機械メーカー「大川原化工機」をめぐる冤罪事件で、東京地検は、取り調べで作成した調書をわざと破棄したなどとして書類送検されていた警視庁公安部の元捜査員3人をいずれも不起訴にしました。
神奈川県横浜市の機械メーカー「大川原化工機」の社長らは2020年、不正輸出の疑いで警視庁公安部に逮捕されたものの、その後、起訴が取り消されています。
この事件をめぐって「大川原化工機」側が、捜査を担当していた公安部の捜査員だった3人を取り調べで作成した調書をわざと破棄したなどとして刑事告発し、警視庁捜査2課が去年11月、この3人を公用文書毀棄と虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検していました。
東京地検はきょう、3人を「嫌疑不十分」で不起訴処分としました。
東京地検は「故意や共謀を認定するには、疑義があると判断した」と説明しています。
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