E START

E START トップページ > エンタメ > ニュース > 敏感肌でもスキンケアは“攻めたい”? 角質ケアに求められる「小さな実感」

敏感肌でもスキンケアは“攻めたい”? 角質ケアに求められる「小さな実感」

エンタメ
2026-10-30 07:00
敏感肌でもスキンケアは“攻めたい”? 角質ケアに求められる「小さな実感」
攻めの美容成分が注目される、美容液
 スキンケアの成分で、必ずといっていいほど重要視されているのは“保湿成分”。一方で、近年は「レチノール」「高濃度ビタミンC」「アゼライン酸」など、刺激の強い「攻めの美容成分」が注目されてきた。各成分への関心として「刺激が強そう」「敏感肌には難しそう」と感じる人は少なくないが、それでも毛穴やざらつき、化粧ノリ、透明感といった悩みを解決したいニーズは確実にある。いま生活者は、どんな期待と不安を抱えながら角質ケアを選んでいるのか。“保湿だけでは物足りない”時代のスキンケア欲求を探った。

■「保湿だけじゃ物足りない」敏感肌でも”攻めの美容”を求めている

 韓国トレンドからピーリングが浸透し、「剥かないケア」「毎日使える」という新しい文脈が確立された一方、生活者のなかには今なお「強そう」「肌に負担がありそう」といった印象が根強く残っている。興味はあるけれど、怖い。そうした感情は、ピーリングというジャンルが長く持ってきたイメージの名残でもある。

 実際、『リポピール』ブランドマネージャーの河野裕花さんも、ピーリングに対して「擦ったら落ちる」「強い酸が入っている」といった印象を持つ人はまだ多いという。

 それでもなお、なぜ角質ケアへの関心は高まっているのか。背景には、保湿だけでは満たされないスキンケアの広がりがある。「肌を守ることはもちろん大切だが、それだけでは物足りない」「毛穴やざらつきを何とかしたい」「化粧ノリを良くしたい」「くすみを飛ばして透明感を出したい」など、保湿されていることの“もう一歩先の実感“を求める人が増えているのだ。

 攻めと守りのバランスをとるのは、なかなか至難の業。使用後には変化の実感がなければならない。朝に顔を洗ったときの手触りや、メイク時のなじみの良さなど、「日常のなかで気づく変化が印象に残りやすい」と河野さん。

「即効性があることが生活者のメリットになります。日々の生活のなかでも、肌のつるつる感、透明感などが体験される。ここがブランドの価値であると考えています」

 美容医療のように劇的な変化ではなくても、朝の肌がなめらかに感じられる、ファンデーションのノリが違う、鏡を見たときに少し明るく見える。そうした小さな実感の積み重ねが、角質ケアを続ける動機になる。アイテムの機能面だけでなく情緒的な価値も大きいことがうかがえる。

■角質ケア市場を広げる“中間層”が新たに選べる選択肢に

 スキンケアの新たな需要として存在感を増しているのは、“攻めたいけれど、強すぎるのは無理”という層だ。美容医療までは行けないが、保湿一辺倒のケアでは物足りない。敏感肌だから刺激は避けたいが、もう少し変化は欲しい。そんな中間層の存在が、角質ケア市場の広がりを支えている。

 河野さんも、「敏感肌で、たとえば保湿成分がメインのやさしいスキンケアしか使えなかった人が、本当はもう少し攻めたいと思っているケースがある」と指摘する。コロナ禍以降、自分を敏感肌だと認識する人が増えた一方で、それでもなお変わりたい、もっといい状態を目指したい欲求は消えていない。「そうした人たちにとって、無理のない範囲で角質ケアを取り入れられることには大きな意味があると考えています」。

 かつては「肌に合うものを守り続ける」ことが重視されていたが、今はそこに「もっと自分に合うものがあるかもしれない」という探索の感覚が加わっている。守りを大事にしながらも、少しだけ攻めたい。失敗はしたくないが、何も変えないままでもいたくない。そんな気持ちが、角質ケアという選択肢を後押ししているのかもしれない。

ページの先頭へ