
石破総理が新人議員に商品券を配っていた問題。総理は連日釈明に追われていますが、ここにきて問題は歴代総理にも飛び火しています。
【写真を見る】自民党の「政治文化」か 石破総理だけでなく「歴代総理」も “10万円商品券”問題の余波【サンデーモーニング】
「歴代の総理が慣例として普通にやっていた」
立憲民主党 石垣のり子 議員
「『歴代の首相が慣例として普通にやっていたこと』これは事実か」
石破茂 総理大臣
「歴代首相がそうであったかどうか、私は全て存じません」
10万円の商品券配布の問題で釈明に追われる石破総理。
歴代政権でも行われていたのでは、という新たな疑惑が浮上。
きっかけは、石破総理と同じ鳥取県選出の自民党議員の発言でした。
自民党 舞立昇治 参院議員(16日)
「歴代の総理が慣例として普通にやっていたことがここまで問題になるという...」
波紋が広がると即座に「事実誤認 推測に基づく発言」だとして撤回しましたが、3月20日には、別の議員が...
Q.商品券をもらったことはない?
自民党 大岡敏孝 衆院議員 (YouTube番組 「国会王子 武田一顕のよろしくどうぞ」より)
「もらったことありま...す。ありますよ、あります、あります」
「(石破総理のケースと)全く同じようなシチュエーション、12年前」
12年前と言えば、安倍政権時代。
自民党の大岡議員は、初当選の議員らが安倍総理から公邸に招かれて懇談会が開かれ、会食後、商品券のような金券を渡されたと証言したのです。
自民党 大岡敏孝 衆院議員(21日)
「厳しい選挙を戦って勝ち抜いたわけですから、それを敢闘賞・努力賞として褒めていただいたというふうに思っていた。直接、安倍総理(当時)から手渡されたわけではない」
岸田氏、麻生氏、菅氏…総理経験者は「否定も肯定もせず」
波紋が広がる、石破総理の商品券配布問題。
3月19日には、岸田前総理も、在任中に政務官との懇談会に合わせて、岸田氏側から出席者に商品券が渡されていたことが発覚しました。
Q.商品券を配ったのか?
岸田 前総理大臣
「その話は文書で全てお答えしております」
Q.どういう趣旨で配ったのか?
岸田 前総理大臣
「文書でお答えしております」
岸田氏の事務所は「法令に従い適正に行っている」などと回答しました。
JNNが自民党の総理経験者の事務所にさらに問い合わせると、菅元総理は「法令の範囲内で適正に行っている」、麻生元総理は「国会議員との会合の性質に応じて適宜適切に処理」などと回答。
いずれも商品券を議員に配ったかについては、否定も肯定もしません。
民主党政権で総理を務めた野田氏「自民党の政治文化」
民主党政権で総理を務めたこの人は…
立憲民主党 野田佳彦 代表(19日)
「歴代総理というか、自民党の政治文化としての問題になってきたのでは」
Q.(総理時代に)商品券を配った事実は?
立憲民主党 野田佳彦 代表(19日)
「全くありません。即答できます」
高額な商品券などのやり取りは、自民党の慣習なのでしょうか…
立憲民主党 石川大我 議員(21日)
「商品券の問題、(自民党の)慣習というものご存じだったのでは」
石破茂 総理大臣
「それが慣行であったかどうかを知る立場にはない。そういう話もあるということは聞いているが、それを確認したわけでもない。コメントはいたしかねる」
一方で、自らがなぜ商品券を配ったのか問われると、自民党内での自身の評判について、こう吐露しました。
石破総理「気にする部分が相当にあった」
石破茂 総理大臣
「“人付き合いが悪い”だの“ケチ”だのと(自民党内で)さんざん言われてきた。気にする部分が相当にあった」
そもそも、この国会では、自民党の裏金事件を受けて“政治とカネ”をめぐる改革を進めるはずでしたが…
立憲民主党 杉尾秀哉 議員
「自民党のカネの文化がいかに根深いか、その根底に企業・団体献金が一部にあるのは間違いない。今こそ政治とカネの問題について、しっかりけりをつけようじゃないか」
石破茂 総理大臣
「個人(献金)はよくて、企業団体(献金)はだめだということはどうなのか。きちんと論理を詰めていかないと、議論として成り立たない」
3月19日、立憲民主党など野党5党派は、企業団体献金の禁止法案を共同で提出。
この問題は3月末までに結論を出すことが決まっており、「禁止」を避けたい自民党との攻防が佳境を迎えています。
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