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「くじけてもまた積み直せる。一回折って、また植え直せばいい」BMSG TRAINEE・KANTA、何度落ちても諦めなかった夢【インタビュー】

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2026-10-15 17:05
「くじけてもまた積み直せる。一回折って、また植え直せばいい」BMSG TRAINEE・KANTA、何度落ちても諦めなかった夢【インタビュー】
BMSG TRAINEE・KANTA(撮影:鈴木千佳) (C)ORICON NewS inc.
 BMSG主催のオーディション『THE LAST PIECE』への参加を経て、現在はBMSG TRAINEEとして活動するKANTA。オーディションに何度落ちても諦めなかった理由、母から教わった「当たり前じゃない」という言葉、そして自身と同じように悩む人へ伝えたい「くじけていい」というメッセージ。12月19日と20日に神奈川・横浜BUNTAIにて開催される『BMSG TRAINEE SHOWCASE 2026 WINTER』を前に、KANTAの現在地に迫った。

【写真】金髪がクール!BMSG TRAINEE・KANTAの撮り下ろしショット

■『THE LAST PIECE』2次審査、母の言葉で「腹をくくった」

――『THE LAST PIECE』から約1年がたちました。BMSG TRAINEEとしてさまざまなステージにも立っていますが、振り返ってみていかがですか?

『THE LAST PIECE』が終わってから、本当に一瞬だったように感じています。想像しきれないくらい、いろいろなことをやらせていただいた1年間でした。

――その始まりとなった『THE LAST PIECE』では、2次審査とダンスの世界大会に向けたメンバーオーディションの日程が重なっていたそうですね。今振り返ると大きな分岐点だったと思いますが、ダンスのほうのオーディションに行っていたら…と思ったことはありますか?

正直、『THE LAST PIECE』の2次審査に行くのが怖くて、迷う気持ちもあったんです。当時、どこのオーディションに行っても受からなかったし「しゃべれない、うまく自己紹介ができないから、落とされている」と、自分の中で弱い自分を作りながらやっていて。ダンスのほうに行きたいとお母さんに話したら、「ここで2次審査に行かなかったら、人生で本当に何も挑戦しなくなるぞ」ってめっちゃ怒られたんです。それで腹をくくって行ったのがあの2次審査でした。ダンスの道に進んだとしてもつまらない人生になっていたとは絶対に思わないです。でも、今の道を選んだことが、自分が思い描いている人生に近づけるきっかけになったんだなというのは、改めて感じています。

■苦手だった「話すこと」と向き合った1年 日常にも生まれた変化

――この1年でご自身が感じる大きな変化はどんなところでしょうか?

人前で話すことに対しては、前とは違う感覚になりました。もちろん、話すことへのストレスが完璧にゼロというわけではないです。同じような特性を持っている方には共感してもらえるかもしれないんですけど、例えばお店で注文することにも、ちょっと身構えちゃうんです。メニュー表に書いてあって、指をさして「これください」と言えるものは楽なんですけど、“おすすめ”みたいにメニュー表には載っていないものとか、それを自分で言わなきゃいけない注文は、前までは本当に嫌で。できるだけモバイルオーダーで注文するようにしていたんですけど、今は「いや、もういいわ!」と思って(笑)。どれだけ言葉に詰まっても、どうにかして注文してみようって。これからも絶対にぶつかる壁だと思っているので、日常生活からそこを克服できるように頑張ってみたりしています。ダンスをしているときの自分にはずっと自信を持っているんですけど、そこにそういう日常生活での自信が積み重なったことで、自分の人生に対しても自信を持てるようになってきたのかなと思います。

――素晴らしい変化ですね。

この特性自体とは一生付き合っていくものだと思っているので、最近はもう「友達」みたいな感覚でいるんです。これから一緒に過ごしていく仲間として、自分の中で受け入れています。そういうふうに思えるようになったのは、『THE LAST PIECE』を見て応援してくださったファンのみなさんのおかげでもあります。ファンの方や、応援して見てくださる方には、改めてすごく感謝の気持ちでいっぱいです。

――パフォーマンスについてはどうでしょうか。BMSG TRAINEEとして活動する中で、新たに見えてきた課題はありますか?

一度、成長に詰まってしまった時期があって。そのときに日高(光啓=SKY-HI)社長から「バイブス全開で、全部蛇口全ひねりでバーッていう状態のKANTAを見たい」と言っていただいたんです。それでこの前、トレーニーでほかのアーティストさんの楽曲を披露する機会があったんですけど、終わったあとに社長から「自分の曲にしすぎてる。リリースしているのかと思った」みたいに言っていただいて。「これでいいんだ!」と思えました。今の課題は、細かいことを気にしすぎずにパフォーマンスできる自分を常に持つことだと思っています。

――BMSG TRAINEEの仲間から刺激を受けることも多いと思います。特に「ここは自分も吸収したい」と思うメンバーはいますか?

