エンタメ
2026-10-10 14:39
5人組グループ・SUPER EIGHTの安田章大と小林聖太郎監督が9日、台湾で行われた高雄映画祭の舞台あいさつに登壇し、映画『平行と垂直』(公開中)に込めた思いを熱弁した。
【写真】笑顔でレッドカーペットを歩く安田章大ら
安田と俳優・のんがダブル主演を務める今作。安田が、劇団ふくふくやを主宰し俳優としても活躍する山野海のオリジナル脚本に感銘を受け、持ち込んだことから企画が始動した。自閉スペクトラム症の兄の大貴(安田)と、兄を幼い頃から支えてきた妹の希(のん)の兄妹が、希の結婚話をきっかけに、互いのこれからとこれまでに向き合うことになる、心あたたまるヒューマンドラマを描く。
同日、今作が同映画祭でワールドプレミア上映された。上映後、熊本でのチャリティーイベントとスケジュールが重なり登壇できなかったのんから、ビデオメッセージが寄せられた。のんは、熊本への高雄からの支援に感謝の意を表し、「この作品が高雄の皆さんに届くのがとても幸せです」と喜びを伝え、会場からは拍手が起こった。
そして、司会が客席に座っていた安田、小林監督を紹介すると場内は大きな歓声と拍手に包まれ、舞台あいさつが始まった。冒頭のあいさつで安田は「高雄に来ることができて本当に幸せです。日本から一生懸命作った作品がみなさんと一緒に感動を分かち合えたということが幸せです。のんちゃんにも感謝しています。のんちゃんがいたから、ぼくは大貴として演技ができたので、のんちゃんがいなければこの兄妹も存在しなかったなと思うと、のんちゃんと一緒にできたから大貴があんなふうに育ちました。こんなに幸せな景色があると思いませんでした。ありがとうございます」と喜びいっぱいに語り、小林監督は「映画って、同じものが毎回映されているはずなんですけど、お客さんの反応があって初めて完成すると思っていて、今日の反応は一番すごくて感動しました。ありがとうございます」と観客と一緒に映画を鑑賞した感想を含めて感謝を述べた。
続いて小林監督の過去作のファンが台湾に多いことが伝えられ、これまで漫画原作も手掛けてきた中で今作に携わることになった経緯を尋ねられると「初めて到着したのは第二稿と書いてありました」と振り返り、約2年かけて20稿ほど重ねて作り上げたことを説明。「原作モノが多い中で、原案通りというよりは一緒に作ったという感覚です。(自身の)ほかの作品も絡めていうと、人間と人間がもめたりぶつかっていることが多い気がします、自分では。あと、笑いというものがどうしても欲しくなっちゃうのが、漫画と捉えられるのかもしれません。悲惨なことがあればあるほど、笑いが欲しくなります」と作品づくりについての気持ちを吐露した。
安田は企画に惹かれた理由について質問を受けると「もちろん1稿から読みました。この原案を作ってくれた山野海という人間がいてくれたから、まずは0から1に立ち上がることができましたね。山野海のまわりにはたまたまASDの方がいてたんです。その方のことを絶対作品にしたいと山野海がまず話を僕にしてくれた時に、必ずそれをしようよというところからスタートをし、出会ったその日のうちに電話番号を交換し、次の日にホン書いてくれと言い、1、2ヶ月後に第1稿が仕上がりました。その第1稿を経てもう2稿目からはみなさんで作り上げていきました」と振り返った。
そして、「日本だろうが高雄だろうが、世界各国どこでも一緒で、普通という言葉に世の中がさいなまれすぎているのではないかと、誰かにとっての普通が自分にとっての普通ではない、きっと誰かにとっては異常でも自分にとっては異常ではない、そういう風にそれぞれの考え方や価値観がある、それでいいと思う。だけれどそれをとがめる世の中になっていることがすごく嫌だった。そしたらどうすればいいのか。人のことをゆっくり待てばいいと思うし、考えていることをしっかり聞けばいいと思うし、まずは、自分から動き出さなきゃ何も変わらないんじゃないか、と思い、それは幼少期から思っていました。だから、自分自身が思うことを大事に伝えなきゃいけないな、そしてASDというものと発達障害、定型発達、確かに病名はありますし、いろんな分けられ方をします。反応速度、考え方、伝え方、受け取り方、絶対違いますけど、それも僕たちがちゃんと真っ向から向き合う必要があるのは病気でもなくただの人、その人の特性、そこに目を向けなきゃいけないなと思ったんです」と心の内を明かした。
