回のイベントでは、二宮自身が選んだ作品1本が上映される。

「やっぱり表に出る仕事をしている人間としては、少しでも偏差値高く見られたいじゃないですか(笑)。好きな映画って、その人自身が見えたりもしますからね」

 そう笑いつつも、「観客は何が上映されるかわからない状態で観る企画だからこそ、ある程度エッジの効いた作品の方が面白いんじゃないかなと思った」と振り返る。候補作については「まずは僕自身が純粋に面白いと思った作品」であることを大切にしたと明かした。

 さらに、「自信を持っておすすめできる作品です。映画館のスクリーンで観る意義がある作品だと思っています」と胸を張った。

■「知らない人たちと同じ方向を向く」映画館ならではの体験

 二宮は映画館を「ある意味すごく特殊な場所」だと表現する。

 「その時間が空いていたからとか、その作品を観たかったからとか、理由はみんな違うのに、同じタイミングで集まって一斉に同じ作品を観る。携帯も触れないし、途中で止めることもできない。映画館ってある意味すごく過酷なんですよ(笑)」

 その上で、「だからこそ人は作品に集中できる。約2時間、知らない人たちと同じ方向を向いて過ごして、同じところで笑ったり泣いたりする。そんな経験ってなかなかない」と映画館ならではの魅力を語った。

 さらに、「映画館に行くまでの時間だったり、誰と行ったとか、隣に座っていた人とか、何を食べたとか、帰りに寄ったところとか。そういうことも全部含めて映画体験なんですよね」と話した。

 近年重視される“タイパ(タイムパフォーマンス)”や“コスパ(コストパフォーマンス)”について話が及ぶと、二宮は「映画館はタイパもコスパも悪いですよね(笑)」と率直に語った。

 「お金も払うし、時間も使う。しかも、僕らの世代はポスターやチラシに書かれた一、二行を信じて映画館へ行くしかなかった。『面白そうだな』と思って観たら全然違った、なんてこともありましたけど、それも含めて経験でした」

 一方で、「今のタイパやコスパ重視の考え方はすごく合理的だと思う」と理解も示す。「昔だって同じ技術があれば、きっとみんなそうしていたはずですから。ただ、合理的になればなるほど、少し遠回りをしたり、失敗したりする機会は減っていく。そのぶん、豊かさみたいなものも失われてしまう気がするんです」

 今回選んだ作品は、「ある意味で“余白”のある作品」と明かす。「今は要点だけを効率よく受け取ることもできますけど、それだけだと『いいものを見た』で終わってしまうこともある。少し回り道をしたり、考えたりする時間があるからこそ、作品が深く残ることもあるんですよね」

 その上で二宮は、「自分には合わない作品との出会いも大切な映画体験だ」と持論を展開した。

 「みんな良い出会いばかりを期待するんですけど、そんなことばかりじゃないんですよね。『これは自分には合わなかったな』と思う作品に出会うことも、自分の趣味や価値観を知るためには必要だと思うんです。意外と友達同士で一番盛り上がるのは、そういう作品の話だったりする。良い作品は『良かったね』で終わるんですけど、『あれは何だったんだ?』って作品の方が、意外とずっと話していたりする(笑)」

 そして、「映画って本来、娯楽なんです」と語る二宮。「なくても生きていける。でも、あるなら絶対にあった方がいいもの。みんなの中に一本くらい『あの映画だけは忘れられない』という作品があるんじゃないかな。それは人生のどこかで支えになっていると思うんです。今回のシークレットシネマが、そんな一本との出会いになったらうれしい」と期待を込めた。


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