
ムード歌謡グループ「純烈」のリーダー・酒井一圭さんがプロデュースを手がける4人組グループ「モナキ」が、エンタメ界で大きな旋風を巻き起こしています。2025年11月にお披露目され、2026年4月にリリースしたデビュー曲『ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど』は、SNSを中心に総再生回数17億回を超える社会現象となりました。
【写真を見る】会社に内緒で応募?「モナキ」が明かす合格までの空白の2か月
メンバーのじんさん、おヨネさん、ケンケンさん、サカイJr.さんの4人に、これまでの歩みを振り返りながら、グループ結成の裏側や、それぞれの個性が光る素顔についてユーモアを交えて語ってもらいました。
(TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』2026年7月8日放送分より)
スピード感に追いつく必死さ「なかなかてんやわんや」
目まぐるしい環境の変化について、じんさんは次のように本音を漏らします。
「メンバーもそうですけれど、チーム一丸、誰も想像していない速さと熱量だったので、いろいろと追いついていなくて。僕たちの対応力も追いつかないのですが、なかなかてんやわんやで。逆にそのてんやわんやが熱量になって、おもしろくもなっているのかなとも思います」
かつて他の現場で共演した際にも、その謙虚な姿勢が多くの人の印象に残っていたモナキの面々。そんな彼らの「飾らない魅力」とひたむきさが、多くのファンの心を掴む大きな要因となっています。
テレビやラジオなどの舞台裏を経験する中で、スタッフの熱量に感動することも多いと言います。一つの作品を全員で作り上げる現場の熱気に圧倒されながらも、必死に食らいついていく日々が続いています。
サカイJr.、都市開発から芸能界への転身
メンバーの経歴は極めて個性的で、バラエティ豊かなバックグラウンドを持っています。サカイJr.さんとおヨネさんの2人は、もともと一般の会社員として働いていました。
サカイJr.さんは、以前は鉄道会社や不動産会社に勤務し、駅舎の建設や都市開発といった「街づくり」に携わっていたという異色のキャリアの持ち主です。35歳という人生の節目で、大きな決断を下しました。
「人がワクワクする顔が見たいという思いで、鉄道の駅を作ったり街づくりをやったりしていたんです。だんだん35歳になるにつれて、会社の看板や資産を使うのではなく、一個人のサカイJr.として目の前の人をワクワクさせたいなという思いが大きくなりまして。ちょうどそのタイミングでこのオーディションを知ったので、やってみようと思いました」
歌やダンスの経験はまったくのゼロからのスタートだったと言いますが、人生の転換期に一歩を踏み出し、見事チャンスを掴み取りました。
工場勤務から夢を掴んだ「カラオケで応募要項を見て……」
一方、おヨネさんは工場で生産ラインのトラブルを解決するエンジニアとして勤務していました。日々機械と向き合っていたおヨネさんもまた、オーディションをきっかけに生活が一変しました。
「私も会社員をしていたので、この3か月間が本当に現実のような気はしなくて、なんだかすごくふわふわした気持ちではいます。オーディションの話は、カラオケ店にあった応募要項みたいなところから見つけました」
歌への熱い思いを抱き続け、カラオケ店での出合いをきっかけに夢を実現させたおヨネさん。憧れだったアーティストとのSNS撮影が実現するなど、3か月前には想像もつかなかった刺激的な日々を送っています。
音沙汰なしの2か月間「仕事の引き継ぎをしたけれど、もう一度引き取ろうかと」
そんな彼らがくぐり抜けたオーディションは、異例とも言える展開の連続でした。書類審査から数えるとメンバー決定まで約4か月。その間、酒井一圭さんやスタッフとの面談はたったの2回だけだったと言います。
さらに、2回目の面談が終わった後、メンバーには「1か月後に連絡するね」と告げられていました。しかしそこから連絡は途絶え、しばらく音沙汰のない状態が続きます。サカイJr.さんは当時の複雑な心境を振り返ります。
