
去年8月から関東で相次いで発生した「闇バイト」による一連の強盗事件のうち、さいたま市の住宅で高齢の親子にけがをさせたうえ、現金を奪った罪に問われている27歳の男に対して、さいたま地裁は懲役7年の判決を言い渡しました。
川崎市の建設作業員・岩元一騎被告(27)は、去年9月、さいたま市西区の住宅に押し入り、当時87歳の女性と65歳の娘の両手を粘着テープで縛り暴行を加えけがをさせたうえ、現金およそ11万円などを奪った罪に問われています。
今月23日にさいたま地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、岩元被告は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めていました。
さいたま地裁は、きょうの判決で、「被告は手荒な暴行を高齢者に加えた。その暴行は恐怖心を思わせるもので、被害者は『殺されるのではないか』と思った」「今でも夜眠れないなど、被害者の精神的苦痛は大きい」と指摘。
そのうえで、「被告は借金返済の目的から闇バイトに応募し、指示役からの指示で共犯者と共に犯行に及んだ」「被害者の顔面を殴り、口を押さえるなどの重要な役割を担い、刑事責任は相応に重い」として、懲役7年の判決を言い渡しました。
判決を言い渡された際、岩元被告は裁判長をまっすぐ見つめ、落ち着いた様子で判決を聞いていました。
この事件では、残る実行役の3人も強盗傷害などの罪で起訴されています。
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