忘れてほしくないことは「どこに居ても一人じゃないということ」とし、「今はSNSがすごく発達していて、攻撃する人もいるし傷ついて立ち上がれない人もいますけど、それでも誰かたった一人でも守ってくれる人がいる、もしそこにいなければもう一人の自分です。内側という自分なんでそこで対峙すること、そこで味方を見つければいいと思っていて、だからこの作品を日本だけでなく世界に向かって届けたい。今回世界に届けることができています。ここ高雄に来れています。なのでそこをすごく感謝しているからいっぱい涙が出たんやと思います。そういう理由で作りました」と作品に込めた思いについて熱弁をふるった。
キャスティングの経緯は、小林監督が説明。のんについて「もともと彼女がすごくビッグネームになる前から僕は注目していて、ぜひ仕事したいなと思って一度声をかけたことがあったりしてうまくいかなくてということが1つベースにあって、今回大阪という日本の西の方にある街の話なんですけど、ぼくは大阪出身でプロデューサーの佐藤さんも大阪で安田くんは兵庫、まぁ大阪京都兵庫は台東と高雄にどういう違いがあるか僕は詳しくないんですけど、台北とは違うぞみたいな感じが3県にもあって、東京の有名な人をキャスティングして大阪弁練習してくださいっていうのじゃないほうがいいなと思ったのが1つと、3つ目はのんさんに注目していたけど、のんさんはエキセントリックというか特殊な役をよく演じている印象、性別を超えてとか漫画のキャラクターとかの印象があって、そうじゃない普通の職業、普通の役を見てみたいなぁという欲望がありました。それでお願いしました」と理由を明かした。
安田とのんの掛け合いの妙について安田が「練習はしてません!現場で会って呼吸をするように、相手の呼吸を感じて、こっちの呼吸も相手が感じてくれて、そしたらできました。たぶん過去があるから今があって、今があるからきっと未来がある、そういう風に2人で過ごしてきたんやろうなと想像して寄り添ってきた感じですね」とのんとの撮影秘話を語った。
また、客席から安田の役作りについて質問が飛ぶと「僕がとても動物的な人間でして、感覚で生きているので、映画に入った時に徐々に体の中に大貴が入ってインストールされていくんです。すると顔が勝手に変わったりとか、身動きが変わってきたりとか、発言することも変わってきたりとかして、いつの間にかアイドルという職業から変わっていったことが多くて、というのが一番答えな気がします。だから安田はヒト科という動物です」と笑いを誘い、終始笑いに包まれた温かい舞台あいさつとなった。
【写真】花束プレゼントも!会場を笑顔で包こんだ安田章大
【場面写真】癒される…満面の笑みを浮かべる安田章大&河野咲良
【写真】『平行と垂直』舞台あいさつに登壇した安田章大、のん、小林聖太郎監督
【写真】ブルーのネイルがさわやかな安田章大 撮り下ろしカット
【写真】妹のために食事を作る大貴(安田章大)
【写真】笑顔でレッドカーペットを歩く安田章大ら
安田と俳優・のんがダブル主演を務める今作。安田が、劇団ふくふくやを主宰し俳優としても活躍する山野海のオリジナル脚本に感銘を受け、持ち込んだことから企画が始動した。自閉スペクトラム症の兄の大貴(安田)と、兄を幼い頃から支えてきた妹の希(のん)の兄妹が、希の結婚話をきっかけに、互いのこれからとこれまでに向き合うことになる、心あたたまるヒューマンドラマを描く。
同日、今作が同映画祭でワールドプレミア上映された。上映後、熊本でのチャリティーイベントとスケジュールが重なり登壇できなかったのんから、ビデオメッセージが寄せられた。のんは、熊本への高雄からの支援に感謝の意を表し、「この作品が高雄の皆さんに届くのがとても幸せです」と喜びを伝え、会場からは拍手が起こった。
そして、司会が客席に座っていた安田、小林監督を紹介すると場内は大きな歓声と拍手に包まれ、舞台あいさつが始まった。冒頭のあいさつで安田は「高雄に来ることができて本当に幸せです。日本から一生懸命作った作品がみなさんと一緒に感動を分かち合えたということが幸せです。のんちゃんにも感謝しています。のんちゃんがいたから、ぼくは大貴として演技ができたので、のんちゃんがいなければこの兄妹も存在しなかったなと思うと、のんちゃんと一緒にできたから大貴があんなふうに育ちました。こんなに幸せな景色があると思いませんでした。ありがとうございます」と喜びいっぱいに語り、小林監督は「映画って、同じものが毎回映されているはずなんですけど、お客さんの反応があって初めて完成すると思っていて、今日の反応は一番すごくて感動しました。ありがとうございます」と観客と一緒に映画を鑑賞した感想を含めて感謝を述べた。
続いて小林監督の過去作のファンが台湾に多いことが伝えられ、これまで漫画原作も手掛けてきた中で今作に携わることになった経緯を尋ねられると「初めて到着したのは第二稿と書いてありました」と振り返り、約2年かけて20稿ほど重ねて作り上げたことを説明。「原作モノが多い中で、原案通りというよりは一緒に作ったという感覚です。(自身の)ほかの作品も絡めていうと、人間と人間がもめたりぶつかっていることが多い気がします、自分では。あと、笑いというものがどうしても欲しくなっちゃうのが、漫画と捉えられるのかもしれません。悲惨なことがあればあるほど、笑いが欲しくなります」と作品づくりについての気持ちを吐露した。
