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都内の落とし物が過去最高の約440万件 探すのはAIの時代 画像を判断し、返却率3割アップ【Nスタ解説】

国内
2025-03-07 20:22

去年1年間の都内の落とし物で届けられた現金の総額は、過去最高の約45億円にのぼりました。


【写真を見る】鉄道の忘れ物をお得に販売 中には未使用も


現金の落とし物 約45億円 最近増えた物ってナニ?

南波雅俊キャスター:
警視庁によりますと2024年、東京都内で届けられた落とし物の数は約440万件で、過去最多を更新しました。

【都内の落とし物 過去最多 約440万件】
1位:免許証・マイナンバーカードなど
2位:定期券・商品券など
3位:衣類・履き物など
4位:かさ
5位:イヤホン・ハンディファンなど
6位:財布
(※2024年警視庁によると)

最近はイヤホンやハンディファンなど電子機器の落とし物が多くなっているようです。一方、これまで拾得物のTOP5に入っていた『財布』が今回は6位となりました。キャッシュレスの普及が要因なのかもしれません。


警視庁によりますと、2024年に東京都内で警察に届けられた現金は約44億9000万円でした。

そのうち、持ち主に返還された現金は約32億3000万円、拾得者に引き渡された現金は約5億7000万円だったということです。

持ち主が判明しなかった残りの現金 約6億6000万円は、東京都の歳入になるということです。


落とし物が多い場所は?

南波キャスター:
落とし物として届けられる場所にも変化が見られているようです。

【落とし物件数 警察署ランキング】
1位:東京空港署(羽田空港を管轄)
2位:立川署
3位:新宿署
4位:渋谷署
5位:池袋署
(※警視庁によると 2024年 取扱件数Top10の警察署から)

1位の東京空港署(羽田空港を管轄)は、背景にインバウンドの影響があるようです。2位の立川は新宿や渋谷などと比べると住んでいる人の数も多く、かつ範囲が広いため、落とし物として届けられる件数も多くなっているそうです。


落とし物はAIで探す時代 簡単!返却率3割アップ

南波キャスター:
東京圏の警視庁の遺失物センターでは、落とし物を鉄道会社ごとに色分けした袋に入れて保管しているということです。


山内あゆキャスター:
日本人の“まめ”なところが出ていますね。斎藤さんはドイツ在住ですが、ドイツで落とし物をしても見つかりますか?


東京大学 斎藤幸平 准教授:
絶対に戻ってくることはありませんね。日本では(電車などで)眠ってしまっても、ポケットに財布が入ったままになっていることが多いのですが、ドイツではありえません。身ぐるみはがされるような感じになります。


南波キャスター:
電車などで落とし物をしたとき、問い合わせても電話がつながらないことがあると思います。

そんな時にAIを活用した「落とし物クラウドfind」という検索サービスが便利なのだそうです。LINEで24時間、問い合わせの受け付けができ、鉄道会社・タクシー会社など2300社以上で導入されているということです。


提携企業の問い合わせなどから『find』のLINEを友達登録し、「名前」「場所」「日時」などを入力、落としたものの画像を添付するだけで、AIが判断し、それをもとにオペレーターがチャット対応してくれるということです。


これにより、落とし物の返却率は3割アップしたそうです。

提携企業側も今まで(色や大きさなどの)詳細を手入力していたのですが、落とし物の画像を添付するだけなので、管理業務の効率化にもつながっているそうです。


山内キャスター:
落としそうなものを事前に写真に撮っておかないといけないのでしょうか。

南波キャスター:
例えばインターネット上にある同じようなブランドの財布の画像を(スクショなどをして)添付をしてもAIが反応し、詳しいことはチャットでやり取りをすれば探すことができるそうです。


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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学准教授 専門は経済思想 社会思想
著書『人新世の「資本論」』50万部突破


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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