国会では、新年度予算案をめぐる衆議院での審議が大詰めを迎えています。与党は3400億円ほど減額した予算案を提出していて、減額での修正となれば70年ぶりです。
与党は高校授業料の無償化などを盛り込んだ修正案を提出し、審議がおこなわれていますが、立憲民主党は「高額療養費」の負担上限額などをめぐり、さらなる修正を迫っています。
立憲民主党 後藤祐一 衆院議員
「高額療養費の引き上げというのは、国民的な理解がないんじゃないんですか。200億円の高額療養費引き上げの凍結を求めます」
石破総理
「がんをはじめとして、そういうような疾病に苦しんでおられる方々が、より広く、より少ない負担でこの療養を受けていただくためにどうすればいいかを考えて、今回の結論に至っているものでございます」
高額の医療費がかかった場合に患者の自己負担を抑える「高額療養費制度」の負担上限額の引き上げ方針をすべて凍結するよう求める野党に対し、石破総理は“保険者の負担を過度に増やさないことも十分に考えたい”と話し、理解を求めました。
予算案をめぐっては、自民党がけさの理事会で、あす採決をおこなうよう提案しましたが、野党側は安倍派元幹部の参考人招致が決まっていないなどとして、応じませんでした。また、予算案への賛成を決めている日本維新の会でも財源の裏付けとなる税制関連法案の修正案に賛成するかどうか、党内の意見集約ができていない状況です。
予算案はあさって5日までに参議院に送らないと年度内成立が困難になる見通しで、与党はあす、衆議院での予算案通過を目指していますが、最終盤でぎりぎりの駆け引きが続いています。
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