安田は企画に惹かれた理由について質問を受けると「もちろん1稿から読みました。この原案を作ってくれた山野海という人間がいてくれたから、まずは0から1に立ち上がることができましたね。山野海のまわりにはたまたまASDの方がいてたんです。その方のことを絶対作品にしたいと山野海がまず話を僕にしてくれた時に、必ずそれをしようよというところからスタートをし、出会ったその日のうちに電話番号を交換し、次の日にホン書いてくれと言い、1、2ヶ月後に第1稿が仕上がりました。その第1稿を経てもう2稿目からはみなさんで作り上げていきました」と振り返った。
そして、「日本だろうが高雄だろうが、世界各国どこでも一緒で、普通という言葉に世の中がさいなまれすぎているのではないかと、誰かにとっての普通が自分にとっての普通ではない、きっと誰かにとっては異常でも自分にとっては異常ではない、そういう風にそれぞれの考え方や価値観がある、それでいいと思う。だけれどそれをとがめる世の中になっていることがすごく嫌だった。そしたらどうすればいいのか。人のことをゆっくり待てばいいと思うし、考えていることをしっかり聞けばいいと思うし、まずは、自分から動き出さなきゃ何も変わらないんじゃないか、と思い、それは幼少期から思っていました。だから、自分自身が思うことを大事に伝えなきゃいけないな、そしてASDというものと発達障害、定型発達、確かに病名はありますし、いろんな分けられ方をします。反応速度、考え方、伝え方、受け取り方、絶対違いますけど、それも僕たちがちゃんと真っ向から向き合う必要があるのは病気でもなくただの人、その人の特性、そこに目を向けなきゃいけないなと思ったんです」と心の内を明かした。
忘れてほしくないことは「どこに居ても一人じゃないということ」とし、「今はSNSがすごく発達していて、攻撃する人もいるし傷ついて立ち上がれない人もいますけど、それでも誰かたった一人でも守ってくれる人がいる、もしそこにいなければもう一人の自分です。内側という自分なんでそこで対峙すること、そこで味方を見つければいいと思っていて、だからこの作品を日本だけでなく世界に向かって届けたい。今回世界に届けることができています。ここ高雄に来れています。なのでそこをすごく感謝しているからいっぱい涙が出たんやと思います。そういう理由で作りました」と作品に込めた思いについて熱弁をふるった。
キャスティングの経緯は、小林監督が説明。のんについて「もともと彼女がすごくビッグネームになる前から僕は注目していて、ぜひ仕事したいなと思って一度声をかけたことがあったりしてうまくいかなくてということが1つベースにあって、今回大阪という日本の西の方にある街の話なんですけど、ぼくは大阪出身でプロデューサーの佐藤さんも大阪で安田くんは兵庫、まぁ大阪京都兵庫は台東と高雄にどういう違いがあるか僕は詳しくないんですけど、台北とは違うぞみたいな感じが3県にもあって、東京の有名な人をキャスティングして大阪弁練習してくださいっていうのじゃないほうがいいなと思ったのが1つと、3つ目はのんさんに注目していたけど、のんさんはエキセントリックというか特殊な役をよく演じている印象、性別を超えてとか漫画のキャラクターとかの印象があって、そうじゃない普通の職業、普通の役を見てみたいなぁという欲望がありました。それでお願いしました」と理由を明かした。
安田とのんの掛け合いの妙について安田が「練習はしてません!現場で会って呼吸をするように、相手の呼吸を感じて、こっちの呼吸も相手が感じてくれて、そしたらできました。たぶん過去があるから今があって、今があるからきっと未来がある、そういう風に2人で過ごしてきたんやろうなと想像して寄り添ってきた感じですね」とのんとの撮影秘話を語った。
また、客席から安田の役作りについて質問が飛ぶと「僕がとても動物的な人間でして、感覚で生きているので、映画に入った時に徐々に体の中に大貴が入ってインストールされていくんです。すると顔が勝手に変わったりとか、身動きが変わってきたりとか、発言することも変わってきたりとかして、いつの間にかアイドルという職業から変わっていったことが多くて、というのが一番答えな気がします。だから安田はヒト科という動物です」と笑いを誘い、終始笑いに包まれた温かい舞台あいさつとなった。
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