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佐藤浩市・高橋一生・木村文乃・鈴木杏、映画『存在のすべてを』出演 “空白の3年間”を巡る人物に

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2026-11-02 06:00
佐藤浩市・高橋一生・木村文乃・鈴木杏、映画『存在のすべてを』出演 “空白の3年間”を巡る人物に
映画『存在のすべてを』(2027年2月5日公開)(上段左から)高橋一生、木村文乃(下段左から)鈴木杏、佐藤浩市(C)2027「存在のすべてを」製作委員会 (C)塩田武士/朝日新聞出版
 俳優の西島秀俊が主演を務め、広瀬すず、志尊淳らが共演する映画『存在のすべてを』(2027年2月5日公開)に、佐藤浩市、高橋一生、木村文乃、鈴木杏が出演することが発表された。

【動画】西島秀俊主演『存在のすべてを』特報映像

 本作は、『罪の声』などで知られる塩田武士の同名ミステリー小説を、『64-ロクヨン-』『ラーゲリより愛を込めて』の瀬々敬久監督が映画化。未解決のまま時効を迎えた「二児同時誘拐事件」を巡り、30年の時を経て浮かび上がる真実を描く。原作は第9回渡辺淳一文学賞を受賞し、2024年本屋大賞で第3位に選出。11月1日には、読者が選ぶ文庫本「本の日」大賞を受賞した。

 物語の発端は、1991年秋、神奈川で起きた二児同時誘拐事件。同じ夜に姿を消した少年2人のうち、1人は保護されたものの、もう1人の内藤亮は行方不明となった。3年後、亮は突然祖父母のもとへ帰ってくるが、“空白の3年間”について固く口を閉ざし、事件は未解決のまま時効を迎える。

 30年後、新聞記者・門田次郎(西島)は、旧知の元刑事の死をきっかけに再取材を開始。写実画家となった亮(志尊)や、彼を想い続ける同級生・土屋里穂(広瀬)らの過去が交錯し、隠されていた記憶が浮かび上がっていく。

 佐藤が演じるのは、謎多き天才写実画家・如月脩(きさらぎ・しゅう)を支援する、銀座の老舗画廊「六花(りっか)」の店主・岸朔之介。『64-ロクヨン-』『春に散る』などでも組んだ瀬々監督との撮影を、「今回演じる岸朔之介という人物の『立ち位置』について、監督とお互いの経験値からくる『暗黙知』で認識をすり合わせながら撮影に臨みました」と振り返る。

 物語の鍵となる写実画についても、現場を通して「『写実の世界の奥深さ』のようなものを改めて認識させられた」といい、「自分自身の立場や子供との距離感など、様々なことを思い浮かべながらじっくり鑑賞していただけたら」と呼びかけた。

 高橋は、朔之介に比類なき才能を見いだされながらも、消息不明となった写実画家・野本貴彦役。瀬々組への参加は初めてで、役作りでは、本作の絵画提供と監修を担当する画家・大畑稔浩氏から絵画指導を受けた。

 「大畑稔浩さんから『写実とは何か』を教わった時、僕が目指しているお芝居の感覚にすごく近いものを感じて、それがとても衝撃的で写実画にのめり込んでいきました」と明かす高橋。「都合や合理性だけではない、人間の愚かさや美しさが内包されている作品になっていると思います」と作品への思いを語った。

 木村が演じるのは、貴彦の婚約者・木原優美。初参加となった瀬々組について、「お芝居にじっくり向き合える『これぞ映画の現場』という非常に贅沢な環境でした」と振り返り、「『今撮れるベストを尽くそう』という現場の熱量」に、映画作りに加わる喜びを改めて感じたという。

 役に込めたのは、観客に寄り添いたいという思い。「『人生は辛いことや悲しいことばかりではない』と観てくださる方にそっと寄り添えるような存在でいたいと思いながら撮影に臨んでいました」と明かし、「悲しみの中にも温かな『希望』を感じていただける作品」と伝えた。

