大阪地検の元検事正が部下の女性検事に性的な暴行を加えたとして逮捕、起訴された事件をめぐり、女性検事の支援者らが真相解明と厳正な捜査を求める署名を法務省などに提出しました。
大阪地検の元検事正で弁護士の北川健太郎被告は、2018年9月、大阪市北区の官舎で酒に酔って抵抗できない状態だった当時の部下の女性検事に対し、性的暴行を加えた罪に問われています。
北川被告は去年10月の初公判で起訴内容を認めましたが、その後、「女性側に同意があると思っていた」「本当に抵抗できない状態であったかを争う」として無罪主張に転じています。
また、この事件をめぐっては「同僚の副検事が北川被告に捜査情報を漏らした上、『被害申告は虚偽だ』などと検察内部で吹聴した」として女性検事が副検事を告訴・告発しています。
女性検事の支援者らはきょう、事件の真相解明と厳正な捜査を求めるオンライン署名、およそ5万9000筆を法務省などへ提出しました。
支援団体とともに都内で記者会見を開いた女性検事は、「心も体もボロボロになり、家族との穏やかな生活、生きがいだった検事の仕事まで奪われてしまった」と涙ながらに訴えました。
さらに、事件をめぐる検察の対応については「検察は被害者に寄り添わない対応で、いとも簡単に事件を潰してしまう」「このようなことがあっては被害を受けた方々は、怖くて声を上げられない。署名は検察に国民の安全を正しく守ってほしいという声が集まったものだ」としました。
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