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久保凛、再び歴史を変えるか ! 日本記録へ右肩上がりの成長曲線【木南記念】

スポーツ
2025-05-11 09:34

2025年5月11日。大阪・ヤンマースタジアム長居で行われる木南記念で日本陸上界の歴史が再び動くかもしれない。


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主役は去年の7月15日、日本人女子で初めて800mの2分の壁を破った久保凛。和歌山県出身の久保は現在高校3年生。陸上の強豪・東大阪大学敬愛高校に通っている。入学してから2分09秒96だった自己ベストは、1分59秒93の日本記録をマークするまでに成長した。


指導する野口正嗣監督は久保の強さをこう語る。「他の子にも言うんですど、久保が元々持っている力だからできるとか、そんなことではなくて、日本一練習を我慢している選手だから、日本一なんだ。苦しいと思うようなことを普通にやってしまうことができるから強いんだよって」。




去年のこの時期に高校記録を目標にしていた久保は、その記録どころか日本記録を叩き出し、今では1分59秒00の東京世界陸上の参加標準記録を突破という大きな目標を掲げている。日本の800mでオリンピックや世界陸上での入賞者は、1924年アムステルダム五輪で銀メダルを獲得した人見絹江以来、誰一人いない。

久保は今月3日の静岡国際のレース後、記者の「800mの世界との差をどう感じているか」という質問に「世界との差は大きくて、自分も海外の試合に行かせていただいた時に、全然歯が立たなかったなという部分があるので、もっと自分のレベルを上げて、(日本の)800m強いぞという部分を自分が見せられるようにしたい。少しずつなんですけど、近づいてきているのかなと思います。」と答えた。この日はセカンドベストの2分00秒28をマークし、去年の同じ大会を3秒以上も上回った。

野口監督は「春先でまだ高校生ですから仕上がりは70%ぐらい。ここから暑くなるにつれて色々な練習も出来てくると思いますし、仕上がってくるかなと思います。まだまだ出していない引き出しがありますので」と笑顔で話した。

また、当時高校3年で去年の7月31日に男子800m日本記録を塗り替えた落合晃(18 駒澤大1年)もセカンドベストの1分45秒16をマーク。去年、久保が日本記録を出した時「年下ですけど、すげえなって。僕も負けてられないし、やらないといけないと刺激をもらいました」と語った落合。久保も「ラストで絶対競り負けない部分がとてもすごいなと思うし、自分も頑張ろうと思える」とお互いの存在が日本の800mを加速させる。再び先に記録を出し、落合に良いプレッシャーをかけられるか。ちなみに久保の日本記録は800mだけでなく、4×800mリレーの日本記録を同じ東大阪大敬愛高のメンバーと打ち立てている。

それは、800mより2日前の7月13日にマークした記録だった。

「自分が日本記録を出したり、勝つことが出来たり、結果を残した時に憧れてもらえるっていう事は嬉しいことですし、憧れてもらっているからこそ、もっと頑張らなきゃと思う事ができるので、そう感じてもらっている部分はとても嬉しいです」
仕上がり70%の久保が100%になった時、新たな日本記録がまた生まれるかもしれない。


■久保凛(17)
2008年1月20日生まれ、和歌山・串本町出身。潮岬中~東大阪大学敬愛高。身長168.1cm。小学6年生までは、サッカークラブに所属し、中学から本格的に陸上競技を開始。3年時に全日本中学陸上女子800mで優勝。24年日本選手権女子800m決勝でも2分3秒13で初優勝。7月15日の関西学連・長距離記録会(奈良・橿原公苑陸上競技場)で1分59秒93の日本新記録をマーク。05年に杉森美保が記録した2分00秒45を上回り、19年ぶりの記録更新。日本女子初の2分切りを果たす。


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