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ユースケ・サンタマリア&水野美紀、『踊る』で夫婦役も「撮影では会っていない」

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2026-09-30 08:30
ユースケ・サンタマリア&水野美紀、『踊る』で夫婦役も「撮影では会っていない」
映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』真下正義役のユースケ・サンタマリア、真下雪乃(旧姓・柏木)役の水野美紀(撮影:山﨑美蔓) (C)ORICON NewS inc.
 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』(公開中)で、真下正義役のユースケ・サンタマリアと、真下雪乃(旧姓・柏木)役の水野美紀がシリーズに帰ってきた。

【画像】映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』真下正義、真下雪乃の場面写真

 1997年に連続ドラマとして始まった『踊る大捜査線』。かつて捜査一課長を目指していた真下は出世を重ね、現在は警察庁長官官房審議官補佐。雪乃とは、スピンオフ映画『交渉人 真下正義』の後に結婚し、今作には成長した息子・勇気(増田貴久)も登場する。

 夫婦となった2人がそろってシリーズに復帰したが、ユースケと水野が撮影現場で顔を合わせることはなかったという。長い空白を経て真下夫妻をどう演じたのか。29年にわたって同じ役を演じる思いや、年齢を重ねた織田裕二演じる青島俊作の変化について、2人に聞いた。

■夫婦役でも撮影では「会っていない」

 7月上旬、インタビューの場に姿を現したユースケと水野の第一声は、「久しぶり」「元気してましたか?」だった。久しぶりの再会だったという2人。『踊る』シリーズでは夫婦になっているものの、水野は「撮影では全然会っていないんです」と明かした。

 ユースケは、登場人物の私生活を詳しく描かないことも『踊る』シリーズらしさだと考えている。

 「『踊る』は、私生活を見せないのがお約束というか。青島さんが目覚まし時計の音で起きたり、どんな部屋に住んでいるのかを描いたりするシーンはないじゃないですか。僕らも私生活を見せない方がいいと思うんですけど、そうなると撮影では会えない。彼女は警察を辞めていますし、スピンオフでプロポーズして結婚したことになってから、一度も一緒に撮影していないんです」

 水野は撮影前、真下をどのように演じているのか、ユースケの様子を周囲に聞いたという。夫婦の間に流れた年月を直接話し合って組み立てるのではなく、それぞれ想像しながら役を作っていった。

 その手掛かりの一つとなったのが、真下と息子が雪乃に対して使う英語の返事だった。ユースケは息子役の増田貴久と別番組の収録現場で会った際、真下ならどう言うかを実演して伝えたという。

 「僕は彼女を“マミー”と呼んでいて、息子は“マム”。海外生活が長いという設定なんです。普通だったら家では呼び捨てかもしれないけれど、僕だったらそう呼んでいるんじゃないかと思って」

 今作には、真下家がどのような家庭なのかを想像させる要素も、随所にちりばめられている。

 「真下は確実に尻に敷かれている。雪乃が主導権を握っている家庭なんだろうなと。雪乃は教育ママになっていますし、息子のキャラクターからも、どんな家庭なのか想像できると思います」(ユースケ)

■昔の自分を見返し「別人」

 空白の年月について、2人が特別に何かを補う必要はなかったという。俳優と登場人物が、同じだけ年齢を重ねてきたからだ。

 「実年齢と役の年齢が同じ時間軸で過ぎているので、何かをしようということはなかった。そのまま演じたという感じです」(ユースケ)

 水野は撮影を前に、かつてのテレビシリーズを見返したという。

 「あまりにも自分のお芝居が下手で、ひっくり返りました(笑)。自分から見ても別人のようでした。20年以上前ですし」

 ユースケにとって、『踊る大捜査線』は初めて出演した全国ネットの民放連続ドラマだった。音楽活動をしていた当時、俳優としてほとんど経験がない状態で真下役に挑んだ。

 「役者としての引き出しが一つしかなかった。“自分”という引き出ししかなかったから、当て書きにしてもらうという裏技ですよね。ほかができなかったから(笑)。いかりや長介さんは、何かをやるたびに褒めてくれました」

 当時、ユースケには出演者の中で一番の「下っ端」だという意識があり、撮影現場や舞台あいさつでは、場を盛り上げることを自らの役割にしていた。

 「真下が雪乃さんにずっと片思いしているのも、演じていて楽しかった。普段はふざけている真下が撃たれたことで、一気にシリアスな展開になる。コメディーとシリアスの波状攻撃のような、新しいタイプのドラマでしたよね」(ユースケ)

■「同じ役をいまの自分で演じられる」

 29年にわたって同じ役を演じる機会は、俳優にとっても特別なものだ。水野は「いいものだなと思います」としみじみ語る。

 「こうやってまた会って、昔話ができる。役者はみんな個々で動く、孤独な仕事ですから、仲間みたいな存在がいることがうれしいです」(水野)

 2012年公開の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』でシリーズは終わったと思っていたというユースケも、再始動を「すごいこと」と受け止める。

 「一度は、ある時代を彩ったすごいコンテンツとして終わったと思っていました。それが、いろいろな時代の流れを経て復活できる。こういう経験が一つもないまま役者人生を終える人もいるわけで、本当にラッキーだと思います」(ユースケ)

 水野も、かつて若手だった登場人物たちの立場が変わり、俳優自身の年齢に合わせて役も成長していることに面白さを感じている。

 「若い世代が新しく入ってくる中で、私たちも年を取って立場が変わっている。同じように成長した役を演じられることは、なかなかないと思います」(水野)

 ユースケも「この年齢の自分で真下を演じられるなんて、当時は考えてもいませんでした」と続けた。

■織田裕二が見せた「年齢を重ねた包容力」

 今作でユースケは、青島役の織田裕二と一緒に演じる場面が多かったという。警察を離れた登場人物が多い中、組織に残っている真下と青島が接する機会が増えた。久しぶりに『踊る』の現場へ戻り、ユースケが印象に残ったのは、織田が楽しそうに青島を演じている姿だった。

 「主人公として戻ってくるのは、うれしさだけではないと思うんです。怖さもあるだろうし、昔の『踊る』が見たいのか、新しく生まれ変わったものを見たいのか、いろいろ考えることもあると思う。でも、織田さんがものすごく楽しそうだった。それを見て僕もやる気が出たし、新しい『踊る大捜査線 N.E.W.』がうまくいっているんだと確認できて、すごく安心しました」

 水野も、若い頃の織田には、主演として作品を背負い、プレッシャーと闘いながらストイックに現場へ立つ印象があったと振り返る。

 「年月を経て、いまは肩の力を抜いて、作品や青島さんを楽しんで演じているように感じました。劇中でも若い世代を見守る立場になっていると思いますし、年齢を重ねた織田さんの包容力がにじみ出ているんじゃないかな」

 ユースケも、撮影した場面を共演者と共有しながら「いまのシーン、楽しかったな」と話す織田の姿に、かつてとの違いを感じたという。

 旧知の出演者たちが、それぞれに年齢と経験を重ねて再び集まった『踊る大捜査線』。水野は今作について、「古参メンバーのチームワークも見どころだと思います」と期待を寄せた。

ユースケ・サンタマリア
ヘアメイク:池田真希
スタイリスト:横田太樹
水野美紀
ヘアメイク:面下伸一
スタイリスト:山下友子

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