 鈴木は、被害児童・内藤亮の実母である内藤瞳役。門田の取材に応じる中で、30年間誰にも明かさなかった“ある手紙”の存在を告白する人物だ。瀬々監督とは20年以上ぶりの再タッグとなる。

 鈴木は「私が演じた内藤瞳は、端から見れば『ひどい親』という記号的な存在かもしれません。でも、ただの分かりやすい人物にはしたくなかった」と役への向き合い方を説明。「無気力でどこかアンバランスな、自分の人生に抗えなかった彼女の内面の揺らぎを、私なりに大切に汲み取りながら演じました」と語っている。

■佐藤浩市(岸朔之介役)のコメント
 瀬々監督とは何度もタッグを組んできた仲ですが、昭和の映画作りの良さと今の時代との折り合いをつけるのが非常にうまい方です。今回演じる岸朔之介という人物の「立ち位置」について、監督とお互いの経験値からくる「暗黙知」で認識をすり合わせながら撮影に臨みました。本作でキーとなる写実画について、僕自身これまであまり深い馴染みがありませんでした。絵画の面白さはまた違ったところにあると思っていたんです。それが現場を経験して、逆に「写実の世界の奥深さ」のようなものを改めて認識させられたと感じています。
 この映画は、自分の置かれた状況だけでなく、物事を多角的に見つめる目線を与えてくれる作品です。
 自分自身の立場や子どもとの距離感など、様々なことを思い浮かべながらじっくり鑑賞していただけたらと思います。
 ぜひ劇場でご覧ください。

■高橋一生(野本貴彦役)のコメント
 瀬々組には初めての参加でしたが、誠実に作品に向き合う方ばかりで、僕自身もこれからの自分の在り方を見つめ直すような、とても良い経験ができたと感じています。今回、役へのアプローチの軸になったのは「絵」でした。絵画の指導をしていただいた大畑稔浩さんから「写実とは何か」を教わった時、僕が目指しているお芝居の感覚にすごく近いものを感じて、それがとても衝撃的で写実画にのめり込んでいきました。
 現代で失いかけてしまっているかもしれない「人間の根源」というテーマとともに、都合や合理性だけではない、人間の愚かさや美しさが内包されている作品になっていると思います。多くの方に共感していただける素敵な登場人物たちの「人間らしさ」に触れて、皆さんに楽しんでいただけることを願っています。

■木村文乃(木原優美役)のコメント
 初めての瀬々組は、お芝居にじっくり向き合える「これぞ映画の現場」という非常に贅沢な環境でした。
 時間に追われるのではなく、「今撮れるベストを尽くそう」という現場の熱量に、この世界に入りたての頃に抱いた「映画人の方々に交じって映画を作っている」という原点のような嬉しい感覚が蘇り、本当に素敵な時間を過ごさせていただきました。
 私が演じた木原優美という役を通して、「人生はつらいことや悲しいことばかりではない」と観てくださる方にそっと寄り添えるような存在でいたいと思いながら撮影に臨んでいました。
 悲しみの中にも温かな「希望」を感じていただける作品になっていますので、ぜひ気負わずに劇場で受け取っていただけたらうれしいです。

■鈴木杏(内藤瞳役)のコメント
 瀬々監督と20年以上ぶりにご一緒でき、また瀬々組に参加できるんだということがすごくうれしかったです。
 初めて脚本を読んだとき、私自身「この壮大なスケールの物語がどう映像化されるんだろう」とワクワクしましたし、同時に、役者の表現によって「深めがいのある作品」だと感じました。
 私が演じた内藤瞳は、端から見れば「ひどい親」という記号的な存在かもしれません。でも、ただの分かりやすい人物にはしたくなかった。無気力でどこかアンバランスな、自分の人生に抗えなかった彼女の内面の揺らぎを、私なりに大切に汲み取りながら演じました。
 観る時の立場、環境、年齢によって共感する人物が変わるような、いろいろな視点で楽しめる映画です。皆さんがどう受け取ってくださるのか、とても楽しみです。

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