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『足の耐用年数』は50年!?左右で違う場合は要注意!“足老化”を防ぐ方法を医師が解説【ひるおび】

国内
2025-05-28 16:06

最近、足に違和感を感じたことはありませんか?


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「50代前半で通勤途中につまずいた。何の変哲もない1cmくらいの段差で、すごくびっくりしてショックだった」(60代)
「歩いててすぐに足がつったり、疲れがすごい」(50代)
「足が遅くなってる。電車に乗り遅れちゃう」(60代)


実はそれ、「足の老化」のサインかもしれません。
日本初の足の総合病院「下北沢病院」理事長の久道勝也医師に老化を防ぐ方法を聞きます。


“足の寿命”は約50年

久道勝也医師:
足や歩行の能力は寿命や健康寿命とダイレクトに関係があるというデータはたくさん出ているんですが、日本には足の専門医療がないんですよね。でも欧米にはごく当たり前にあるので、それを日本に持ってきました。
足のあらゆるトラブル、皮膚、爪、血流、筋肉、神経障害、全部を見て評価しようというのが足の「見える化検診」というものです。
皆、内臓的なトラブルに関してはすごくケアされているんですけど、足に関してはけっこう無視されてるんですよね。大体みんなトラブルが見つかります。


久道医師によると、対策をせずに足の健康状態を維持できるのは約50年。
意識して健康を保つことが大事です。


久道勝也医師:
足は全体重を支えて、5000回、1万回と地面に叩きつけられる。さらに心臓から一番遠い。だから循環器的にも負荷がかかるんですよね。体の中で一番最初に老化やトラブルのシグナルが出るところなんですよ。
例えば糖尿病でなぜ足の切断になるかというと、体の中で一番弱い場所だからなんです。


≪65歳以上の要介護者における介護が必要になった主な原因≫
転倒・骨折・関節疾患・・・22.7%
認知症・・・18.7%
脳血管疾患・・・15.1%
衰弱・・・13.8%
心疾患・・・4.7%


街で聞いてみるとー
「祖母が足を骨折して、それでちょっと認知症が進んじゃったりした経験もあるので、気をつけるに越したことはないかなと思います。」(30代)


「歩けなくなるのは困っちゃうので、今のうちから防げることをやって、そうならないようにするのが大切なのかな」(40代)


あなたは大丈夫?“足の老化”診断

◆履き慣れた靴がきつい、または履きづらい
◆長時間歩いていると足の裏が痛くなる
◆以前と比べて足がむくみやすくなった

上記が1個でも当てはまると、足の老化が始まっている可能性があります。


久道医師によると、1日に1回足の状態を確認する癖をつけると良いそうです。
足は基本、左右対称です。
左右を見比べて、「腫れている」あるいは「色が変わっている」など差がある場合や、足に違和感がある場合にはかかりつけ医に相談をするようにしてください。


久道勝也医師:
とにかく色と形、それから触ってもし痛みやかゆみがあれば病院に行って見てもらった方がいいでしょうね。
医学的に問題があれば必ずチェックしてくれますから。


足の老化を防ぐ【1】正しい歩き方

普段、正しい歩き方を意識していますか?
久道医師によると、腕を大きく振りすぎたり、歩幅が大きいのは良くありません。


歩幅が大きいと、重心が上下左右、さらに前後にぶれるので関節に負荷がかかります。
また、かかとが地面につくときに、足首の関節の角度が90度より広くなり、つま先が下を向いている状態になります。
この歩行のまま高齢になると転倒につながるといいます。


歩くときに足の先が視界に入ってくるのは歩幅が広すぎのサイン。
下っ腹(丹田)を意識して重心をブレさせないように歩くことが大切です。


足の老化を防ぐ【2】アキレス腱をやわらかく

足の健康の要、アキレス腱。
硬いとむくみや冷えなどが起こったり、足に負担がかかって外反母趾など足の変形が起こる可能性があります。
アキレス腱・足首が硬いまま歩くと、蹴り出す際に指の根本のアーチ部分を潰すことになり、これを繰り返すことでアーチが落ちて偏平足・外反母趾の原因になってしまうのです。


アキレス腱の硬さは自分でチェックできます。
足を肩幅に開いて腕を水平に伸ばし、そのまましゃがみます。
足の人差し指をまっすぐ前にし、かかとを浮かさずにしっかりとしゃがめればOKです。
※無理のない範囲で実施してください


≪アキレス腱伸ばし≫
【1】壁の前に立ち、両手を壁にあてる
【2】伸ばしたい方の足を1歩うしろに下げる
【3】壁に体重をかけて前の膝をゆっくり曲げ、30秒ほどそのままキープ

※片足3セットずつ
※壁で行うのが難しい場合は椅子でもOK
※無理のない範囲で実施してください


後ろの膝を曲げたり、かかとを浮かせて反動を付けないようにしてください。
つま先がまっすぐ前を向くようにすると効果的です。


「プラス500歩」で無理なく老化防止

歩くことは健康に良いですが、無理は禁物。
久道医師は、「+500歩」を意識することを推奨しています。
500歩は、300m程度です。


+500歩⇒心血管疾患(心筋梗塞や心不全など)の死亡率が7%下がる
+1000歩⇒早期死亡が15%下がる
と言われています。


久道勝也医師:
「今の自分の歩数」+「500歩」だと、その人の状態に合わせることができる。
500歩は5分で歩けるわけです。1,000歩まで持ってくれれば、早期死亡率を15%下げることができるので、あなたの今の能力+α500歩とか1000歩で考えるといいと思います。あとはフォーム(正しい歩き方)です。


恵俊彰:
大体自分の携帯に入ってるアプリで歩数が出てくるから、それにプラスって思えばいいですね。


(ひるおび 2025年5月27日放送より)
==========
<プロフィール>
久道勝也氏
日本初の足の総合病院「下北沢病院」理事長 医師
著書に『新しい「足」のトリセツ』など


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