もうすぐ本格的な梅雨がやってきます。悩みの種となる「カビ」について、家の中に潜む“危険地帯”や対策を専門家に聞きました。
「いろんな場所に定着」家の中に潜む危険地帯
日比麻音子キャスター:
カビが生育しやすい条件は▼気温 20~30℃、▼湿度 60%以上で、ほこり、皮脂などが栄養素になるということです。
千葉大学 真菌医学研究センター矢口貴志 准教授は「梅雨に入る時期は空気中のカビも増える。いろんな場所に定着してカビが繁殖しやすくなる」といいます。
主にカビが発生しやすい場所を教えてもらいました。
【家の中に潜む「カビ」の危険地帯】
・キッチン
・玄関(下駄箱など)
・窓際
・浴室・脱衣所
・テレビ裏・部屋の隅
・クローゼット(押入)
ほこりを栄養素にするということで、テレビの裏や部屋の隅も注意が必要です。
要注意!カビ発生スポットは“カーテン” 洗い方のポイントは?
日比キャスター:
特にカーテンに要注意だそうです。
カビ取りマイスター株式会社の三好孝典代表によると、冬場の場合、窓の結露で水分を吸い込みます。目には見えていなくても、水分を吸い取っていたレースカーテンには、カビ発生の下地ができています。乾燥していても、カビの胞子は2割程度残っているそうです。
冬場に暖房をずっとつけていた場合、温かい状態が保たれていたので、下地ができてしまっているといいます。
そして、梅雨の時期は湿度が高くなるので、カビ胞子が増殖して目に見えるカビとして出現するということです。
三好代表によると、自宅で洗濯をする場合、酸素系漂白剤で30分つけ置きをして、カーテンの洗濯表示に従って洗濯機で洗い、半年に1回くらい洗うと良いということです。
傘の内側は「アルコール除菌シート」で拭く!靴もしっかり対策を!
日比キャスター:
他に、玄関も要注意です。濡れた靴や濡れたままの傘などがありますよね。三好さんに、傘のカビ対策を聞きました。
▼外側
撥水加工もされているので、自然乾燥でOK
▼内側
撥水加工が弱く、カビが発生しやすい
梅雨を経て、骨のところが少しカビてしまったり、錆びてついてしまったりしますよね。なので、アルコール除菌シートなどで拭き取るのがおすすめだということです。
さらに靴は、一緒にカビ胞子を持ち帰っている可能性もあり、すぐに下駄箱にしまわずに、靴の中の湿気は除湿剤や新聞紙などで取り除いてほしいといいます。
そして、カビの増殖を防ぐために、下駄箱の中は週に1回は、3時間から6時間くらい定期的に換気をしてほしいということです。
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