「受かってたらどういう風に仕事の引き継ぎをしていこうかっていうのを考えていかなきゃいけない。でも、連絡がないから、引き継いだけど落ちてるなと。引き継いだものをもう一度引き取って、ここで働こうとか考えていたと思います」
いつ結果が来るかも分からないまま、最終的に2か月が経過してからようやく合格の連絡が届きました。サカイJr.さんは当時、会社にはオーディションを受けていることを一切告げていませんでした。「受かる受からないとかも全然分からなかったので、もう全然そういう話もできずにやっていました。会社の人にはかなり驚かれていたと思います」と語ります。
じんさんも当時の選考期間を振り返り、「待てど暮らせど1か月過ぎてもなくて、気づいたら2か月くらい経ってた。たぶんすごく難航したんだと思います。どうなってるんだろうっていう感じでした」と、当時の焦りを口にします。
後から明かされた話によると、約1,000人の応募者から40人、さらに5人へと絞り込まれ、最終的に現在のメンバーが選出されるという激戦だったそうです。
デビュー曲を聴いて「良いか悪いかもわからないけれど、なんかすごいもの」
そうして結成されたモナキですが、初めて自分たちのデビュー曲『ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど』を聴いたときの感想は、驚きに満ちたものでした。ムード歌謡のような楽曲を想像していたメンバーにとって、それは想定外の音楽性だったのです。
じん:「歌謡曲じゃないんだっていう。歌謡コーラスグループで今もそういう風に銘打っているんですけど、そこに見合ったというか、もちろんスローナンバーの横揺れのムード歌謡っぽいものが来るのかと思いきや、めちゃくちゃシンセで始まる曲じゃんっていうものだったので、良いとか悪いとかいう以前に、まずそっちの衝撃が強くて。びっくりしました。良いか悪いかもわからないけれど、なんかすごいものをいただいたっていう感覚はみんなあったと思います」
ケンケン:「タイミングでなんかバズりそうだなっていうのは思ったんです。誰かが見つけてくださったら、流行りそうだなっていうのは思ってたんですけど、まさかこんな早いタイミングでとは思いませんでした」
一度聴いたら頭から離れないキャッチーさと、不思議なインパクト。その直感は見事に的中し、現在の爆発的なヒットへと繋がっていきました。
AIが考案した髪型の秘密「菅田将暉さんの写真に顔をはめて……」
モナキといえば、メンバーの個性的なビジュアルも特徴のひとつです。特におヨネさんの印象的なおかっぱ頭は、所属レーベルの女性スタッフのアドバイスによって決まったといいます。
「菅田将暉さんの授賞式の写真を私のお顔に当てはめて、AIで作ってくださって、ボブヘアの菅田将暉さん。その写真を美容院で見せました。自分的にはやったーってなりました。なんかやってみたい髪型だったので」
また、サカイJr.さんの髪型も同様にAIの提案から生まれたもので、当初は毛先を緑色にする案もあったそうです。元々は胸のあたりまであるロングヘアだったサカイJr.さんですが、プロデュースの一環として現在の髪型へと生まれ変わりました。
「もともとはロングヘアだったんです。それをAIで髪型を考えていただきまして、酒井リーダーが最終的に選んでくださって。メンバーカラーはブルーなんですが、毛先は緑で一回お披露目しようという流れでした」
試行錯誤が生んだSNS大賞
手探りでスタートしたモナキの活動ですが、SNSで人気を博し、「TikTok上半期トレンド大賞2026」のトレンド大賞を受賞するまでに至りました。
当初は当時流行していた動画を熱心に研究し、4人で必死に投稿を続けていたといいます。おヨネさんも、流行を取り入れるために、人気の恋愛リアリティショーなどをチェックして研究を重ねていました。
リリースイベントの映像などがファンによって拡散され、そこから一気に火がついたモナキ。異色の経歴を持つ4人が、それぞれの持ち味を活して突き進む彼らの挑戦は、これからも多くの人をワクワクさせてくれそうです。
(TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』2026年7月8日放送分より)
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