気象庁は、きょう午前4時前、鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連山の新燃岳の噴火警戒レベルを「2」から「3」の入山規制に引き上げました。これについて気象庁は、先ほど会見を行い、「自治体の指示に従って山に近づかないようにしてほしい」と呼びかけました。
気象庁によりますと、新燃岳では28日ごろから火山性地震が増加していて、きょう午前4時までの24時間に246回観測されたということです。さらに、午前2時ごろから山体の膨張を示す地殻変動も見られるということです。
新燃岳は2011年に爆発的な噴火が発生し、空気の振動で窓ガラスが割れるなどの被害が相次ぎました。また、2018年にも噴火が発生しています。その後、火山活動は低下していましたが、去年12月に入り、火山性地震が増加したとして噴火警戒レベルが「1」から「2」に引き上げられていました。
気象庁は「2011年に噴火が発生する前には、およそ1年かけて山全体が膨張するような動きがあったが、今回はいまのところ、そのような動きはない。現段階では2011年のような爆発的な噴火が直ちに起こるとは見ていない」としています。
気象庁は▼火口から4キロの範囲は大きな噴石が飛んだり、▼さらに火口から2キロの範囲は火砕流が達したりする可能性があるとして、自治体の指示に従って山に近づかないよう呼びかけています。
さらに「爆発に伴う空気の振動で窓ガラスが割れるなどのおそれがある」として、山の方を向いた窓ガラスには近づかないことや、カーテンを閉めておくよう呼びかけています。
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