E START

E START トップページ > ニュース > 国内 > インフルエンザのピーク前倒しで「B型」早くも増加傾向に おう吐など消化器系に症状【ひるおび】

インフルエンザのピーク前倒しで「B型」早くも増加傾向に おう吐など消化器系に症状【ひるおび】

国内
2025-01-07 14:50

年末から続くインフルエンザの猛威に、年明けからある変化が…
インフルエンザ「B型」患者の増加です。
症状の特徴やピークの時期などについて、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長に聞きます。


【写真を見る】インフルエンザのピーク前倒しで「B型」早くも増加傾向に おう吐など消化器系に症状【ひるおび】


インフルエンザ 過去10年で患者数最多

インフルエンザは全国で猛威を振るい、12月に過去10年で最多の感染者数となっています。
東京都でも12月16日〜22日には1医療期間あたり40.02人となり、警報基準にあたる30人を超えています。
東京都北区のいとう王子神谷内科外科クリニックでは元日の診療開始と同時に待合室がいっぱいに。約6割がインフルエンザの患者だったということです。


「B型」早くも増加

そんな中、インフルエンザ「B型」の患者が増えてきています。
伊藤院長は、
「インフルエンザA型がはっきりとピークアウトするのを待たずにB型が出てきた」と話します。
例年「A型」が1月~2月に流行し、「B型」は2月から3月にかけてピークとなりますが、時期が早まっているのです。


≪症状の特徴≫
A型・・・急激な発熱
B型・・・おう吐など消化器系に症状が出やすい


B型はおう吐などに加えて脱水症状を起こしやすく、症状が長引いたり重くなることもあるそうです。


伊藤院長:
元日からB型の患者さんもいますし、B型のインフルエンザとコロナの同時感染という患者さんもいます。まだA型もピークなのか、さらに増えるのかわからない中、B型も出てきたしコロナも増えてきたので、油断ができない状態です。


恵俊彰:
両方同時にかかることもあるんですね。


伊藤院長:
同時に感染する患者さんは全然珍しくないんですよね。毎日インフルエンザとコロナの同時感染という患者さんがざらにいるような感じになっています。
ご注意いただきたいのは、例えば11月12月の大流行の中で1回インフルエンザにかかった人は、「もう大丈夫」と思ってまた熱が出たときにインフルエンザじゃないと思わない方がいいですね。インフルエンザB型であったり、今度はコロナであったりすることもあるので。
あともう一つ、家族がインフルエンザだと自分もインフルエンザだと思っちゃうじゃないですか。でも実はコロナだったりするんですよね。
家族内での感染は非常に多いですが、一方でコロナも確実に増えています。コロナも嘔吐・下痢など消化器症状が出る人が少なくないので、検査をベストなタイミングですることが重要だと思っています。


感染のピークはいつ?

伊藤院長によると、インフルエンザのピークの時期は全体的に先行しています。


【A型(pdm09、香港型など)】
例年⇒1月末~2月
今年⇒1月中旬


【B型(山形系統、ビクトリア系統など)】
例年⇒2月~3月
今年⇒2月上旬~中旬


年末年始は家庭内での感染が主流でしたが、8日から新学期が始まる学校も多いので、学校での感染が増えてくるのではないか、感染拡大はまだ続くのではないかと見ています。


インフルエンザに限らず感染症対策として、手洗いやうがい、換気、人混みでマスクをすることが大事です。帰宅してからの、口の中を清潔にする歯磨きや、表面のウイルスを落とすシャワーなども有効だということです。


薬の状況はー

恵俊彰:
薬は足りているんですか?


伊藤院長:
抗インフルエンザ薬は何とか足りています。
ただインフルエンザが大流行する前から不足していた「せき止め薬」「たん切り薬」「抗生物質」の、特に大人のものは不足していると感じています。
例えば500mgのたん切りの薬の処方を出すと、薬局から「200mgと300mgの組み合わせでいいですか」などの問い合わせが多くなっています。「解熱剤」もそうなってきているので、全くお薬がないという状況ではありませんけれども大人用の錠剤の決められた量のお薬がないということは多々あるので、ギリギリの状態で今繋がってる状態なのではないかと思います。


また市販の解熱剤を選ぶ際の注意点として、
一部の解熱剤は小児に起こりやすいインフルエンザ脳症のリスクが高まるので、インフルエンザが疑われるときはアセトアミノフェンの解熱剤を選ぶとよいということです。


弁護士 八代英輝:
いろいろ品不足になっている薬もあるので、早めに自分での対策も必要ですし、症状を感じたらお医者さんに診てもらうことも必要ですね。


(ひるおび 2025年1月7日放送より)


【検証】「布団の上に毛布」が暖かい説 毛布は布団の「上」か「下」か 毛布の正しい使い方【Nスタ解説】
「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】
スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

人気記事

ページの先頭へ