YUTAくんは『THE LAST PIECE』の3次審査から一緒で、何度も同じチームになってきたので、ずっと近くで見てきました。ダンスを本業でやってきた自分から見ても、ダンスと歌のレベルがすごく高いと感じています。フリースタイルのダンスも得意なYUTAくんに刺激されて、自分はこれまでフリースタイルはやってこなかったですが、ちょっとやってみたりしています。最近は自主的に楽曲制作もやっていると聞いて、本当に音楽が好きなんだなと見ていて感じます。

■何度落ちても諦めなかった夢 「ダンスがずっと支えてくれた」

――KANTAさんがこれまでオーディションに何度落ちても夢を諦めずにいられたのは、なぜだと思いますか?

弱い自分がいたとしても、ダンスがずっと支えてくれていたからかもしれません。いつもダンスが後押ししてくれていたから、今も夢を諦めずにここまで来られたんだと思います。ほかの習い事は続かなかったですが、ダンスをやめたいと思ったことはなくて。アーティストになりたいという夢ができてからオーディションには何十回落ちたんだろうというくらい落ちましたが、それでも諦めなかったのは、ダンスが後押ししてくれたからなんだなって思っています。

――なぜダンスだけはそこまでハマれたのでしょうか?

お姉ちゃんがずっとピアノをやっていたんです。本気でやっていて、全国大会に行って、日本一になるくらいでした。だから家では、全国レベルのピアノをずっと耳にしていたんです。音楽に対しては、小さい頃から「いいものだな」という魅力を感じていたんだと思います。それがたぶんダンスにも通じるものがあって、「ダンスを続けたい」と思うところにつながったのかなと思います。

――先ほどはお母さんのお話もありました。KANTAさんの考え方の根っこの部分には、お母さんの影響がかなりありそうですね。

お母さんは「何かやるって決めたら最後までやれ」という人でしたし、中途半端にやるのが一番よくないという考えでした。中学生くらいになって、自分が本気でダンスをやりたいとなったときには、「後々そのお金は回収するから」と言われて(笑)。もちろん、自分もお母さんが働いてくれたお金でレッスンを受けられていることはわかっていたので、「じゃあ絶対に将来返す!」って自分で宣言してました。レッスンにかかった費用を全部紙に書いていたくらいです。お母さんからはずっと、「やってもらって当たり前だと思うなよ」ということを言われてきました。今、トレーニーとして活動する中でも、いろいろな予約を取っていただいたり、レッスンを組んでいただいたり、こうして取材をセッティングしていただいたりすることも、全部当たり前じゃない。それがわかっているのは、お母さんからずっと言われ続けてきたことが大きいと思います。

■「くじけていい。また積み直せる」KANTAが届けたい思い

――今まさに自分に自信を持てなかったり、「もう夢を諦めようかな」と思っていたりする人がいたら、どんな言葉をかけたいですか?

相談できる相手がいるなら、絶対に相談したほうがいいと思います。でも、世の中って自分が思っているより、うまくいかないことがほとんどだと思うんです。それを理解できたときが一番強いというか。それでも腐らずに続けている人が、アーティストだけじゃなく、いろいろな世界の第一線で活躍していると思います。だから、くじけそうになっている人には「もう、くじけていいです」って言ってあげたいです。くじけてもまた積み直せるので。しおれているものを立て直すのって、僕はすごく苦だったから。一回折っちゃって、また植え直せばいいと僕は思います。

――KANTAさん自身が悩んで、立ち止まった経験があるからこそ言える言葉ですね。そんな1年を経て、12月19日と20日には『BMSG TRAINEE SHOWCASE 2026 WINTER』があります。今度はステージからどんなものを届けたいですか?

今のメンバーでできるステージがあと何回あるのか、僕たちにも実際わからないですし、今回はすごく大きな舞台でやらせていただきます。2年前の僕からしたら、ダンススタジオに通っていた高校生が、高校3年生の12月に5000人の前に立つなんて想像もできなかったです。自分が何を見せたいかもそうですが、とにかく見てくださるみなさんに楽しんでいただきたいというのが一番です。その中で、楽しんでいる自分も垣間見てもらえて、それによってみなさんが楽しんでくれたら、ライブとして一番いいなと思っています。

――ショーケースのさらに先には「デビュー」という大きな夢があります。いつかその夢をつかんだとき、KANTAさんは誰かにとってどんな存在になりたいですか?

人って、何かしらストレスや苦しいことを抱えている人のほうが多いと思うので、そういう人たちの気持ちのよりどころになれる存在でいたいです。諦めそうになっている方、くじけそうな方、今の生活に納得がいかなくてもがいている方の気持ちは、痛いほどわかります。そういうときに限って、人って手を差し伸べてくれないように感じることもあると思うんです。僕もダンスレッスンに行って、うまい人が呼ばれていく中で自分は選ばれない。でも、誰もアドバイスはくれない。自分で答えを見つけていかなきゃいけないという苦しさを感じたことがありました。デビューができたら、気軽にテレビをつけたら僕たちがいて「明日も頑張ろう」と思ってもらったり、音楽番組を見て「この人たちのライブがあるんだ。申し込んでみよう」「チケットが当たった!その日まで頑張ってみよう」と思ってもらえるような存在になりたいです。何かのきっかけになれれば、それがどんなに小さなことでも、大きなことでもいいと思っています。誰かのよりどころになれたらいい。その思いを全部僕が受け止めて、抱きしめて、すべて還元していけるようなアーティストになりたいと思っています。

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