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飲み物・汁物も食中毒リスク“保温機能がある水筒”も要注意!おさらいしたい食中毒を防ぐポイント【Nスタ解説】

国内
2025-05-03 02:10

段々と暑くなりこれからの季節、水分補給として水筒を持ち歩く人も多いのではないでしょうか。思わぬ事故に注意が必要です。


【写真を見る】口をつけたペットボトル飲料の48時間後の細菌数


ペットボトル“直接飲み”には注意 保管は冷蔵庫で

症状を訴えた男性(60代)
「(当時、水は)多少濁っていた。ちょっと黄色っぽいような」


食中毒の原因は「水」。4月11日、群馬県神流町が供給する水道水を飲んだ14人が腹痛などの症状を訴えました。


群馬県は「カンピロバクター」による食中毒と断定。水道水を貯めておく配水池の近くに農業用水用の貯水池があり、なんらかの原因により農業用水が逆流して流れ込んだとみられています。


気温や湿度が上がるこれからの時季、飲み物にも注意が必要な「食中毒」。“あれ”にも危険が潜んでいます。


管理栄養士 渥美まゆ美さん
「よく持ち歩くペットボトルになるんですけれども、飲み口で結構雑菌が入っていって、暖かいところに置きっぱなしにすると菌が繁殖しやすい環境になります」


口をつけたペットボトル飲料を48時間放置した場合の細菌の数を調べた実験。「麦茶」は細菌が3万個以上に増殖。「ミルクコーヒー」では3億個以上もの細菌が確認されました。


20代女性
「今まで気にせず飲んでいたけど、そう考えると飲みたくない」


30代男性
「1~2日くらい飲み切るのにかかってしまったりとか」


開封後は早めに飲みきるか、冷蔵庫で保管することが肝心です。


“汁物”や“2日目のカレー”にも要注意 食中毒防ぐポイントは?

そんな食中毒のリスクは、食卓に並ぶ“汁物”にも…


管理栄養士 渥美まゆ美さん
「味噌汁のような汁物は、ぬるい状態で長時間置いておくと菌が繁殖しやすくなるので、飲まないときは冷やすというのが大事です」


味噌汁の常温保存は、菌が増えやすいため食中毒の危険が高まります。作り置きする場合は、粗熱をしっかりとって冷蔵庫へ。


そして、食べる直前に75℃以上で加熱。「火を通す時間」がポイントです。


管理栄養士 渥美まゆ美さん
「(菌は)75℃で1分以上加熱すると死滅すると言われているので、飲むときだけ飲む量を入れて加熱するのがよいと思います」


また、“2日目のカレー”も要注意。常温で置いておくと「ウェルシュ菌」が増殖。加熱しても死滅しにくいため、そもそも増やさない対策が必要だといいます。


ポイントは 「すぐに冷やす」 こと。流水や保冷剤で鍋ごと冷やすか、保存容器に小分けにすると冷めやすいのでおすすめ。


ただ、これはNG行為...


Q.(温かいまま)冷蔵庫にすぐ入れるのは?


管理栄養士 渥美まゆ美さん
「冷蔵庫の温度帯が上がってしまうので、まわりに置いてある食材が傷みやすくなってしまいます。きちんと粗熱をとったうえで冷蔵庫に入れるようにしてください」


金属製水筒に酸性飲料は危険 食中毒の原因に!?

高柳光希キャスター:
3日からまた暑くなり、水分補給として水筒を持ち歩く人も多くなるかと思います。


厚生労働省は、金属製の容器に酸性飲料(スポーツ飲料、炭酸飲料、乳酸菌飲料、果汁飲料)などを長時間保管しないよう注意喚起しています。


金属製の容器に傷があったり酸性飲料を長時間保管しておくと、金属成分が飲み物の中に過剰に溶け出し、思わぬ事故に繋がる可能性があるということです。


東京都では、過去にこんな事例も。


金属製の水筒にスポーツ飲料を入れた6人が、頭痛やめまい、吐き気などの症状が現れ、食中毒を引き起こしたといいます。


水筒が破損している様子は無かったそうですが、保温機能がついていたため二重構造になっていて、▼内側の飲料に接する部分が破損し、外側の金属部分に流れ込んだこと▼長時間保管していたことにより、飲料から銅が検出されたということです。


もし、水筒を落としてしまった場合は、外側だけでなく内側も注意深く見るようにしてください。


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