
もうすぐ「梅雨」の季節到来!「梅雨」はいろいろな呼び方があることを知っていましたか?また植物をよく見てみると梅雨入りがわかるかもしれません。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)
【写真を見る】えっ?これも「梅雨」の名前なの?あじさいと身近な植物で知る梅雨入りのタイミング【気象予報士・森朗のお天気タイムマシン】
今年の梅雨はどうなりそう?
気象予報士 森朗氏:
今年は梅雨入りが早く、雨の量も多くなりそうです。
梅雨とは春の終わりから夏にかけて、雨やくもりが多くなる現象のことです。
週間天気予報をもとに雨やくもりの日が多くなったら「梅雨入りしたようだ」という速報が出されます。
梅雨の雨。他にはどんな言い方がある?
「梅雨」はもともと梅の実が熟す頃に降る雨という意味で、別名「黄梅雨(きづゆ/きつゆ)という言い方があるそうです。他にも梅雨の雨をあらわす言葉があるのを知っていますか?
1 「麦雨(ばくう)」麦が実る頃に降る雨のことです。
2「五月雨(さみだれ/さつきあめ)」旧暦5月頃に長く降り続く雨のこと。
3「田植雨(たうえあめ)」
田植えには水が必要なので、田植えの頃に降る雨のことをいいます。
4「短夜(みじかよ)の雨」
梅雨の時期の夏至(2025年は6月21日)は1年で昼が最も長く、夜が短いことからこの名前がつきました。
植物が教えてくれる季節
気象庁では、季節の進み具合や気候の変化を知るために「生物季節観測」という動植物の観測を行っています。
以前は植物34種目、動物23種目を対象に、開花や初鳴きなどを観測していましたが、生態環境の変化や対象を見つけることが難しくなったため、動物観測は廃止、植物も「あじさいの開花」「いちょうの黄葉・落葉」「うめの開花」「かえでの紅葉・落葉」「さくらの開花・満開」「すすきの開花」の6種類9現象となりました。
梅雨入りがわかる植物は?
「梅雨」といえばやっぱり「あじさい」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
あじさいは梅雨のころに装飾花が集まって半球または球状に開きます。その柄が集まった中心で小さな「真の花」(両生花)が咲きます。
気象予報士 森朗氏:
あじさいの開花日は真の花が2~3輪咲いた最初の日をいいます。
ちなみに関東甲信の梅雨入りの平年は6月7日ごろ、あじさいの開花日の平年値は6月10日ごろになっています。だいたいあじさいが咲く頃に梅雨入りすることが多いようです。
他にも梅雨入りがわかる植物は?
1「タチアオイ(梅雨葵)」
タチアオイは梅雨の時期になると下から順番に花が咲き始め、梅雨が明ける頃には上の方の花が咲く植物です。
2「墜栗花・栗花落(ついり)」
これは梅雨の頃に栗の花が落ちることをいいます。
「梅雨入り」という言葉の語源のひとつとも言われています。
みなさんも季節の知らせを届けてくれる身近な植物をよく見て、梅雨入りを予想してみてはいかがでしょうか。
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