自民党の西田昌司参院議員が沖縄戦の実態を伝える「ひめゆりの塔」を訪れた際、「歴史の書き換え」などと発言し、波紋が広がっています。7日、会見を開き、発言を撤回する考えがないことを明らかにしました。
ひめゆりの塔めぐり「歴史書き換え」撤回せず
自民党の西田昌司参院議員、記者の問いかけには応じず。午後に開いた記者会見では…
――今回の一連の発言については、撤回する考えはない?
自民党 西田昌司 参院議員
「もちろんないです。事実を言っていますから」
問題となっているのは5月3日、那覇市で行われたシンポジウムでの発言。西田議員は過去に訪問したという「ひめゆりの塔」の説明を「歴史の書き換え」と主張したうえで、「戦後の教育はでたらめ」などと持論を展開しました。
自民党 西田昌司 参院議員(5月3日)
「要するに日本軍が入ってきて、ひめゆりの隊が死ぬことになった。そして、アメリカが入ってきて沖縄は解放されたと。そういう文脈で書いてるじゃないですか。だから歴史を書き換えられるとこういうことになってしまう」
ひめゆりの塔は80年前の沖縄戦で動員された学生など、227人を悼む慰霊碑。隣接する「ひめゆり平和祈念資料館」とともに、沖縄戦の悲劇を象徴する場所として、多くの人々が訪れています。
しかし、そもそも、この「ひめゆりの塔」や資料館に西田議員が主張するような説明はないと関係者は指摘します。
ひめゆり平和祈念資料館 普天間朝佳 館長
「そのような趣旨の記述は過去にも、現在にもなかったので、何を言っているのだろうと思いました」
――事実関係の齟齬は?
自民党 西田昌司 参院議員
「ひめゆり平和祈念資料館というよりも、近所の洞窟のようなところに入ってその展示を見たという記憶がある。だからひめゆり平和祈念資料館の方がないと言っておられるといっても、そこだったのかは定かではありません」
また、「沖縄県民や関係者を傷つける意図は全くなかった」と釈明しました。
自民党 西田昌司 参院議員
「私の発言で、県民や関係者の方を傷つけたという報道になっているが、私としては全くそういう意図はない」
一連の西田議員の発言に沖縄県民は…
沖縄県民
「ちゃんと事実確認をしてほしい。いまは何でも『言ったもの勝ち』になっていて、本当に恐ろしいと思う」
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